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大学生×伝統野菜 飛騨美濃伝統野菜『紅うど』

 東海学院大学管理栄養学科の飛騨美濃伝統野菜プロジェクトチームの学生です。今日は、あいにくの雨でしたが、岐阜県恵那市に『紅うど』の生産者の方を訪問しました。雨の中、ありがとうございました。

『紅うど』の畑

『紅うど』の生産量は500㎏ほど貴重な伝統野菜

 飛騨美濃伝統野菜の『紅うど』は、岐阜県恵那市(旧上矢作町)でのみ栽培されているそうです。明治後期にはすでに田畑の片隅に家庭用として栽培され、季節の山菜として食べられていたそうです。赤色と強い香りが特徴で、アクが少なく柔らかいことから栽培され続けてきたのだそうです。
 うどの周りをトタンで囲い、もみ殻の中に『紅うど』が埋まっていました。『紅うど』の茎は日光に当たると緑色に変色するため、大きくなるにつれて、もみ殻で覆っていくと茎の色は白いまま、紅うどなら鮮やかな赤色に育つそうです。

もみ殻で覆われた『紅うど』

鳥獣被害や少子高齢化により生産量が減少

 『紅うど』の畑の周りは高い柵で覆われています。川沿いにもイノシシが歩いていて。。。シカやイノシシによる被害も相当あるそうです。生産者の高齢化の課題もあり、現在では道の駅上矢作ラ・フォーレ福寿の里で、収穫期のわずかな期間しか販売していないそうです。
 新芽や茎の部分は天ぷら、茎は酢味噌漬け、ごま和え、煮物、炒め物にします。皮も捨てずに、きんぴらにして、是非お召し上がりください。

『紅うど』の畑へ向かう途中

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