電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』を読む(4)
電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』によると、2016年に結果報告されたスウェーデンの研究チームの例を出し、悪玉コレステロール値が高い方が、死亡率が低いということを説明している。
このスウェーデンの研究チームの箇所は分かりにくいので端折るが、次に、2020年のデンマークでの例を本では挙げていて、こちらは分かりやすいので下記に引用する。
簡単に言うと、上記研究では、140㎎/㎗ が基準値の真ん中なのに、日本の健康診断の基準では、140㎎/㎗ が上限値となっているということだ。
血液検査でLDLコレステロール値が140㎎/㎗ と出ると、ギリギリセーフだと見られ、141㎎/㎗ と出ると、アウトになる。
アウトとなって、「気を付けましょう」という程度ならいいが、飲まなくてもいい薬を常用させられるケースが発生してしまうことがある。著者はそれを憂いているのだ。
さすがに141㎎/㎗ で、すぐに薬が出されることはないが、150㎎/㎗ を超えたら奨める医者もいるだろう。実際、ぼくも飲むことを奨められたことがある。
しかし、もし140㎎/㎗ がベストの数値であれば、150㎎/㎗ は悪い数値ではない。基準値は頂点の前後で山なりになっているから、基準内だろう。それなのに、薬を飲むことを習慣化させられてしまう。
その薬が、また厄介もので、スタチン系のものとくる。
(つづく)
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