恐怖もまるごと飲み込む.
本質に気付けた高揚感の次に
すぐやってきたのは「恐怖」
頭を抱えてアトリエの中を歩き回ったコトを
今でも鮮明に思い出せます.
そんな時にこの説明のつかない
でもとても大事なコトに
気付けた話を聞いてほしい.と
真っ先に思い浮かんだのは
鶴身印刷所のオ-ナ-でした.
私は幼少期から何かモノゴトを
始めたり決めたりする時には
人にしっかり説明できるコトしかやらない.
そうした安心感で自分自身を
守ってきたように思います.
だから説明のつかないこの不安定な状態で
話を聞いてほしい.
そう思えるのはきっとオ-ナ-が
「判断」しない人だと感じていたから
安心して飛び込んで行けたんだと思います.
やはりオ-ナ-は「うんうん」と
私の話を遮ることなく聞いてくれました.
そして話し終えた後に
「大切なコトに気付けてよかったね」
そう言ってくれました.
安心して話せる人や場所があったお陰で
私は恐怖を一旦外へ出してみて
また口に入れて皆んなの力を借りて
噛み砕き無事に飲み込むコトができました.
でももし安心して話せる人や場所が
なかったら...
良かれと思い自身の価値観で判断する人に
一番に相談していたら...
きっと私のひらめきの芽は
悪気もなく摘まれていたと思います.
日常の中でもこんな出来事は
沢山起きているような気がしています.
だからこそ私は
「安心して自身の思考を
外に出せる場を創りたい」
小さな人にも大きな人にもきっと
そんな場所や時間はとても大切だから.
その気付きや学びを廃材と言われた
モノたちから得れる.
廃材に価値を創っていく経験.
そんなまなざしが育てば
きっと何からでも学べる
どんなモノにでも価値を創っていける
ヒトが育つ.
そんな明るい未来を思い描く一歩を
無事に踏み出せたような.
肩に背負っていた重荷をスゥ-と
下ろせたような.
そんな恐怖感との戦いに
無事に幕を閉じれたのでした.