自分なりに
結局学校は休むことにした。多方面に迷惑をかけているけれど、でもそれは自分が抱え込んでいるだけで実際は迷惑だとは思われていない。少なくともみんなゆっくり休んでと言ってくれているから、それを否定する方が失礼な話だろう。
そんなわけで、期限付きの自由な時間を手に入れた。これは諸刃の剣でもあるのは自分でも分かっている。休んで回復するのか、一人で憂鬱を抱え込むのか。それは、本当に、自分次第だと思う。
だから主治医があれこれとアドバイスするのが正直煩わしい。運動や食事や睡眠、それらが大事だというのは百も承知だ。けれどそれらを大事に出来なくなって今に至るのだから、休みです、だから大事に出来るよね、というのは少し無理がある。
眠る時間は昼夜逆転しなければ満点だと決めている。昼寝も、少しくらいの夜更かしも許容範囲。食事も食べられたらOK。そりゃあたしかに栄養たっぷりで体に優しいものを食べた方が良いけれど、ひとはそれだけで生きていけるわけではない。それにわたしの中で食事というのはかなり健康でない限り気を遣えない部類のものなので、今の状態はまだ早いと思う。運動だって、日の出る時間に有酸素運動をするのが理想的なのかもしれないけれど、でも筋トレをやらないよりはやったほうがマシだ。最初からハードルを上げに上げなくたっていい。
人と会った方が良い、と言われても、そもそも人に会うのはかなりのストレスだ。高確率で後悔する。ああこんなこと言わなきゃ良かった、こんなこと言われるなら会わなきゃ良かった、こんな思いをするなら生まれてこなきゃ良かった。そこまで落ち込むのは目に見えている。せっかく減らしている薬を増やす真似はしたくない。人には人の、必要な人間関係の量というものがあり、わたしは平均より少ない。
だから自分で決めた小さなルールだけは守る。まいにちお風呂に入る。出来なくても自分を責めない。以上、である。今まで無駄に自分を追い込んで生きてきたと思う。だから今くらいは自分に優しくするのだ。そうしていたら、少しずつ色んなことをやろうと思えるようになるのだから。