宴と共に遥か空
釣竿を、空へ。
雲が、足元へ。
図に乗った魂が応酬を受ける、と
警告の放つ曇天の碧
されど一片たりとも無く
釣り下ろした我が咎なのだと知る
それより先に糸の空は消え
(ああ、なんという我が咎よ!)
人々は大地を渇望し
(ああ、なんという我が咎よ!)
光にただ包まれて、
(ああ…なんという我が咎よ!)
皆々様安らかに眠りなすった。
(水含ませた葉は乾く。)
それだけ希求して
あとは無欲の朴念仁
羊共が楽しく歌う、
民草もいないと知ったから
眠りに誘わるる鹿共は、
とうの昔に地を食んでいた。
さて、牛共はといえば
今も昔も夢の世界
鶴の一声がこだまする
山だけが漠然と目を覚まして、
僕らは乾く、はは、という笑い声。
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