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YouTubeのチャンネル登録者が4000人超えたので収益公開とYouTubeで食っていくことの難しさを話そう

私はこの3年間、細々とYouTubeを続けてきました。


うちの秘書(管理人ちゃん)が動画編集担当で、私が主に企画・喋り・テロップ台本などを考える担当です。

最近は管理人ちゃんも一人で企画・制作して動画を作って出しています。
直近でいうと、今勉強している第二種電気工事士の動画を作ったようです。
再生数が1000回を超えたそうで喜んでいました。



といっても、我々の動画は、基本的に誰の役にも立っていないし、誰からも見られていないような趣味のチャンネルです。
それでも細々と続けていたら少しずつ少しずつチャンネル登録者が増えていきました。

そして今日、やっと4000人を超えました。
2021年の7月末くらいから始めたので、ここまで丸3年かかっています。

長かったなぁ。

今回は、この3年間で学んだことをいろいろとお話していこうと思います。


YouTubeを始めたキッカケ

3年と少し前に、当時管理していたホームページ(今は閉鎖してこのnoteが同じ役割を果たしている)があったのですが、書いている内容を最新の情報に更新したり、間違っている部分を訂正したり、読者からのメッセージや質問等に対応したりすることが大変になってきたので、放置するか閉鎖するかを管理人ちゃんと話し合っていました。

すると彼女が、先々は動画編集スキルや画像編集スキルを身に着けたいという願望があるとのことだったので、じゃあ時代もWeb中心から動画中心に変わってきたし、YouTubeでもやってみようかという軽いノリで始めることにしました。

管理工数でいうとYouTubeの方が何倍も大変でしたが、我々は一度やると決めたらとにかく1年は続けるという暗黙のルールがあるので、やり続けることにしました。

当時も今も収益化は割とどうでも良くて、管理人ちゃんのスキルを磨く場になることと、私と同等の環境(極めて貧しい家庭環境)で生まれ育った人たちに勉強の情報を残すこと、という2つの目的で運営を始めました。

よって、ただの趣味です。

これは今もあまり変わっていなくて、軽い気持ちで続けています。
重い気持ちでやると長続きし辛いので、このくらいの軽いノリが大事だと思っています。



最初の1年半(登録者1000人まで)

YouTubeを始めて最初の1年が最も大変でした。

右も左もわからないという状況なので、どんなカメラが必要なのか、どんなソフトウェアがあれば動画編集ができるのかなどを調べて、とりあえず買ってみるという無駄遣いが多発しました。

編集用PC、編集用デスクと椅子、編集ソフト、各種カメラ、照明など、様々なもので合計60~70万円ほど飛んでいっています。
もちろん全部私の自腹です。

ニヤニヤして喜んでいるのは管理人ちゃんだけです。

それから1年間はひたすら企画→撮影→編集→公開という地獄のようなルーティンを回して、一橋時代の仲間にも手伝ってもらったりして動画作成を続けていました。

その結果、1年半くらいかけてやっとチャンネル登録者1000人を突破することができました。
初めて収益を得たのもその頃で、たしか月1,500円とかだったと思います。
動画編集ソフトの月額料以下です。


チャンネル登録者2,000人~3,000人

2年目からは編集に慣れてきたので、動画を出す速度もある程度上がりました。
途中忙しくなってライブ配信しかしていない時期もありましたが、何やかんや2年間で2000人超えて、2年半くらいで3000人に到達しました。

2000人くらいの頃の収益は、月5000~9000円くらいです。

3000人くらいの頃の収益は、月10000~13000円くらいです。

そうです。
まだ大赤字のままです。

動画作成にかかっている労働時間を換算すると、一生回収できないほどの大赤字です。

でも、管理人ちゃんの動画編集スキルは上っていますし、やろうと思えば簡単なアニメ動画も作れるくらいには向上しているので良しとしています。

そして、この頃からやっとアナリティクス(統計資料や分析資料)を見るようになりまして、チャンネル登録者と収益にはある程度の相関関係があるものの、うちのチャンネルではあまり関係がないなということがわかりました。

収益にこだわりがないので、あまり細かくは分析していませんが、ざっくりいうと、私のチャンネルは、極一部の動画が収益の大半を上げている状態だからです。

チャンネル登録者の数はあまり収益には貢献しておらず、より影響が大きいのは、再生数の多い動画を何本アップロードできたか、そして広告単価がどれだけ高いかという点です。

再生数は多ければ多いほど良いです。
これはショート動画を除きます。
ショート動画は何万再生されても収益はほとんどないので、普通の動画をどれだけ見てもらえたかが収益に直結します。

YouTubeは広告収入で稼ぐプラットフォームなので、再生数がそのまま広告視聴回数になり、それに比例して収益が上っていきます。
動画によって広告単価が大きく変わるので一概には言えませんが、1再生あたり0.3~0.7円くらいが一般的だろうと思います。

一生懸命何時間もかけて作った動画が100回程度しか再生されずに収益50円程度になる一方で、1時間でサクッと作った動画が2万回ほど再生されれば6,000~10,000円くらいの収益になります。
努力が全然報われないのがYouTubeです。

テキトーに作った動画でも、運良く10万回再生でもされれば1本の動画で30,000円以上の収益になります。
再生数が増えるかどうかは、YouTubeがサジェスト(視聴者のトップ画面に表示)してくれるかどうかにかかっているので、クリエイター側にはどうすることもできません。

