見出し画像

地元民なるるがいく!石巻探訪!!


いしのまき【宮城県石巻市】

宮城県石巻市は宮城県の北東部に位置し、人口約14万人。仙台市に次ぐ宮城県第二の都市です。海があり川がありのどかな田園もある、水産業が盛んな暮らしやすいまちです。

今回の観光百科は宮城県石巻市。
そしてライターは最近きっかけ食堂で急成長を見せている次期エースのなるみくんです!なるみくんは石巻出身。今回この東北観光百科で地元を紹介してくれる記事は、この記事が実は初めてです。地元民ならではの視点で石巻の観光を紹介してくれます!


きっかけメンバーなるるのありのままの東北旅

画像1

こんにちは!
きっかけ食堂@東京メンバーの「なるる」こと高梨育臣です。
この記事では、なるるの地元でもある宮城県石巻市のおすすめスポットを紹介したいと思います!!

石巻は東北に関わったことがある人なら、名前だけでも聞いたことがあると思います。

宮城県内でも第2の人口を擁するまちです。10年前の東日本大震災では、大きな被害を受けましたが、旧市街地を始め復旧が概ね完了して居ます。またなるるが生まれ育ったまちでもあり、地元民ならではの視点を取り入れつつ、石巻の旧市街地を中心に紹介して行きたい思います!!


萬画推しなまち!?石巻!

画像2

石巻駅に到着しました!
駅のホームから早速仮面ライダー達がお出迎えしてくれます。

石巻は故・石ノ森章太郎さんゆかりの地ということで駅舎もカラフルで、随所に石ノ森さんのキャラクターがお出迎えしてくれます。

画像3

石巻駅をはじめ、昔から市民に愛される駅前の商店街通りには石ノ森先生のキャラクターのモニュメントを見ることができ、街を歩いているだけでもワクワクします。
この通りは別名「石巻マンガロード」とも呼ばれ、石巻駅から漫画館までの間に21体のモニュメントが設置されており、石ノ森ファンにはたまりません。モニュメント以外にもマンホールやベンチなど、いたるところに石ノ森キャラが隠れているのでぜひ探して見てください!


一方で、旧市街の大通り(立町通り)は、昔からの面影を残しつつ、震災後は、施設や道路の整備が進められています。

画像4

普段は人通りが少ないのですが、夏の2日間行われる「石巻川開き祭り」では、この旧市街地に石巻圏の人口8割が集中すると行っても過言ではないほどのお祭りになります。石巻市民がいつも楽しみにしている夏の風物詩です。

地元民なるるのオススメする石巻〜その1〜


ここからはなるるが特に推したい石巻のおすすめスポットをいくつかご紹介していきます!

画像5

IRORI石巻
IRORI石巻は、まちづくり団体のIshinomaki2.0が開設したオープンカフェです。旧市街地の中心部に所在します!。

カフェ・コワーキングスペース・イベント会場・2.0のオフィスを兼ねており、地元住民と移住者が交流し合えたり、まちづくりに関連するイベントを高頻度で開催されている、石巻でもまだ少ないまちづくりの拠点的な場所になっています。元々は空きビルでしたが、2016年に現在の形態になったそうです!

画像6

普段はいわゆる一般的なカフェなので、一息つきに是非、寄ってみてください!!運が良ければ、石巻のディープな情報が手に入るかも、、、
ドリンクのテイクアウトも行っているので、コーヒー片手に街歩きにもピッタリです。

IRORI石巻 Facebookはこちらから


画像7

そば処 もりや

なるるが物心着いた頃から通い詰める老舗のそば屋です。

創業は300年を越える超老舗!
店内はテーブルと座敷があり、これまた昔からいるおじさんおばちゃんたちがテキパキと配膳している。おばあさんが接客、おじいさんが配達。昼時は、店員5人ぐらいで切り盛りしています。

画像8

一番人気はカツカレーそばらしいですが、なるるの一押しは、なんといってもざるそば!それも石巻では珍しい茶そばです。普通のそばとは大きく変わらないがやはりお茶の香りがしておいしい。
他にはラーメンやカレーなど一般的な蕎麦屋のメニューが並びます。


地元民なるるのオススメする石巻〜その2〜

画像9

歩いていける?日和山へ

旧市街からちょっと足の伸ばすと、日和山という小高い山があります。頂上には、神社がありそこから太平洋が一望できます。
石巻に来たら外せないスポットです。

画像10

眼下には、今だ復旧作業中の土地や復興祈念公園を見ることができます。
震災前はここには一つのまちがありました。
それを心に留めて、見下ろして見てください。

画像11

また、日和山には沢山の碑があり、宮沢賢治・石川啄木の歌碑などがあります。また、奥の細道の芭蕉も訪れており、多くの文化人が石巻を訪れていたことが伺えます。
ちなみに宮沢賢治は日和山から生まれて初めて海を見たようです!なるるもびっくりな事実です!


