カメラと私
グラフィックデザインの専門学校に通っていた頃に、一眼レフというものと出会った。当時はまだデジタルが主流ではなく(手が出る金額ではなかった)、写真の先生から学んだのはフィルムとデジタル、半々だった。
とにかくかっこいいものにすぐ興味を持つ私は、路地にポツンとある、おじいちゃん1人がやってる中古カメラ屋さんに向かう。
いくらくらいだったかな、多分超貧乏の当時に買えたくらいだからおそらく2000円くらいのFUJICAのフィルムカメラを勢いで買った。
片手におさまるほどの小さなカメラ。説明書なんてないし、操作法もわからない。とりあえず、フィルムを買って図書館に行って何となく昔のカメラの本を読んで実践しながら学ぼうと色々撮った。
知識も腕も全くないため、写真屋さんで現像した写真を見てはうなだれる日々。笑
そりゃそうよ、どう使えばいいのか全然わからなかいんだもの。
ピンボケのオンパレード!たまに撮れてるかと思ったら心霊写真みたいだったりね。
それでも、あのフィルムを巻く音と、アナログなシャッター音が大好きで、どこに行くにも持ち歩いてた。一体何本のフィルムを無駄にしただろうか。
あれから25年が経ち、今私はこのカメラを使って毎日の生活、景色、思い出を切り取っている。
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