オンライン忘年会で「LT大会」をやってみたら社内の雰囲気がいい感じになった
みなさん、いかがお過ごしだろうか。今回は昨年末に行われた忘年会<大会が大成功だったので紹介したい。
弊社では、スタッフ同士の交流のために毎月社内イベントを行っており、フルリモート勤務体制後からはオンラインで開催している。
また、毎年12月にはクリスマスパーティーを兼ねた忘年会を行っている。オフィスで美味しいオードブルやケーキを食べたり、豪華賞品が並ぶヤバめのビンゴ大会があったりと、毎月の社内イベントの中で最大級の催しである。(ビンゴ大会についてはこちらのnoteを読んでほしい)
しかし去年はコロナウイルスの流行で、例年のようにオフィスに集まってワイワイ楽しめるパーティーを行うのが難しくなってしまった。昨年2月からフルリモートでの業務を開始していたこともあり、何ヶ月もオフィスに行けていないスタッフだって多数存在している。
というわけで、今回は忘年会もオンラインで行うことになった。毎月のオンライン社内イベントの運営でノウハウはある程度備わっていたが、問題は「多数同時参加の忘年会を、基本的に1人ずつしか喋れないオンライン通話でどう成立させるか」であった。毎月の社内イベントよりも圧倒的に参加人数が多くなる忘年会を運営するにはどうしたら良いのか。さらにスタッフにとって、忘年会と言えばビンゴ大会であり、絶対に毎年恒例の豪華賞品ゲットのチャンスは外せないのだ。もはやこれがトゥギャッター社で働く者の1年の楽しみといっても過言ではない。(過言だ)
ビンゴ大会の代わりに今年は・・・?
そこで課題をクリアすべく、社長から提案されたのがLT大会だった。LTとはライトニングトークの略で、短いプレゼンテーションのことである。フォーラムやカンファレンスなどでよく用いられるため、馴染みのあるエンジニアスタッフはもちろん、非エンジニアの編集部スタッフらにも挑戦してもらうことにした。
今の状況でのLT大会には、こんなメリットがある。
先ほど挙げたようなオンラインであることを活かせられるほかに、業務のやりとりだけでは見えてこないような、新たなパーソナリティの発見につなげられる。特にフルリモート体制でなかなかスタッフ同士の交流がしにくくなっている今だからこそ、これは大きなメリットになるではないだろうか。
また、サクサクと進めるためのルールも設けた。
忘年会という楽しい場であることが前提のため、とにかくリラックスして楽しんでもらえるようにした。「とりあえず何でもいいから喋ればいいんだな」と気楽な雰囲気にするため、トークテーマをフリーとする。また、テーマを秘密にすることで、大会への期待感がさらに高まることになったと思う。制限時間は長すぎると参加へのハードルが高く感じるかもしれないので、5分に決めた。さらに、スライドは画面共有する形式で行うことにした。
そして、LT大会の流れを簡単に表したのがこちらだ!
LT大会に参加すれば、豪華景品が当たるかもしれないルーレットへの参加権をゲットできることにした。
いきなり「LT大会をします!」と言ってもやはり参加へのハードルは高く感じてしまう人も多い。そこで様々な工夫を行った。まず、景品をたくさん用意し「LTをしたら景品がゲットできるかもしれない!」と心理的ハードルが下がるようにした。初めはなかなか人が集まらなかったが、PS5やゲーミング着る毛布、電気圧力鍋などを景品に加えたことで一気に参加者が増え、なんと20人ものスタッフが参加することになった。そういうことである。また、先述したように、ルールでトークテーマをフリーにしたことも心理的ハードルを下げる助けをしたのではないだろうか。
当日の様子
弊社では朝礼や業務の打ち合わせ、社内イベントにGoogle meetを用いており、忘年会でもmeetで開催した。カメラとマイクは設定は個人に委ねたが、社長が率先してカメラオンにして話しはじめたこともあってか、大多数のスタッフがカメラをオンにしており、久々に顔を見るスタッフもいて嬉しかった。
また、音声でのリアクションがとりづらいことを考慮して、タイムライン形式でコメントを投稿できるComntlyも導入された。
こちらはカニがルーレットで当たった際のComntlyの様子だ。コメントだけでも盛り上がっている様子が伝わってくる。
景品のルーレットはこちらのサイトを利用し、発表が終わるごとに社長が回すという形式をとった。
個性豊かなプレゼンが集結
ここからはスタッフのLTをいくつか紹介していこうと思う。
