大学生×学ぶ ゲノム編集について学ぶ
東海学院大学管理栄養学科の学生です。今日は「品種改良とゲノム編集～農林水産業・食品分野への応用～」というテーマで国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構企画戦略本部 研究管理役 高原 学 先生から教えていただきました。
遺伝子組み換えとゲノム編集について学ぶ
私は臨床検査技師も目指して学んでいるため、ゲノム編集技術が食品分野でどのように利用されているのか、とても興味があります。
ゲノム編集は、もともと持っていない遺伝子を付け加え、新しい性質をもつ作物を作り出す遺伝子組換えとは違い、その生物がもともと持っている遺伝子を狙って変化させることができるため、作物などの性質を効率的に改良できる技術なのだそうです。
日本でも、ＧＡＢＡ高蓄積性トマト、可食部増量マダイ、高成長トラフグなどがすでに実用化されているとか、どんな味なのかとても気になります。
詳しく教えていただきありがとうございました。
お話をお伺いした感想です
「原種のトマトが小さくて驚きました。長い年月をかけて自然界で起きた突然変異を利用し、人が作物を改良してきた歴史を知ることができました。ゲノム編集技術では、ターゲットを絞り、短時間で改良することが可能になるため、長い年月を費やさずとも、気候変動や地球環境の変化にも適応できるような作物も作れる可能性があるそうで、私たちの食料安全保障の確保にも関わる大切な技術だと知りました。」
「ゲノム編集の対象となる遺伝情報をどの様に見つけるのだろうか知りたいと思いました。また、世界に比べて日本のゲノム編集技術の進み具合はどうなのか知りたいと思いました。」
「遺伝子組換え食品の表示について授業で習ったのですが、ゲノム編集作物や食品には、従来の品種改良で作られた食品には表示義務が課せられないのだと驚きました。確かにお話をお伺いし、品種改良で作られた食品とゲノム編集で作られた食品が同じDNA変異を持っていたら原則的に区別できないことも理解しました。自主的な表示は推奨されているそうです。自分が食べている食品について知りたいと思うので書いていただいた方が消費者の安心につながると思いました。」
「ゲノム編集の食品と聞くと、あまりいいイメージがなかったのですが、お話をお伺いして、もともと持っている遺伝子を変化させる技術で、自然界で起きる突然変異と同じようなものだと知りました。こういった知識を得ることが消費者が安心に思うためにも必要なのだと思いました。」