『右ハンドル』 ワシーリイ・アフチェンコ著 を読んで。
クレスタとチェイサーの違いわかりますか?
「チェイサー、クレスタ、カリーナ、コロナ」「セドリック、グロリア、レパード」ちょっと昔の車の名前。
語源はあるんだろうけどすぐに意味は思いつかない。外国の女性の名前のような、近所のスーパーの名前のような、犬の種類のような。
車で和名の名前はあまり聞かない。「極上」「至宝」とか。文字で意味が連想できるからダメなのか、それとも自衛隊の護衛艦みたいになるのをさけてるのか、お歳暮のハムの名前によってくるからなのか?
商品名には「濁音が入っているといいらしい」とか、「破裂音が効くそうだ」とか、「語尾がンで終わるとヒットするそうだ」などと、まことしやかに云われるが、それはなぜかという論理的裏付けはまったくされていない。 トヨタを築いた「Cの神話」宮崎光 /東京新聞出版部/ 2001年12月
なんとなく言いやすくて、その名前をきいてすぐに何かを特別いやなものを連想しないのが、残る車名だ。それが意味がわからないカタカナの車名の正体だと思う。その名前で車の新しいイメージを作りたいんだと思う。そうすればクレスタとチェイサーの違いが成長とともにでてくる。
そんな繊細な車名を持った日本車(娘)を車名ごと愛して輸入した国と男の話。その地で車名が成長する。