こちらは大流行した韓国ドラマ『愛の不時着』とその主演ヒョンビンに関するプレゼンだ。こんな風に1年間を振り返って自分がハマったコンテンツをプレゼンするスタッフは多く見受けられた。
また大学生のアルバイトも多く在籍しており、自分の執筆した卒業論文に絡めたプレゼンをするスタッフもいた。
先延ばし癖のあるスタッフたちからは終始「めっちゃわかる...!!」と反応があがっていたのも印象深い。
ほかにもこんなプレゼンをしたスタッフも。
流石弊社、濃いメンバーが集ってる。持っている知識だけではなく自分のユニークな経験を発表するスタッフもおり、非常に盛り上がっていた。
そんななか、特に好評だったのがこちらのプレゼンである。
加点主義をモットーとするスタッフの発表だ。
なんとスタッフの良いところを発表するというプレゼンである。すごすぎる。発表者の人柄がよく伺えるものであり、この人だから思いつけるテーマなのだろうなと思う。このスタッフのことをさらに好きになれるようなプレゼンであった。
いくつか抜粋してLT内容を紹介したが、事前にテーマを共有していないのにも関わらず、なんとテーマが被ることがなかった。ここからスタッフの個性の豊かさが伺える。
初めてLT大会をやってみて
大会が終了後、スタッフから寄せられた感想をもとに振り返りをしてみる。
まず、これから改善できそうな点がいくつか見つかった。
終業後直後の開始だったため、食事の用意が難しかった、オンラインだとリアクションを優先したり、音が入ることを気にしたりして飲食がしづらかったという意見があった。この点は事前に食事の用意のアナウンスをしたり、食事を優先してカメラ・マイクのオンオフをして良いと伝えておく必要があっただろう。また、LT大会が予想以上に盛り上がったことや、当初想定していた人数を遥かに超える参加者が集まったことでかなりの長丁場となってしまった。時間計算は前もってしておくべきであり、制限時間や参加人数の上限なども考えておくべきだっただろう。これらの点は改善の余地があるので、またLTをするときにはより良くしていきたい部分だ。
次に良かった点をまとめてみた。
狙っていたとおり、スタッフの新たなパーソナリティ発見につながったという感想があり、この点は大成功だったと言えるだろう。また、今までの忘年会では、ビンゴ大会の時間以外はグループごとで固まって喋っていて、全員で盛り上がれる時間が短かった。それがLTでは解消されて例年とは違う楽しさが生まれたと思う。また、忘年会のようなイベントが苦手な人にとってはComntlyでの実況が楽だったという感想もあり、音声のリアクションだけでなくチャットでのリアクションの場を設けられたのはかなり良かっただろう。音声でもチャットでも積極的にスタッフがリアクションをすることで、良い雰囲気づくりができていたと思う。他にも自分のタイミングで休憩がとれることもオンラインならではのメリットだっただろう。
「どんな内容でも構わない」というスタンスだったが、どのスタッフのプレゼンも非常に気合いの入ったものでとてもアツいLT大会になった。それぞれが個性がよく出たプレゼンを見て、「自分のオタクプレゼンは浮いちゃうかな~と思っていたのですが大丈夫でした。トゥギャッター社だと手加減せずに本気で喋っていいんだな、と学びました。」と感想を語るスタッフもいた。そうなのだ、みんなガチでプレゼンをしに来ていたのだ。
景品があってもどうしても職場での催し物は「やらされ感」が出てしまうものであるが、もともとの社風やスタッフ同士の距離感が良かったことも参加への後押しになったと考えられる。スタッフの多くが何らかの「オタク」で、今まではなんとなくであるがその「分かり合える空気感」を良いものとして共有できていた。何を言っても否定されないという安心感があったのだ。そのような雰囲気ができていたこともあり、今回のLT大会ではさらにその安心できる居心地の良さを強めることができたと思う。
初の試みでLT大会を開催してみたが、かなりうまくいったのではないだろうか。スタッフからの反応もよく、オンラインにも関わらず全員で盛り上がれた。参加してくれたスタッフの多くはPS5を狙いに来ていたが、なんと最後までルーレットでPS5が出ないというまさかの展開になったのも面白かった。
全員の発表が終わった後になんとなく回したらPS5が出た。違う、今じゃないんだ!!
オンラインでイベントをするとき、このようにLT大会をやってみるのもオススメだ。ぜひこのnoteで得た知見を活かしてみてほしい。
今回利用したツール
・Google meet
・Comntly
・ルーレットサイト