大学生×伝統文化 拝殿踊り
東海学院大学管理栄養学科の六ノ里棚田プロジェクトチームの学生です。今日は岐阜県郡上市白鳥の六ノ里棚田で活動をする日。朝から楽しみです。
白山信仰が色濃く残る六ノ里棚田地区の栃洞白山神社にて今日は夜に拝殿踊りがあると伺い、神事である例大祭から私たちも参加させていただけることになりました。
十数件の家の方で協力して栃洞白山神社を守っている
栃洞白山神社の周辺ではどんどん家が減って、いまでは十数件の家で神社のお掃除や修繕を協力してやられているとか・・・過疎化高齢化が進み、担い手や文化を継承してくれる世代がいないという課題があるそうです。
私たちもメンバー20名程でお伺いしたのですが、例大祭の後の拝殿での交流会にも私たちを地域の方が快く招いてくださいました。大学生の数がこの地区の住民の方の人数の倍もいるので、申し訳ないような気持ちでしたが、快く迎えていただき、参拝の仕方、地域のことなどたくさん教えてくださいました。地域の方々はまるで全員が親戚のようで、この地区の絆の強さを感じました。私たちにも「おじいちゃんやおばあちゃんがたくさんできたと思っていいからな。」と言っていただき、とてもうれしかったです。
切子灯籠の下で歌って踊る幽玄な拝殿踊りに感激
周りも暗くなり夜になると、六ノ里のあたりは明かりがほとんどありません。こんなに夜は暗いんだと、日ごろの暮らしでは感じない夜の暗さ、星の明るさ、月の明るさを感じました。
夜8時からいよいよ拝殿踊りが本格的にスタートしました。悪霊除けの花笠に由来する大きな切子灯籠が拝殿に吊るされ、その灯りの下で唄と拍子、下駄を鳴らしてみなさん踊っています。板床を踏み鳴らす下駄の音が悪霊を追い出し、地の神を呼び起こすと考えられているそうです。
私たちも誘われて地元の方の拝殿踊りの輪の中に入れていただき、拝殿踊りを体験させていただきました。
伝統文化を継承していきたい
拝殿踊りに参加させていただき、長くから受け継がれてきた歴史と伝統、白山信仰への思いなどを強く感じました。こういった古い歴史と文化を受け継ぐ世代がいなくなっているという課題も知りました。
私たちにできることは何かを考えながら、活動を継続していきたいと強く思いました。