他人は自分の鏡 その2〜他人を見るフィルター

下記はこの章のBGMに選びました。よければ聞きながら読んでくれるといいなと思います
https://music.youtube.com/watch?v=8BiLurrzFRw&si=dDPgRVotodlGpfv-

男なら誰しもが一度は体験する
〈ちょっとギスギスした、勝った負けたの世界〉
下記はオレの中のそういう世界で起こった出来事だ。

T社長を見る時、オレはまず〈嫌い〉というフィルターをはさむ。
次に〈上司的立場〉というフィルターをはさむ。
次に〈頑固で嘘つき呼ばわりする人〉というフィルターをはさむ。
次に〈オレがついてもいない嘘を暴こうとする人〉というフィルターを通す。
〈人を信用しない人〉
〈自分しか信じない人〉
〈自分が一番偉くて優れていると思ってる人〉
…というフィルターを通す。

こうしてオレはT社長を見る時に、自分がはさんだ〈フィルター〉を見る事になる。フィルターばかりで肝心のT社長は殆ど見えない。

じゃあオレは何を見ていたんだ?

オレがハサんだ〈フィルター〉だ。
オレはオレが作り出したモノを見ていたのか?
オレが作り出したモノは、オレの心でオレの気持ちで、オレ自身とも呼べるモノだ。

つまり「他人は自分の鏡」という事だ。

オレはT社長に〈オレの醜い感情〉を写して見ていた。

ちなみにオレはこのT社長に「お金を貸してもらえませんか」と頭を下げた事がある。お金を返すまで、その会社に在籍した。

そして、ふと、これらの事が、奥さんに対する暴力とつながる。
〈嫌い〉と〈怒り〉が似ているからだ。

暴力とは〈自分を殴る行為〉だ。
〈自分が生み出したフィルター〉がイヤで嫌いで醜くて、許せない。
〈醜い自分が許せない〉という事になる。
でも、醜いそれが自分だと認めたくないんだ。
頭の中で〈矛盾して〉どうにもならなくなって、全部を壊せば何とかなるかも知れないと思うんだ。
それは、最後に残された光明のように見えるんだ。

そうして自分が憎くて仕方がない気持ちは、臨界点に達するんだ。

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