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倉敷市仮設住宅 トレーラーハウス見学(1)- トレーラーハウスとは?

2018年夏といれたすが位置する岡山県で大きな水害がありました。中でも特に被害の大きかった倉敷市真備町では、現在も多くの方が仮設住宅で生活されています。

2019年11月、真備町から少し南に行った船穂町にある仮設住宅エリアの見学に伺うことが出来ました。こちらには報道などでよく目にするプレハブ型ではなくトレーラーハウスの住宅が設置されています。

といれたすで扱っている商品と直接的なつながりはありませんが、ここ数年、地震・台風など災害はいつ誰に降りかかってもおかしくない状況だと皆強く認識させられる出来事が増えています。大変良い機会だと思いスタッフ数名で見学に行ってきました。

トレーラーハウスとは?

”トレーラー”の名の通り、コンテナぐらいの大きさで床下に車輪がついたトラックでけん引可能な家のことです。 日本ではあまり馴染みが無く我々も実際に目にするのは初めてでしたが、海外の映画やTVで近いものを見かけたことがある方は多いのではないでしょうか。

仮設住宅としては初の導入ですが、既に実績として熊本など地震被害のあった地域で臨時施設などで利用されているそうです。こちら真備町には2タイプ「トレーラーハウス」と少し小さめの「コンテナタイプ」が導入されていました。

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こちらはトレーラーハウス。

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そしてこちらはコンテナハウスです。間取りと大きさの違いから3人以上の世帯はトレーラーハウス、単身・二人の世帯はコンテナハウスと入居する住まいがわりふられていたようです。

地元テレビ局が入居時の様子を取材されていました。


これまでの仮設住宅(プレハブ)との違いと導入の背景

プレハブでは無くトレーラーハウスを導入した背景は何だったのでしょう?今回自治体の方とはお話できなかったのですが、メーカー団体の公式サイトなどによると以下のメリットがあり、自治体としてもそこに魅力を感じられたのかと思われます。

仮設住宅と比較したメリット

・災害後解体せず再利用が可能であること。実際にメーカーがある長野県で製造されここまで輸送されてきたそうです。
・昨今、人手・資材不足により住宅建築に時間が掛かるようになってきた。トレーラーハウスは現地で一から建築する必要が無いため導入が速い。避難所での生活から早く移行できる(※現地までの移設、電気・水道工事などの時間は必要)。

みなし仮設住宅と比較したメリット
みなし仮設住宅(既存の住宅・アパートを被災した方向けに提供)は、被災地からは遠くなりがちでまた空室状況はその時次第。トレーラーハウスは現地または近隣に持ち込み可能で、入居後の通勤・通院負担の軽減やコミュニティ維持にプラスである。

公民館など避難所での生活は負担も大きく、できるだけ早く住まいを確保できることは被災された方には大きいメリットと言えるでしょう。


倉敷市船穂町のトレーラーハウス

真備町を中心に仮設住宅エリアが何か所か展開されていますが、こちら船穂エリアにトレーラーハウスが51棟設置されていました。広く舗装されたエリアに長方形の住宅が整然と並んでおり、設置後一年弱を経ていますが、田畑が広がる風景の中でこの一角だけ真新しさを感じます。

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被災後1年弱を経て入居先が決まった方が退去され、見学した11月時点では半数程度の方が入居されていました。

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入口にある敷地図。エリアの1/3程度が駐車場として使われています。

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こちらは複数のコンテナハウスをつなげて作られた集会所。公民館的スペースとなっています。

トレーラーハウス(コンテナタイプ)外観

各家の間には1m以上、人が十分通れるだけの間隔が空けられており、壁には物干し用のラックや、配電盤、プロパンガスのタンクなどが並んでいます。また玄関前には照明も。高齢者の方も多いからか、階段の前にスロープのつけられたお宅もありました。

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こちらは床下。本来はそのままけん引できるようタイヤが地面に設置していつでも移動できる状態でないといけないそうですが、特別にこのような形で固定されています。

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コンテナハウスの内観(入居中のお住まい)

入居中のコンテナハウスを見せていただきました。
中はほぼ外観のイメージそのまま、縦長のワンルームと言った感じです。内装は木の無垢のままの状態でした。
(トレーラーハウスは壁紙が貼られた状態とのことです)

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入口から入って左手。手前が流し台とIHのコンロなどが置かれた水回り。そして。椅子、机、棚など置かれた居住スペース。

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右手に着替え用のカーテンレールが備え付けられた湯舟・シャワーのあるユニットタイプの浴室。そして洋式トイレ、洗濯パンと水回り一式。

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エアコンについては常時オンにするよう決められているようで、各部屋に案内が貼られていました。窓は2重窓で結露も無く、床の断熱も悪くないそうです。


実際にこうして見学するまでは、ちょっと広いキャンピングカー的なイメージでしたが、住まいとしての機能は一通り揃っており、これだけの設備が建築する時間をまたず素早く入居できるのであれば魅力的な手段のように感じました。

次回は実際に暮らしている方の感想です。










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