暗渠のはなし
縁が有り、東京都荒川区の暗渠に関わっています。
せっかくなので公開されているデータから、色々調べてみました。
愛染川暗渠
下水道台帳で調べてみると、西日暮里5丁目交差点北から、水再生センターまで高低差約3m、鉄筋コンクリート製の暗渠が続く。補修工事時の内部写真が、他人のブログ等で見られる事から、下水道局等で写真は保管されてると思われる。メンテナンスしているはずだから、その記録でも、暗渠としての現状写真は見れるのではと思う。
江川堀暗渠?
暗渠と聞いていたが、下水道台帳を調べてみると、分断された下水道が地下にあるのみ。上流から下流へ流れるようにもなっていない。舗装面は浸透性でもなく、暗渠というよりは河川跡な状態。地下水位を調べてみると 原中学校付近で約0.5m の深さ(1961年データ)らしく、水路として存在する事は出来るのかも知れない(勾配次第ですが)。
道路上になっているため、道路台帳で調べてみました。道路としての位置付けは、ほとんどが特別区道、管理通路、認定外道路となっています。道とすると管理者責任があるので、荒川区が管理しているのだろう。
荒川区内は、境界未確定の道路が多いのですが、江川堀跡に関しては、しっかりと官民境界確定されていました。
様々な荒川区境界
そんな江川堀を上流から下流へ辿っていくと、江川堀プロムナードの前後で、道路位置指定されていない道があった。幅員は有るし、境界確定もされているので不思議だ。この道は何なのだろうか?
道に面して、さして古くない建物が並んでいる事から、「建築基準法43条1項ただし書きの許可」の扱いなのかと思われる。区役所に行く機会があれば、確認したいと思う。
暗渠と言っても、様々だなと。勉強になりました。
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