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【読書ノート】賢者の書② ~時間を投資すること
読んだ本の気になる部分を書き留めていきます。
今回採り上げる本は、『賢者の書』著.喜多川泰です。
もっと早くから知っておけばよかった。
子どもにも伝えたい。
そんな箇所を書き留めておきます。
✅時間を投資すること
今のこの世の中に生きる上で、働いてお金を得なければ生きてはゆけんのは承知しておる。ゆえにお金を儲けるために働くのもよかろう。
それでも一日八時間も働けば、贅沢さえしなければ、生きてゆくのに必要な金は稼げよう。
ところが金が財産だと信ずる者は、欲をかいて、あと二時間多めに働こうとする。悪い心構えではないが、その二時間まで金に換えてしまうのじゃ。
結果として、収入として手に入る金が四分の五倍になっただけじゃ。そうやって、あと何時間多めに働いたら、いくらもらえるだろうかなどと勘定しながら働くことを、尊いとは言いがたい。
同じ二時間多めに働くでも、その二時間は金以外のために働いてみよと言うとるのじゃ。
八時間の労働が生きてゆくために必要だということを否定しているのではない。それはすればよい。いや、せねばならない。
ところが、そうして生きるために必要な金を手にしたら、あと二時間は金に換えるためではなく働くのじゃ。
そうすれば、自然と何のために働くのかを考えるようになる。他の人が仕事をしやすくするためかもしれんし、社会全体のためかもしれんし、国、いやこの星全体のためでもいいじゃろう。とにかく自分なりにこの二時間は何のために働くのかを考えるのじゃ。
この二時間ほど尊い労働はない。このとき初めて「働くことは尊い」と言えるのじゃ。そしてこのとき初めて、人は正しく投資をしているということができよう。
このようにして働く二時間はな、お金のために働く八時間よりもはるかに意味があるんじゃよ。
毎日2時間、お金以外のことのために働くことが出来れば、時間の経過とともに、大きな成果に結びつくことは想像できます。
朝の時間帯や終業後の夜の時間帯、
私も1日2時間の時間を作り、情報発信や情報整理を継続していきます。
✅【余談】Google社の「20%ルール」
この部分を読んだ時、
Google社が取り入れた施策として有名な「20%ルール」
が頭に浮かびました。
そこで、現在の運用状況を検索してみると、この「20%ルール」現在は当初とは異なる主旨での運用となっているようです(2024.07.02時点の記事より)。
「20%ルール」とは、勤務時間の20%を自分の担当業務以外の取り組みに充てて良いとする制度で、私がGoogleに在籍していた2010年〜2015年においては、「20%ルール」はコア業務と直接関係がないようなことでも、ある程度柔軟性を持って社員が自由にテーマを選び、それを上司もマイルドに許可していた印象があります。しかし、現在では直属の上司の許可を受けるためには、基本的には他部署・チームなどにおけるリソース補填のようなプロジェクトにほぼ限定されてきているという状況にあるようです。
・・・
結果的にGoogleにおいても「20%ルール」の目的そのものが変化してきたように、イノベーション推進を後押しするという文脈で「20%ルール」を導入・運営するのは難しいと考えています。
就労時間の一部をお金を貰う仕事以外の時間に投資することは、組織運営上、矛盾を孕んでおり、難しそうです。
そうなると、個々人が、仕事の時間とプライベートの時間を分けた上で、一定のプライベートの時間を自分にとってクリエイティブな活動に投資していくことが、現実的な運用になります。
✅自分なりの2時間の使い方
自分はこれから2時間を何に使っていきたいか?
情報発信として、このnoteを活用していますが、扱っているテーマは、
組織運営に関する雑記
読書/音声メディア/映像メディアの感想
ダイエットの進捗
子どもとの学習の進捗
の4つとなっています。
ここに加えて、
『上場企業分析』(決算説明資料、インパクトがある1枚)
を加えて、5つのテーマで情報収集と情報発信をしながら、
「個人とコミュニティがいかに永続的に互恵関係を築けるか?」
という当初の探求テーマを引き続き、追いかけていきたいと思います。
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![穿つ@組織コンサルタント](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/169786732/profile_b44a090f8bc607a4387a63eb4f7251d6.png?width=600&crop=1:1,smart)