人生は29200日しかないのだから「勉強ができない」という言い訳を捨てようという話
たまに、いい歳した社会人が、自分は勉強が苦手だとか、勉強を継続できないという話をしてくることがあります。
別にこちらから聞いているわけではないのですが、私が勉強をし続けているタイプだと知るとなぜかそういう話を自発的にし始めます。
そういう話題でもないのにです。
たぶん勉強をし続けている人を前にすると、後ろめたさみたいなものが出てきて、つい話してしまうのでしょう。
彼らの言わんとしていることは理解できます。
しかし、それがただの逃げだということを自分自身がよくわかっているでしょうし、いい歳した大人がそれを言うことがどれだけ恥ずかしく情けないことかもわかっていると思います。
だから、言わない方が良いです。
少なくとも聞かれてもいないのに話すのは辞めたほうが良いです。
以前どこかの記事でも書いたとおり、勉強は誰にでもできるもので、唯一平等に近いものだと思っています。
もちろん世界中でみると勉強すら許されないほど貧しい人たちはいると思いますが、日本においてはほとんどその可能性がありません。
勉強道具として最も重要な書籍・教科書等は図書館でタダで借りられますし、小中学校までは義務教育としてほぼタダで行けます。
私もかなり貧しい家庭で育ったと思いますが、毎年4月頃に近所のゴミ捨て場を回れば、年上の人達が捨てた教科書や問題集があったので、それを拾ってきて勉強することができました。
親からぶん殴られる家庭だったとしても、ゴミ屋敷だったとしても、ゴキブリやネズミが大量にいる家であっても、勉強はできます。
私の同級生たちの中には、私の家より遥かに貧しい家庭の子たちもいましたが、彼らも勉強はできる状態でした。
単にお金を別の重要ではないことに使い果たしていただけです。
他国のことはよくわかりませんが、日本は確実に恵まれた国なので、勉強ができないという状況があまりありません。
本人がやるかやらないかだけの問題です。
たしかに、極めて劣悪な家庭環境で、かつ、精神的に追い詰められた状態で「勉強をする」という意思決定ができない人も一部いると思います。
私にもそういう時期があったので理解できます。
でも、社会人で勉強ができないなんて言ってくる人の中で、そういう状態にいる人を見たことがありません。
勉強ができない、苦手などと言っている人の多くはとても恵まれた環境にいて、いくらでも努力できる状態にいる人達です。
所得もあって、時間もあって、健康な体で、精神が病んでいるわけでもない、むしろベストコンディションじゃないかと思える人たちばかりです。
そういう状態でいう「勉強ができない」は、ただ「勉強なんてしたくない」という意味だと思うので、あまり聞くに値しない言い訳だと感じています。
勉強はとてもシンプルで、平等なものです。
その人の基礎学力によってスタートラインが異なりはしますが、最終的には集中した勉強×時間で結果が出ます。
スタートラインがだいぶ後方にある人でも、時間さえかければきちんと一流の世界に行くことができます。
24時間365日を何に使うのかというただそれだけの論点です。
遊び、娯楽、ギャンブル、恋愛、家族団らん、ご飯、睡眠など、様々な過ごし方がある中で「集中して勉強をする」を選ぶかどうかです。
そして、勉強をしたからといってそれが偉いわけでもないですし、すぐにお金になるわけでもありません。
残念ながら、学習して得た知識や技能を経済的な結果に結びつけられる人は一部の人達だけです。
そういう不確実性がある以上、勉強をしないという選択肢も何ら間違いではなく、一つの正解といえます。
だから、わざわざ後ろめたい気持ちになる必要すらないです。
無知や無能のままでも生きられるのが日本であり、それくらい恵まれた国なので、各人が自由に自己選択すれば良いと思っています。
それでもまだ後ろめたさが残っているのであれば、それは自分が自分の選択を肯定できていないということだと思います。
本当は勉強すべきだとわかっている、無知のままで生きていたらヤバいとわかっている、馬鹿な自分をどうしても好きになれない・・・
そういう負の感情がどこかにあるのではないでしょうか。
聞かれてもいないのに長々と言い訳しちゃうくらい後ろめたいのでしょう。
もしそうならば、言い訳することを今日から辞めるべきです。
勉強が「できない」なんてあり得ないです。
1日24時間という限られた時間の内、何時間を勉強に投資するかというただそれだけの意思決定なので、自分で決めましょう。
今日の勉強時間「0分」という毎日を辞めるという意思決定をすればいいだけなので、今すぐできます。
それで後ろめたさが少し消えるのなら、やるべきです。
そもそも、我々の人生には限りがあります。
人生80年生きると仮定すると、人間の人生は365日×80年 = 29200日です。
今あなたが20歳だとすると、残り21900日です。
30歳ならば、残り18250日です。
40歳ならば、残り14600日です。
これがあなたに残された時間であり、人生です。
病気や事故などのアクシデントがあった場合は、当然にもっと短くなります。
この残された時間をどう使って、どういう人になって死んでいくのか。
そういう決断だと思います。
無知のまま死ぬか、少しでも賢くなって死ぬか。
どっちを選ぶのかを決めないといけません。
私は少しでも賢くなって死にたいですし、賢くなってお金を多く得て、楽に生活しながら死にたいので、勉強をしているだけです。
それで確実に儲かるわけではないですが、成功確率を上げるために勉強という選択肢を選んだという感じです。
勉強をしなくても成功できる人もいるので、何が正解なのかは結果から判断するしかないと思いますが、どういう決断をするにせよ、後悔や後ろめたさが少ない生き方をしたいと思っています。
ということで、あなたは今日、何をしますか。