【東北情報】日本最古のハンバーガー 仙台『ほそやのサンド』
3.16地震に見舞われた皆さん、ご無事でしたでしょうか。前震では「まぁ、でも震災ほどじゃないけど揺れたよねぇ」なんて妻と会話していた直後、喪黒福造ばりにドーーーーーーーーンッ！！っと来て大揺れ。慌てて妻を誘導して屋外へ脱出した長谷川誠です。
震災の余震が続くとは言われていたものの、大震災を経験したこともあり、どこか仙台に住んでいて地震に対して”慣れ”てしまっていたのかな、と反省した次第です。備蓄品も見直しました（妻が…）。
しぶとい生命力のウィルスが蔓延していたり、東欧ではミサイルが飛び交い、小さな島国日本の東北地方は揺れに揺れる昨今ですが、こんな時だからこそ美味しい食べ物の話でもしましょうよ。
大震災の被災地にいた身としては、不謹慎自粛警察の方の意見って全く響かなかったんですよ。先行きに光すら感じられない不安感に苛まれる中、フフっと笑えたり、美味しい食べ物の匂いに生唾を飲み込んだり、バカバカしいよなぁと苦笑いしたりすることが、いかに大切か。不謹慎！不謹慎！と騒ぎ、関係ない方にまで喪に服することを強要する「あなたの正義」は本当に正義なのでしょうか？
重くなるので閑話休題（笑）
ということで、先日久しぶりに食べ、改めて美味しさにしみじみ感動したハンバーガーのお話でも。
日本初のハンバーガーショップって、どこにあるか皆さんご存じでしょうか。
そうだね！仙台市だね！（懐かしパッション屋良さん風に）
山形県に米軍キャンプ（現在の山形空港と自衛隊の駐屯地がある東根市）があった頃、キャンプ内で創業者の細谷正志さんがアメリカのハンバーガーなるものに出会います。美味しさに感動し、何とか日本でもハンバーガーを広めたいと仙台市で「ほそやのサンド」を開店。
創業、なんと1950年（昭和25年）！
マクドナルドの日本1号店が1971年開店ですから、歴史の深さを感じざるをえません。そして1953年、現在の場所でもあり仙台の繁華街”国分町”に開店。国分町の歴史を見てきたといっても過言ではないお店です。
そして、そのハンバーガーたるや、どこか懐かしさを感じさせるものの「何も足さない、何も引かない」シンプルど直球。注文が入ってから、国産牛100％のパティとバンズに熱を入れ、熱々で提供していただけます。
前回はテイクアウトでハンバーガーだったので、今回はイートインでチーズバーガー、そして挽き立てのコーヒー。嗚呼、画像添付しているだけで、お腹が空いてきちゃいました…。
そこだけ時がゆっくりと流れているかのような、レトロな雰囲気の店内で、ゆっくりと牛の野性味を味わいつつも、牛とパンとソースとの一体感を口いっぱいに頬張る…。カウンター越しに目をやると、黙々とパティを焼く2代目細谷さんの優しいお顔が…。次は何を食べようかなぁ…。
パンさえあれば、たいていの悲しみは堪えられる。
～セルバンテス『ドン・キホーテ』～