YouTubeでクリエイター側が足掻けるところといえば、広告単価が高いジャンルを選ぶことくらいです。
広告単価が高い動画であれば、わずか1000回程度の再生数でも3000円超える収益になることもあります。
広告単価が上がりやすいジャンルは、視聴者の平均年齢が高く(40代~50代がベスト)、かつ、所得の多い人が見るような内容だった場合です。

例えば、株式投資に関する動画、不動産投資に関する動画、自分の住宅購入に関する動画、高級車に関する動画、生命保険に関する動画などは広告単価が上がりやすいジャンルです。
そういう分野で再生数を増やせるならば、3000人程度のチャンネル登録者数でも月3~5万円程度は稼げると思います。

逆に、子供向けジャンルや10代(主に学生)を対象としたジャンルは広告単価がかなり低い傾向があって、1再生あたり0.1円程度になることもあります。
そういうジャンルを選ぶと再生数を相当稼がないと食っていけないと思います。


いずれにしても、私たちは収益のために動画のジャンルをあえて絞ったり、収益だけを狙いに行く動画作成が好きではないので、これからも気の赴くままに好きなジャンルの動画を好きなように作っていきますが、YouTubeで食っていこうと思っている人は、ジャンル選定と再生数に徹底的なこだわりを持つべきです。
ジャンルは絞れば絞るほど良いですし、再生数も多ければ多いほど良いです。

自分が何年間も続けられるジャンルの中から、再生数を稼げるジャンルを選んで頑張ってください。



YouTubeで食っていくのは大変

ここまで書いてきたことで十分に伝わっていると思いますが、YouTubeで食っていくのはかなり難しいです。

多くの人は、YouTubeを見るときにチャンネル登録者が何十万、何百万という単位の人たちを見ていると思います。
それは、YouTube自体が登録者数が多いチャンネルの動画をより多くサジェストしているので、チャンネル登録者が多い人ほど更に登録者を増やせるという仕組みになっているからです。

その方が視聴者に多くの動画を視聴してもらえるので、YouTube側もクリエイター側も視聴者側もWin-Win-Winの関係を築くことができます。
とても効率的なプラットフォーム運営だと思います。

しかし一方で、今のYouTubeはもう成熟したプラットフォームなので、弱小チャンネルや開始間近のチャンネルについては、よほどバズるような内容の動画を作れない限りは弱小のままで終わることになります。

広告がつくかどうかの分岐点である「チャンネル登録者1000人」を超えるのですらかなり大変で、全体の15%しかチャンネル登録者数1000人に到達できません。

仮にチャンネル登録者数1000人に到達できたとしても、ショート動画(再生数を伸ばしやすいためチャンネル登録者を獲得しやすい)ばかりで登録者を得ている場合は、収益が全く足りないので続けられません。
なぜなら、ショート動画は広告単価が極めて少ないので、数万回再生されても数円~数十円程度しか入ってこないからです。

また、仮に普通の動画によってチャンネル登録者数1000人を超えたとしても、YouTubeを続けていくだけでコストがかかるので、基本的にはずっと赤字を出し続けることになります。
今までかけた累積コストをすべて回収して、動画編集にかける時間分の人件費までカバーできる水準は、チャンネル登録者数でいうと30,000人超えたあたりからです。

チャンネル登録者が30,000人超えるようなチャンネルの場合、選ぶジャンルと投稿動画数次第ではありますが、月に20万円~50万円ほどの収益になるはずです。
そこでやっとギリギリ食っていけるかなという感じです。

それでも収益にかなり大きな変動があるので、不安定極まりない職業です。

しかも、チャンネル登録者数が10,000人超えているようなチャンネルは、全体の2~3%しかいないので、ほとんどギャンブルです。
そのギャンブルに勝ったとしても、飽きられるとすぐに再生数が激減するので、ずっと食っていけるかといわれるとかなり怪しいです。

企画を考えて、取材や撮影を行って、動画を編集して、公開するまでが1つのターンですが、そこに何時間もの労働が発生するので基本的には赤字になります。
それでも続けていくためには、何らかの情熱がないと厳しいでしょう。

私の知人に30万人超のYouTuberがいますが、全盛期は月200万円以上稼いでいて、ウハウハしていました。
しかし、ここ2年ほどで広告単価が激減して、編集担当2名を給与で雇っている関係で実際の所得はかなり低くなり、働いている時間数で考えると普通に社会人で働いたほうが稼げる状態にまで収益が落ちてきています。
今度編集担当を1人にするそうで、それで揉めそうだと言っていました。

今後もYouTubeは広告単価を頻繁に変えていくと思うので、安定した職業とは到底言い難いです。

それでもYouTuberの皆さんが続けていく理由は、やはり視聴者がいるからでしょう。
応援してくれる誰かがいるから、あと1本だけ、あと1週間だけ・・・という気持ちで何とかやっていけているのだと思います。

お金のためだけに続けている人は心が折れて引退していっています。
チャンネル登録者数が増えれば増えるほど、アンチコメントも増えますから、普通の神経をしていたら心が保たないのです。
精神的なタフさと、続ける大義名分がないと、なかなか厳しいと思います。



まとめ

この3年間いろいろなことを学ばせてもらいました。
感想としては、とにかく大変!これに尽きます。

私のチャンネルは、やっと今日チャンネル登録者数4000人に到達した程度なので、YouTubeの世界では超弱小の部類です。
そのため、月の収益も平均で15,000円いかないくらいなので、とてもじゃないですが赤字を回収する段階になんて到達していません。
今後も到達することはないでしょう。

それでも管理人ちゃんと私の心が続く限り、これからも動画を上げ続けていこうと思っています。

頑張ります。

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