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『チンパンジーは365日ベッドを作る』を読んで。

ソロキャンプの達人。

普段何気なく座っている椅子。お気に入りならカンチレバー構造の椅子かもしれない。

カンチレバーの椅子が持つ一見不安定に見える外観は、逆にデザイナーの感性を刺激する。そして座った時の微妙なたわみがユーザーを虜にする。
カンチレバーの椅子物語/石村眞一著/角川学芸出版

椅子の脚が4本でなく2本でS字に曲がり座面が浮いて見える。座って体勢を変えると椅子がしなる。なんだか楽しい。

ブランコや、ハンモックも同じ。見た目は不安定に見える。実際、揺らせば揺れる。でもじっとしていると揺れない。
このきっちり、ガッシリしすぎてない構造に、体を委ねる心地よさがある。揺らせば揺れる程度のしなりだ。

小学生の男子が、椅子の前脚を浮かして背もたれを体でおしてバランスをとるあれ。楽しいからやるのだ。

電車の揺れで眠くなる。これは走行の振動からくるものだ。さらに、ふくらはぎに温風直噴されてすごく眠くなる。心地よさがあるが、そこに楽しさはない。

毎日いい感じのしなりを自分で作りだし、眠りを楽しむ。
たぶん今日もニヤつきながら眠りについている。

チンパンジーはとっくにやってる。

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