石ノ森萬画館

画像12

冒頭で紹介した通り、石巻は石ノ森章太郎さんゆかりの地です。石巻駅からマンガロードをゆっくり歩きながら15分ほど進んで行くとたどり着く石ノ森萬画館。旧市街地からほど近い中州にあり、石ノ森章太郎先生の作品などを中心に紹介するマンガミュージアムです!外観は宇宙船をイメージしているみたいです。
遠くからでもよく目立つ!ワクワクする見た目ですね笑

画像17

2001年7月23日にオープンし、 東日本大震災では大きな被害を受けましたが、1年8か月後に再オープンを果たしました!
石ノ森章太郎先生の「今こそみんながひとつになる時」の言葉を胸に、スタッフのみなさんが再オープンに奮闘され、今現在も石巻からマンガ文化の発信をしています。


ここで、石ノ森章太郎先生とは、、、?
石ノ森章太郎(いしのもりしょうたろう)先生は、宮城県登米郡石森町(現・登米市中田町石森出身の日本を代表する漫画家であり特撮作品の原作者でもあります。
代表作に、サイボーグ009や仮面ライダーがあります。

章太郎先生と石巻

画像14

章太郎先生は、中高生時代内陸部の家から自転車で2-3時間掛けて石巻の映画館に通っており、このことから石巻を第2の故郷としていたそうです。
その後、石巻市でマンガによる町おこしを行う際に、第一線で活躍していた章太郎先生に協力要請があり、1996年に「石巻マンガランド基本構想」が策定されました。
そして、2001年の萬画館のオープンに至ります。
しかし、章太郎先生は萬画館の完成見ずして、1998年になくなってしまいました。
しかし、先生の萬画への想いは、石巻全体に散りばめられ、まちの随所で見ることができます!

なるるも幼少期から幾度もなく訪れている萬画館。章太郎先生は世代にわたって子どもたちを魅了してきた、あの仮面ライダーの生みの親です。その作品などが石巻にあるのは誇り!!

画像15

館内は章太郎先生が生み出したキャラクター達が出迎えてくれ、有料展示では、仮面ライダーや同氏のマンガの原画などが展示されています。
企画展では、有名漫画家などの展示が時々行われています。
3階のライブラリーでは、様々な漫画約5600冊が読み放題です!無料です!!

石ノ森章太郎氏の漫画は、人にモチベーションや勇気を与えてくれる作品が多いです。
なるるのおすすめは「HOTEL」という作品です。作品もさることながら、石ノ森作品の画も好きです。
また、章太郎先生が活躍した時期には、手塚治虫や藤子不二雄、赤塚不二夫などの日本を代表する漫画が活躍しており、この4人はトキワ荘でも生活を共にしていました。
今現在の日本の漫画文化の基礎が築いた一人でもある、「石ノ森章太郎」を知るためにも一度、訪れてはいかがでしょうか?
子どもも大人も楽しめます!


「世界で一番面白い街」をめざすishinomaki2.0とは


「世界で一番面白い街を作ろう」
を合言葉に活動しているまちづくり団体、Ishinomaki2.0

震災から元のまちに戻すのではなく、バージョンアップしたまちにするべく、地元住民や移住者を中心に奮闘しています。

画像16

今回お話をお伺いしたのは、スタッフの阿部拓郎さん
石巻出身で、震災をきっかけに2011年に石巻にUターンをし、2.0には2017年にジョインしています。

2.0の原点は震災時に集まったボランティアの人々と地元住民がとある飲食店の2階で鍋をつつきながら、石巻の将来について語り合ったとき
「前よりおもしろいまちに」
「まちになにかおもしろい仕掛けをしよう」
など色々な意見がでました。これが2.0の原点だそうです。


震災前に戻すのではなく、
全国的に地方が疲弊してくるしい中、
オープンでクリエイティブな地方都市のモデルを
しがらみにとらわれず被災地から生み出したい。 


(ishinomaki2.0説明資料から引用)

この思いから、地元住民や各分野の専門家が参画し2.0の団体の原型になったといいます。

初期の2.0の活動
みんなの声をきく、伝える、広めるフリーペーパー(石巻VOICE)を発行しました。4号発行するころにはまちの姿が見えてきたそうです。
またインタビューした人が仲間になりました。

あらためて、2.0の活動 ~現在
現在、2.0はコミュニティ活動・教育事業・移住、ローカルベンチャー推進事業を主に行っています。
特に、移住ローカルベンチャー推進事業では、石巻市と他の他団体と連携しコンソーシアムハグクミを立ち上げ、移住支援や起業支援、各種イベントなどを開催しています。

「世界で一番面白い街をつくるとは?」

なるるの質問に、阿部さんはこんな答えをくれました。

面白い「人」を誘致することに繋がると思います。
活気のある街にするために、単なる工場の誘致やベッドタウン化ではなく、課題解決能力・事業創出能力のある人が選び、活動できる街を作る。
そのためにも、まずは面白い人に移住先として選んでもらう必要があります。そのためには、まちが面白くてはいけない!。そこで柔らかい場を作ろうと考え、前述した、オープンカフェIRORI石巻ができました。


「これからもあらゆる面から世界で一番面白い街を作るために邁進していきたい!」パワフルな言葉とともにインタビューを締めてくださいました!


おわりに

画像17

ここまでご覧いただきありがとうございました!
最後になるるから見た石巻の話を少ししておわります。

石巻の良さ
石巻は適度に住みやすいまちです。海もあり川もあり山もあり田園もあります。またイオンも映画館など基本的にはなんでもあります笑
この程良さは、一度まちを出てみるとより感じます。

震災後なにが変わったのか。
震災を経て、まちの様子は大きく変わりました。さみしさもありますが、まちには新たな施設やまちづくりが始まっており、私自身、長期的に見てこれどんなまちになっていくのかワクワクしているところです!

石巻を離れる若者とは反対になぜなるるが地元石巻に興味を寄せるのか。
このようなまちづくりが進んでいても、若者の人口流出は止まりません。それは、石巻になにもないから(職がないから)、仙台東京に出たいなどの気持ちが多いことが挙げられます。しかし私は、大学でまちづくりや関係人口などのことに触れているので、地元のことを考えることが多く、石巻のまちづくりに興味を持つようになりました。
そこからフィッシャーマン・ジャパンやIshinomaki2.0などの団体と関わるうちに地元石巻は熱い人たちがいて、熱いまちだ!と思うようになり、自分自身も石巻を盛り上げたい、知ってもらいたいと感じて、個人やきっかけ食堂でも石巻の発信をしています。


石巻さ、いこ!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?