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私はいったい何利きなのか。

“クロスドミナンス”
という言葉をご存じだろうか?

知らない人が聞けば
サッカーの戦略名にも聞こえるし
ブレイクダンスの技っぽさもあるが、
全然そういうものではなくて

箸は左手で使うが、筆記は右手でおこなうなど、
用途によって使い勝手のいい手が違うことを指す

Wikipediaより

・・・のがクロスドミナンスである。
「両利きの事じゃないの?」と
思う方もいるかもしれないが

両利き → 用途によらず左右どちらの手でもOK
クロスドミナンス → 用途によって左右どちらかが利き手になる

という点で、微妙に異なる。

そして、何を隠そう
私がこのクロスドミナンスにあたる。
(まぁこんなnoteを書く位だから
 そうなんだろうと容易に推測できるけど)

しかも、筆記だけが左利き
あとは全て右利き
という
とても偏ったタイプのそれなのだ。
箸を持つのも、球を投げるのも、
スマホの操作も、ハサミも、全て右利き。
何なら鉛筆やボールペンで字を書く時は
左利きなのに、チョークや筆の持ち方で
字を書くときは右利きになる。
もし自分の利き手を円グラフにしたら、
もう98%が右利きで2%が左利きという
ほぼ1色に塗り潰された丸のような
結果が出てくるに違いない。

ただ、生活をしていて
利き手の判別をおこなうのは
やはり筆記の時が一番
ポピュラーな気がしている。
何か書類に記入をしている時に
誰かが「あ、左利きなんですね」
と声をかけてきて
そこで私の左利きが判明する
ケースが多いからだ。

そして、その呼び掛けに対して
いつも私の答えは

「そうなんですよー。
 でも、俺ちょっと特殊で
 字を書く時だけ左利きなんですよね。
 だから、例えば
 投げるのも打つのも右だし
 (普通の利き手用のハサミを見せて)
 ハサミもほら、右なんです。
 しかも、チョークとか
 こう包むように持って書く場合は
 右利きなんですよね。
 だから実質ほぼ右利きみたいなもんです笑」

ここまでがデフォルト。
もう聞かれ過ぎて、その都度
答え方をブラッシュアップしたら
こんなマニュアルじみた
長ったらしい返しが出来てしまった。

せめてもう一つぐらい
左利きの方がしっくり来る
動作が無いものかと
一時期探してみた時期もあったが、
探して探してようやく見つけたのが
米を研ぐことだった。

「筆記と米研ぎだけ左利きで
 あとは全部右利き」

利き手の質問に対して
なぜ米研ぎ?という疑問が拭えないので
この返答はあえなく却下した。

そして現在、利き手の話をされると
クロスドミナンスの定義を持ち出し
この変則左利きの事を教える
という返答に収まった。
だってクロスドミナンスって
言えばなんとなく
天才っぽく見られそうだから。
まぁ、やり口が完全に
凡才のそれだけども。

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ちなみに、小学生の時の
担任に一度注意されて
右利きに矯正されかけたが、
ノートをとる字が汚すぎる上に
異様に遅かったので
板書のスピードについていけず
短期間でこっそり元に戻して以降
ずっと筆記は左利きのままだ。
おかげで筆記の度に
左手小指の側面が汚れるのが
今でも鬱陶しい。
横書き社会の弊害。

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