【感想】幼馴染は、にゃあと鳴いてスカートのなか
「幼馴染は、にゃあと鳴いてスカートのなか」というラノベが良かったので感想を書いておきます。なんか思った以上に怪異譚で良かったのですよ。思春期と怪異は相性がいい。
主人公は高校生の女の子で、なんか猫まみれの町に住んでて、猫めちゃくちゃ好きで。名前は一歌っていうんだけど。んで、牧という幼馴染がいるんですが、過去のある出来事がきっかけで彼女らは口もきかなくなっていて。でも、牧に突然猫の耳が生えた事件がきっかけで、再び対話し、絆を取り戻していくという話。
牧の猫化が結構怖くて。最初は猫耳が生えたり猫みたいに甘えてきたり微笑ましかったのが、ストーリーが進むと深刻になってね、ちょっと怖くなっていくんですよ。キーパーソンの神主さんもかわいいんだけど正体不明なとこがあってねー。
そしてなんかそういうシリアスな事件になっていくからこそ、もう一度彼女たちが対話して、こんがらがった感情の迷路を解きほぐすのと怪異を解決するのを同時にやってく、というのがスリリングで面白かったです。
ジャンルはえーと、百合でいいんか?男同士のヘビーな友情の話はBLとは呼ばないけど女同士になると友情でも恋愛でも百合になるの、難しいよな。まあ恋愛と特定する場合はGLになるんか。いかにもGLしてそうなタイトルと表紙だけどな、友情の話なんすよ。続巻出たらわかんないとこあるけど。少なくとも牧が一歌に向けてるのはどうもモアザン友情な感じ、あるからな。