
【アニメ】『リコリス・リコイル』視聴感想~東北おじさん、残念ながら14話の集団幻覚は見えず…
君の手を握ってしまったら~♪(ED曲:さユり『花の塔』を歌いながら登場)
はい。遅ればせながらアニメ『リコリス・リコイル』13話まで視聴完了。SNSで話題となっている”存在し得ない架空の14・15話(ハワイ編)”という集団幻覚に巻き込まれることもなく、視聴後のほっこりとした余韻に浸る東北おじさんこと長谷川誠です。
なるほどなるほど…。『リコリス・リコイル』で盛り上がった百合層たちが行き場を無くし、集団幻覚を見たり、10月アニメの機動戦士百合ダムこと『ガンダム水星の魔女』に移民してきているのですねぇ…(ネット情報を手繰りながら)
と、まあ、ここから感想などを書こうかと思うわけですが…
※注意※以降ストーリーに関するネタバレあり!知りたくない方は他のnoterさんの有益なテキストを読むことをお勧めします!
◎アニメ『リコリス・リコイル』とは?
まずアニメ『リコリス・リコイル』って何ぞや、という方や、ワタクシと同世代の方々にとってみると「おいおい、おじさんよ。急に早口で美少女アニメの話をしだすなんて、アンタとうとうアレかい?頭の中が事案発生的なアレかい?」となりかねませんので、ちょっとご説明をしておきます。
ワタクシ同様の昭和生まれの皆様や、少年・青年誌的な漫画を好む皆様に2秒で分かるように『リコリス・リコイル』の主人公イメージを説明しますと…

で、そんなイメージのマーダーライセンス美少女たちが

というお話の流れです。
ちなみに、リコイル(recoil:銃火器の反動)という言葉が入っていることからもわかるように、ガンアクション満載で繰り広げられる物語でもあります。
◎そして感想を垂れ流し
『リコリス・リコイル』。何が良かったかというと、その爽やかな視聴後感(人はバンバン死んでますが笑)。
孤児の女の子達が公的な暗殺者として育成され、公的な機密組織に所属する…。これだけ聞くと、どう考えても暗くて重い「生きる意味」「善悪とは」みたいなテーマが頭をよぎりますが、そこを敢えて深堀りしない。
確かに、主人公の千束(ちさと)とテロリスト真島の「善悪問答」や、特に真島の主義主張には、”平和とは何ぞや”を考えさせられましたし、与えてくれたその疑問は現代社会へのアンチテーゼにもなっているようにも思えました。
しかし、そこを強調していないんですな。掘らない。掘り過ぎない。とりあえず、千束とたきなは可愛いし、スーパーハカー”ウォールナット”クルミも可愛いし、ミズキ姉さんは巨乳だし(笑)
喫茶「リコリコ」の日常と千束の明るさが、その辺の重いテーマを吹き飛ばしてしまっていたように思います。
この点についてはWikipedia見て納得したんですが…
企画のきっかけについてストーリー原案のアサウラは、アニメ『冴えない彼女の育てかた』の打ち合わせで自身が話題に上ったことだとしている。当初はミリタリー色の強いシビアで空気感が暗い作品であったが、後に作品へ参加した足立慎吾の「見て暗い気分になるアニメは、今はあまり求められておらず、そのフィールドでは『GUNSLINGER GIRL』に勝てない」との考えにより、千束とたきなの関係を軸にした明るい作品となった。
確かに、重厚な生と死を描きつつ、濃密な銃火器バトルに「これは…ちゃんとしたミリオタ(ミリタリーオタク)の方が作った作品だ!」と感心しつつ涙した『GUNSLINGER GIRL』。名作でした…。
敢えて同じ土俵にはあがらず、ミリタリー濃度は適度に留めつつ、百合色を強めにしつつ、ミカと吉さんのBLネタも放り込んでくる。
その結果として、ミリオタという程ではないけれども、きちんとしたミリタリー物が好きなワタクシ東北おじさんのようなアニメ好きから、百合層、日常アニメ好き層、BL層にも刺さったのではないか、と。特盛り全部乗せ(笑)
話はそれますが、美少女+銃火器と言えば『GUNSLINGER GIRL』もいいですが…

閑話休題。
結果として『リコリス・リコイル』。東北おじさんに集団幻覚は見えませんでしたが、次シーズンを心待ちにしてしまう作品だったなぁ、と。
”アラン機関”というフリーメイソン的な謎組織が…、と広げた風呂敷が”狂信的なヨシさん”しか描かれておらず、これはどう考えても第2シーズン以降で描きたい放題なんじゃないかと思いますし…。真島も生きてますし…。
とりあえず、個人的な予想としては、集団幻覚で見えたという幻の14・15話(ハワイ編)が円盤購入特典につく、に1,000ペリカ!(笑)
おあとがよろしいようで…