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すべて僕らのモノ/『流星群』と『Small World』~BUMP OF CHICKEN~

 『Iris』が発表された今年(2024年)の取り組みとして、『Butterflies』(2016年)を取り上げてきた。
 今回は、『Butterflies』のテーマの一つである「マクロコスモスとミクロコスモス」のテーマがまだ『Iris』にも生きていることを明らかにする。
 「マクロコスモスとミクロコスモス」については、下記の記事を参考にしてほしい。

相違点

 相違点について見ていこう。


 
マクロコスモスとミクロコスモスとは、今回の曲で言うところでは、 
すなわち「君と僕の間の小さい世界と世界の全ての対比」である。


・流星群…宇宙の全ては君のモノ

あの雲の向こう側の全部が 君の中にあるんだよ

・Small World …君と僕以外の全ての世界は、君と僕たちに関係ない

散らばった願いの欠片で照らされた夜も
どこかへ向かうパレードも 誰かの歌う声も
僕らにはひとつも関係ないもの
一緒に笑ったら その時だけは全部
僕らのもの

とはいえ、歌詞解釈の面白いところなのだが、正反対の解釈もできる。

 すなわち、「その時だけは全部僕らのもの」という箇所の「その時だけは」の効果である。僕と君が別々の時間・空間を生きているなら、この世界の美しいもの・素晴らしいモノは僕らと何の関係もない。しかし、一緒に笑ったときだけは、関係ないものも全て、僕らのモノになる。

曲のでも、

まんまるの月が 君の目に映る 夜が騒ぐ
ポップコーン転がってる クライマックスのパレード
関係ない世界が 僕らを飲み込む ルララ ルララ

とあり、すべてが混ざり合っていくかのようなクライマックスとなっている。

結論

 一緒に笑ったら 
 あの雲の向こう側の全部(宇宙)
 僕らのモノ


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