パワースポット巡り(御岩神社)
皆さんはパワースポットはお好きですか?
私は大好きです。
以前、九州の高千穂峡界隈へ旅をした話を書いたことがありますが、今回は茨城県は日立にある有名な御岩神社へ行ってきました。
御岩山神社のサイトはこちら
http://www.oiwajinja.jp/
パワースポット好きは、好き同士で繋がるもので、なんとなく行くという話をしたところ、複数の人からアドバイスをいただきました。いただいたのは良いのですが、サイトを見ても、行った人の話を聞いても、「山道だよ」という話が多く、とにかく歩きやすい格好で、というのがあったので、スニーカーとジーンズで行くことにしたわけですが、、
いやはや、完全になめてました。
というより、のっけからコロナの影響で、バス便や電車のダイヤが変わっているというのが最初の小さな挫折。乗り換え案内などの情報が役に立たないという面倒な事態になり、地元のバス会社のサイトなどの最新情報を確認しながら、おっかなびっくり日立駅に降り立ちました。
いやあ、日立駅すげえ。なんにもない。
たまたま電車の時間がバスの時間に近かったので、駅で時間を潰すことはなかったのですが、時間つぶしはなかなか大変そうな駅でした。
ちなみに、現在、コロナの影響でダイヤが臨時になっていることが多く、ナビタイムなどの検索エンジンでの結果を鵜呑みにすると、変わっていることがあります。バスの本数が少ないので、こちらのサイトで確認することをお勧めします。60番系統になります。http://www.ibako.co.jp/regular/timetable_hitachi/#P10
さて、着いた早々、地元のバスに乗って、御岩神社を目指すのですが、バスの乗り方がいまいちわからず、そこでもオロオロ。いやあ、地味にハードル高いよ御岩神社。
ちなみに、日立駅から御岩神社までのバスは、乗るときに整理券のようなものを取り、降りるときに現金精算というものでした。500円前後だったはずですが、事前に両替して小銭を用意しておくことをお勧めします。私は降りるときにオロオロしてしまいました。
さて話は戻って、バスの旅。日立駅を出て、ローカルバスで山道を進むこと30分弱、ようやく神社に到着。なのだけど、神社らしきものが見えない。民家しか見えない。
バス停から少し入ったところに神社の入り口があるというトラップに、またもやオロオロ。恐る恐る民家の間を進んでいると、神社の入り口にたどり着きました。いやはや、なんだか気疲れる。
さて、御岩神社。関東有数のパワースポットと言われているのですが、確かにそれだけのことはある感じ。入り口の時点で、山のパワーを感じますし、澄んだ空気感もパワースポット特有の雰囲気。そして、何より鳥居をくぐってすぐのところにある御神木のパワーがすごい。ちょっと鳥肌たってしまいました。
御岩神社には、実はたくさんの神社が集合しています。
まず、鳥居をくぐって社務所を過ぎたところにすぐあるのが愛宕神社。鳥居は見えるが社殿が見えないという謎の神社はとりあえず、スルーさせていただいて、本殿へ向かいます。
御岩神社は砂利道を少し進んだところにあり、かなり大きな社殿でした。苔むした狛犬がいい感じの雰囲気。
とまあ、ここまでは普通の神社なのですが、御岩神社の本気はここからでした。
まず、私が気になっていた神社が八大龍王神社。グーグルマップには「八大龍王神 入四間不動王明王」と表示があるのに、どこをどう探しても、それらしい社が見えず、とりあえず諦めて表参道から山に入ったところにあるという、カビレ神社を目指したところ、その表参道の入り口にこじんまりと鎮座されておりました。
御岩神社の社殿に向かって右奥。まあ、神社の裏、的なポジションです。なんとまあひっそりしていらっしゃることよ、と思ったのですが、パワーは半端なかったです。なんでこんなひっそり佇んでいらっしゃるのか、心底謎。パワーとか感じにくい私でも、軽く鳥肌立つレベルでした。
とまあ、ここまでがオードブル。
ゆるい山道を30分ほど登ったところにあるという賀毗禮神宮(かびれじんぐう)が御岩神社のメインディッシュということで、山の空気を吸いながら、ハイキングしましょかね、と参道へ入っていったのですが
ガチの山道でした。登山じゃん。
