本質との出会い.
無事に鶴身印刷所フェスタを終え
やっと落ち着いて自身のプロダクト製作と
向き合える時間を手に入れた時.
様々な気持ちが渦巻き.
身動きがとれなくなっていた.
当時は曲がった「廃材」と呼ばれる木材を使い
子ども用の家具を作るという想いで
走りはじめた toi.toi.to-i!
自身のアトリエの家具を作る中で
やはり曲がった木材を全て使い家具を作るのは
今の自身の実力では厳しい.そう思い.
真っ直ぐな木で家具の基盤を作り
曲がった木をデザインとして当てがおう.
何か違うと思いながらも.
私はもう走り出している.
迷っている時間はない.
今さら引き返せない.
このモヤモヤをどうコトバにしたらいいのか.
そんな思いを抱えたまま
走り出そうとしていました.
がしかし日に日に大きくなる「なんか違う」
という自身の声に耳を
背けるコトに限界がきていたのです.
友人をアトリエに招き絵を描こうと
色んな大きさの端材をくっつけて
キャンバスを作っていた時.
「これだ!」と気付いてしまったのです.
廃材の端材を繋げて一枚のキャンバスを
作る過程で一つの価値がうまれ.
そのキャンバスに想いを描くコトで
更にモノの価値は高まる.
それで十分じゃないか.
むしろ私はそんなコトを伝えていきたい.
そんなシンプルなでも気付きにくい
本質と出会えたのです.
私は家具が作りたくて
この木材を引き取ったわけではない.
「私にはゴミに見えなかった」
人間の勝手で廃材と呼ばれ処分される
木材に価値を創っていきたい.
そんなシンプルな想いから
私の活動はスタ-トとしたのだ.
そんな大切な本質に気付くコトが
できたのにその時の私の感覚は
「気付いてしまった」というある種の
「恐怖」みたいなモノでした.