大学生×海洋ゴミ 海のない岐阜県の大学生が海へ
東海学院大学管理栄養学科の学生です。朝から晴れて秋らしい日です。
今日は、朝から海洋ゴミを拾いに行く日です。海洋ゴミ拾いに行く三重県鳥羽市の答志島は伊勢湾を塞ぐような位置にあり、特に伊勢湾側は潮流の関係もあり伊勢湾沿岸の漂着ゴミが集まりやすいそうです。
朝6時に岐阜県各務原市の大学を出てで23名で三重県鳥羽市からフェリーに乗って答志島までやってきました。フェリーで答志島に着いてからは、山を越え徒歩で40分ほど歩き、大学を出てから4時間ちょっとで・・・10時過ぎにやっと浜まで到着しました。
海のない岐阜県からも流れ着く海洋ゴミ
私たちが今回参加したのは、環境省が実施した伊勢湾の漂流ごみ調査で、木曽三川等の上流から位置情報発信装置をつけたペットボトルを放流し、そのうち6本が答志島に漂着したというお話を岐阜県様からお聞きし、自分たちが住んでいる海のない岐阜県のゴミも、河川を通じて海洋ゴミの原因の一部になっていることを知り、自分たちでもその現状を知りたいと思ったからです。
マイクロプラスチックの課題についても考える
今回自分たちで拾った分のゴミをみると、漂流ゴミ7割以上は木材が多いようです。そして様々なプラスチックゴミ・・・大半は波などで断片化されていましたが、発泡プラスチック、徐放性肥料プラスチック、レジンペレット、人工芝などをがありました。生活系のプラスチックゴミがとても多いことに驚きました。
答志島で漁をしている地域の方に教えていただく答志島のこと
ゴミ拾いを終えてから答志島を歩いていると、たくさんの地域の方に声をかけていただきました。島で長い間漁をされていた方に、ご親切に島内を案内していただき様々なお話をお伺いすることができました。
答志島では、流れ着くプラスチックや流木などのゴミが大量で、流木が網に絡まって敗れてしまったり、プラスチックの破片がなどが海藻に紛れ込んで出荷できなくなるといったこともあるのだそうです。島の牡蠣の養殖の場所もご案内いただき、島の特産のこういった牡蠣や海藻などにも、海洋プラスチックゴミの影響が出ているということを知りました。
おまけ 郷土料理タコ飯で有名な答志島のタコ
私たちは管理栄養学科の学生なので、どうしても三重県の郷土料理タコ飯で有名なタコについても知りたいという思いがあり、特産のタコについてもいろいろと教えていただきました。答志島は「タコつぼ漁」で有名です。答志島のタコは身が引き締まってとてもおいしいそうです。近年は水揚げ量が減少しているのだとか。答志島の皆さんから島のことをいろいろと教えていただき、大変勉強になりました。郷土料理を伝えていくためにも、環境を守ることが本当に大切なのだと思いました。
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