いやもう、のどかな景色とか、澄み切った空気を楽しめたのは、最初の5分くらい。徐々に傾斜がきつくなるわ、舗装されているどころか、獣道みたいな道だわ、おまけに前日に降った雨が残っていて、ぬかるんでいるどころか、一部小川になっている部分あり。
歩ける靴で行くようにというアドバイスをもらっていたのですが、登山口がベスト。かなり歩きやすいスニーカーでいったのですが、それでも結構滑って、怖かったです。傾斜がきついので、滑ると本気で怖い。
ここに来るときは、お天気が良い時を選んでください。雨の日とか、絶対無理。
途中で、何度もくじけそうになりながら、何のアテもない山道をひたすら登ること20分強。私は歩くのが早いので、結構スタスタ登っていたと思うのですが(おかげで汗だく)、それでも20分以上はかかりました。
いきなり神社登場。
いやほんと、いきなり感がすごかったです。それまで何にもない山道で、木々の緑しかないところから、いきなり開けて、小さいながらも神秘的な社殿が登場。
ちょっと感動しました。
結構登っているからだと思いますが、自然の音以外、何の人工的な音がなく、鳥の声と、木々のざわめきだけが聞こえます。澄み切った静謐な空気の中に、静かに佇む社殿は、見ているだけで浄化される気分。山道がしんどかっただけに、感動もひとしおでした。
本当はここからさらに登ると、御岩山の頂上へ出られ、素晴らしい眺望を楽しめるらしいのですが、いい加減山登りに疲れていたのと、雨が降りそうになってきたので、頂上は断念して、下ることにしたのですが、せっかくだから帰りは裏参道を通って帰ろうと、きた道と違う道を辿って帰ることにしました。
御岩神社から賀毗禮神宮までは、表参道と裏参道の2つのルートがあるのですが、まあ、ここは順当に表から登って裏で降りるのが王道かなと思ったわけです。
まあ、表参道があれだけ厳しかったので、裏参道はもう少しマシだったらいいなという考えもありました。
甘かったけど。
裏参道もガチに山道でした。いやもう、雨が降らなくて本当に良かった。途中、何箇所か下るのに躊躇するほどの傾斜があり、結構怖かったです。足の悪い方は絶対に無理。そして、靴選びがとても重要です。
さて、裏参道の中腹には、薩都神社中宮という神社があります。その途中にも小さな社が木々の間に隠れるように立っていたり、この山全体が神秘に包まれていることが感じられるのですが、とにかく、どれも山道の中に、いきなり現れるので、びっくり。
薩都神社も、地図で見ながら進んでいたから見つけられたようなものの、鳥居すら見逃しそうになってしまいました。そして、鳥居から社殿がやや遠く、社殿そのものが小さくて大木の間に沈むように立っているという。
いやはや、いろいろ驚く御岩神社です。
まあ、とりあえずなんとか雨にも降られず、無事に下山し、転ばすに登って降りられたことを神様に感謝しつつ御岩神社を後にしたわけですが、後で行こうと取っておいた愛宕神社が、最後にもう一発衝撃を与えてくれたわけです。
神社はこちら、みたいな看板があり、鳥居はあるのですが、社がさっぱり見えない。いや、よく見ると鳥居の奥に道が見えるのですが、岩山に沿って、山の上に向かって進んでいるように見える。
まさかこれを登って、この岩山の上に行くとかじゃないよね〜、と軽い気持ちで登り始めたのですが、
ガチでした。
いやあ、岸壁に沿うような道。高所恐怖症の人なら気絶しそうな感じの、足元のおぼつかない道を登ること数分。岩山の頂上にありましたよ、社殿が。こじんまりしている割には、山のパワーを吸い込んでる感じで、とてもパワフル。何だか気分良くなって、さあ、今度こそ本当に帰るぞと
下り道、怖えええ〜〜
いやマジで、死ぬかと思った。普通に崖でした。下から上がってくるときも、これは帰りは怖いよなあ、と思いながら登ったのですが、上から見ると本当に怖かった。
何度も言うようで恐縮ですが、靴は本当に大事。私のスニーカーはギリギリセーフだったのですが、本当はアウトかも。登山靴を履いてくるんだった、と何度も後悔しました。まあ、持ってないけど。
でもまあ、神様のご加護か、滑りこけることもなく、無事に帰ってこれたので、良いかなと。滅多にないほど静謐で素晴らしい神社群を楽しめる、スピリチャルのディズニーランドみたいな神社だったと思います(ありがたみが一気に失せる・・)。いろんな意味でハードル高いのですが、ぜひ。
でも、靴と天気だけは気をつけて。