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アメリカの療育事情:COVID編 自粛中のセルフケアについて②

前回の記事で触れた資料で紹介されていた支援戦略がこちら:
1. 理解についてサポートする
2. 表現の機会を提供する
3. 対処と落ち着くためのスキルを優先する
4. ルーティンを維持する
5. 新しいルーティンを構築する
6. つながりを育む(離れたところから)
7. 行動の変化に注意する

この順番でもいいかもしれないけど、ルーティンを作る前に
わたしは7つ目の行動の変化に注意してから、お子さんに合ったルーティンの構築が必要なんじゃないかなと。

なんでというと、療育でよくある間違いが、

サポートツールを先に選んで、ニーズの理解とサポートが二の次になる

きちんとニーズを把握してからそれにあったサポートをするのが正解。

療育に限らず支援する側としては肝に命じておきたい教訓なんじゃないかな。

「新しい日常」を作るために今を把握する

非日常感が満載の中、クリニックでセラピーを行なっていた子供達やご家族のことを考えながら、わたしだったら何をするかなとまず考えたのは
サポートが突然途切れた中でおきた睡眠や行動の睡眠や行動の変化を記録し、把握すること。

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ご家族よりの目線ではないかもしれませんが、新しい日常のルーティンを作るのなら、変化に伴った今のお子さんの状況を把握してあげるのところから始めることが大事じゃないかなと感じたからです。

日記とまで行かなくても走り書きでいいので

何時に起きて・寝たのか、ご飯はいつもどおりたべているのか
その日の行動や機嫌だったり特筆して置きたい出来事やそれに対する反応
健康状態などなど

クリニックで受けもっていた子が長い間セラピーに集中できず、本人も家族も困っていたことがあり、保護者と確認したことを箇条書きにしただけの日常の出来事について日記?記録?を三ヶ月ほどつけたことがあります。こんな感じ↓

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その結果日記・記録って侮れない。なんて思いました。

学習や日常生活を困難にしている行動を理解するためにABAセラピーでは機能的行動評価(Functional Behavior Assessment)というものを行うのですが、何に困っているのかコミュニケーションが難しい子や自己管理がまだ発達過程の方の行動の変化に影響しているものを把握してから対応策を練ることって大事なことだと思います。

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毎日慌ただしく過ごしていく中、あまり気がつけなかった子どもの周りでおきていた「家庭や学校での変化や、困りごとの起因」のパターンのようなものを見返すと気づくことができたりします。

一週間だけでも結構わかる。

思春期で親離れ中のお子さんに対しても、自粛が始まってからの様子を客観的にシェアしながら新しいルーティンについて話し合うきっかけにならないかな?

なんて、そんなことを思った次第です。


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