【プロンプト全文公開】生成AIで無限にESを添削できる命令文を書いてわかった、プロンプターの必要性
こんにちは、トイアンナです。
おかげさまでベストセラー書籍『確実内定』の 二訂版が予約開始となりました!
ワンキャリアさん、外資就活ドットコムさんなどで記事を書かせていただいていたので、以前は年に500~1,000件程度のESを添削していたわけですが、ふと思ったんですよね。
「ES添削って、生成AIにやらせることって、できないの?」と。
というか、すでにあるんですよ。AIがES添削してくれるアプリは。
ただ、「生成AIならもっとやれるはずだ」という気持ちがわいてきまして。もっといえば、私が手動で添削したケースと、同じレベルの添削ができないか? と、試行錯誤してみました。
9割は手動の添削と同じES添削プロンプトができました
結論ですが、全く同じレベルの添削をするプロンプト(命令文)は作れませんでした。しかし、「これなら9割くらい同じかな」と言えるものはできました。
ただ……プロンプトだけで2万文字になってしまいました。なぜなら、プロンプトに以下の要素を入れたからです。
ES以前に守られるべき「日本語として当たり前」のルール
ES添削で「よい・悪い」を判断する基準
フィードバックの例文
添削し、修正したESの「悪い例文」
添削し、修正したESの「良い例文」
特に、良い例文・悪い例文は生成AIに必ずインプットさせる必要がある要素でして、これがないとフワフワとした抽象的な言葉が飛び交う、怪しい修正案を出してしまうのです。「これくらい具体的に書いてくれ」というのは、言葉で指示するだけでなく例示が必要だとわかりました。
例文はPDFで保存してChatGPTに読み込ませる
ChatGPTをはじめとする生成AIは、そこまで多くのテキストを読めません。そこで、事前にPDFを読ませます。
このPDFファイルには、私が普段ES添削で気にしているすべてのポイントと、普段フィードバックで使う言葉遣いの全パターン、そしてESを修正するうえでの大事なポイントを事例付きでコンコンと書いてあります。
もはや、この20,000文字を学生に読んでもらったほうが早くね?
という気持ちが湧いてきましたが、やはり生成AIの醍醐味は無限にESを添削依頼できることでしょう。
プロンプト(命令文)の全文は、最後尾の有料部分に掲載いたしました。ダウンロードしてご覧いただければ、ChatGPTに読み込ませて無限ES添削が可能になります。著作権は保持しますが、ご自由にお使いください。
その前に、語っておきたいことがあります。
プロンプター(命令文を作る人)って今後本当に必要となる
単純なアイディアを出すために、プロンプトを打つだけなら、200文字もあれば十分です。ですが、何度も研修やテストに使えるプロンプトとなると、5,000~20,000文字を覚悟せねばなりません。しかも、そのプロンプトを書けるのは、研修・テストの分野に精通した専門家か、その専門家へ取材したライターくらいでしょう。
「生成AIのプロンプターが必要になる時代が来る」と言われたときは、私も半信半疑でした。まあ、そんな時代が来るとしたらライターも食べていけるかもね……。くらいの感覚です。しかし、自分の代わりに本気で働いてくれるプロンプトを作るとなると、5,000文字~20,000文字くらいは覚悟せねばならないのでした。
逆に、このプロンプトの書き方を踏襲すれば、セクハラ・パワハラ研修、コンプライアンス研修といった、研修中にテストを受けさせる必要があるプロンプトは作れることが確定しました。
また、プログラムを書かせる授業や、英作文、小論文といった、これまで人間が絶対に添削しなくてはならないカテゴリにおいても、一度しっかりとしたプロンプトを組めれば、あとはAIが添削可能なこともはっきりしました。そういう意味で、ES無限添削20,000文字は徒労ではありませんでした。
というわけで、以下が私の作った命令文です。
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