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【山形・かわる食】やまがた紅王プレデビュー 王国存在感アップへいざ
サクランボの生産量日本一の山形県で今年6月、大玉新品種「やまがた紅王」が20年以上の開発期間を経てプレデビューした。大きさや色付きなど厳格な出荷基準を設けた高級品種で、標準サイズは500円硬貨の直径を上回る。市場競争が激化する中、開発関係者は来年の本格デビューを契機に「サクランボ王国」として、一層の存在感アップにつなげたい考えだ。
同県農業総合研究センター園芸農業研究所(寒河江市)と生産者が連携し、1997年から開発した「紅王」。県が主力品種としてきた「佐藤錦」より酸味が少なく、上品な甘さが特徴だ。加えて、果実が硬く長時間の輸送に耐えられるため、輸出用としても期待がかかる。
佐藤錦がサクランボ生産量の約7割を占める山形県では、出荷作業が短期間に集中し、慢性的な人手不足が課題となっている。やまがた紅王は佐藤錦より収穫期が遅いことから、普及により、労働力の分散や生産者の収入増が見込めそうだ。
本年度は首都圏への出荷が中心となった。開発初期から関わり、プレデビューに立ち会った同研究所の石黒亮所長(59)は「山形を代表する品種となり、愛される果実になってほしい」と話した。
(山形新聞)
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