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アートセラピー合宿のこと(1)しずかなじかん

こんにちは、こんばんは。お久しぶりです。toga.shiです。先日、アートセラピーの合宿に
2日間参加してきました。その時の話です。

最初、全然、私は乗り気じゃなかったのです。
めんどうな合宿に、申し込んでしまったものだ、、。と。ここ数ヶ月は、全然、アートから気持ちが遠ざかっていたのでした。もっと、見た目を磨きたいとか、親しい人達と遊ぶのを楽しみたいとか、そういう方面に気持ちが向いていました。内側に向かうのは今はいいや、って思っていたのです。(だからnoteからも離れていたのでしょう)

その合宿では、私の他に参加者が2名おりまして、アートを愛していて、自然な暮らしとか、自然な食べ物を大切にされている方々でした。
私は、そんな中で、合宿中のご飯なんか添加物たっぷりのコンビニのサンドイッチでええわい。暮らしも、食べ物も適当、深入りしないでさっさと終わらせよう、と思っていたんです。

先生と私はお知り合いなので、私はそのお2人を、駅から現場に送迎することになりました。
お顔も、連絡先も知らなかったけど、すぐに分かりました。まとっている雰囲気が、その筋の方々、、。自分の軸がはっきりしていて、その軸に真摯に向きあってこられたのだな、、という感じで、私は恥ずかしくなってしまいました。安全にお二人を現地にお送りしなければ、と思ったのでした。

合宿のお題は、ベールペインティングという絵でした。水彩絵の具で描く絵なのですが、1面を塗ったら完全に乾くのを待ち、乾いたら2 面目を少し重ねるようにして描く、それを何面も繰り返していく、という絵です。色は最初は薄く、だんだん濃くなるように塗ります。そうすると、白いままの部分が宝石のように光ってみえます。
「この絵は、光を見つめて描く絵です」
と先生が言いました。
そんなわけで、とても時間のかかる絵です。
それを、1日かけて1枚描くのでした。

色を、できるだけむらのないように塗っていくのは集中が必要で、色が乾くのを待つ時間は、とても静かでした。部屋の縁側から見えるお庭の緑、日差しの光、ハーブのお茶の味、、そういう感覚的なものが、ぐんぐん染み込んでいく時間でした。(こんなに、スマホを触らないで過ごした時間は久しぶりでした)

最初から、適当でええわい、と思って描き始めた私でしたが、力を抜いていたおかげか、塗ること、色を見ることが、ただ楽しくて、静けさのなかで気持ちが満たされていくのを感じたのでした。次はここを塗りたい、次はこれくらいの濃さにしたい、、と次々描きたいアイディアがわいてきました。
それから、水彩絵の具の、たっぷりと水を含んだいろが、紙の上にじわっとしみていく様子や、したたり落ちそうになるのを見ているのが気持ちよくて、、幸せな気持ちになっていました。パステルよりも、好きかもしれない、、。

つづく


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