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Togashira Farm 通信 -April&May 2022-
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- 揺らぎ・始まり・会話 -
皆さんの家の周りでは桜が満開の頃合いでしょうか?
新潟は例年4月5日前後に咲き始めます。入学式や入社式を通過し、慣れない世界に向かう(帰る)道すがらに見える満開となった桜は、ドキドキと安らぎがないまぜになった揺らぎみたいな感情を呼び起こしてくれます。
稲作を生業とする私たちもこの頃になると、ドキドキとワクワクが混ざり合った気持ちに。いよいよ田んぼ仕事が始まります。
冬の間に立てたおよそ100筆(筆は田んぼを数える単位)の作付け計画をスムーズに進め、秋には美味しいお米を収穫できるように、何よりスタートダッシュが肝心要となります。
苗半作という言葉がある通り、稲作は苗作りで半分結果が決まると言われています。昔からある言葉ですが、今でもこれがあながち間違ってはいなくて、経験的には50~60%決まるのではないかと。そう、スタートダッシュ直後の苗作りでいきなり大きな山がどどんとそびえているのです。
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とがしら農場の今年の稲作のテーマは、苗を人と置き換えて、過ごしやすい水田環境をつくる。
苗作りの中で例えると、化学由来ではなく微生物由来の防除液を使用したり、根張りを良くする微生物発酵液などを今年新たに取り入れました。
稲作名人は苗と会話ができるといいます。そんな境地に少しでも近づき、最初の大きな山・苗作りを無事登頂したいです。
4月に入りとがしら農場にも新入社員がやってきました。しばらくの間は先輩後輩お互いにドキドキ先行で仕事が続くかなと。
平均年齢32.2歳となり、地域でもまた一段と若手が多い農業法人となりました。
今後もどんどん農業仲間が増やせるように、また、農業が子ども達の憧れる職業となるようにまっすぐ専心します。
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