見出し画像

愛知県のお豆腐・ガストロノミーの旅

こんにちは。豆腐向上委員会の家中です。
私は、7月27日(土)に名古屋にて行われた「近畿中部地区豆腐品評会」にお手伝いとして参加してきました!

品評会に参加したのは2年前に千葉県・幕張で行われた全国豆腐屋サミットが最後。地区予選に参加するのは今回が初めてでした。

せっかく愛知に行くなら、愛知県の豆腐屋さんや、醸造やビールで有名な知多半島も見たい!ということで、愛知のお豆腐屋さん&ガストロノミーの旅をしてきました。

愛知のお豆腐屋さんや豆腐品評会の様子、愛知でみつけた美味しいものについて紹介したいと思います。


愛知のおとうふツアー

竹上豆腐店

まず、豊橋駅を降りて徒歩約10分、竹上豆腐店さんに向かいました。緑色の店舗がかわいらしいです。

豆腐向上委員会Instagramより

購入したのは絹ごし豆腐と木綿豆腐。フィルムのないパックで昔ながらのお豆腐を感じます。ぎっしり詰まった木綿やなめらかな絹がどの料理にも合いそうで美味しかったです。

辻豆腐店

次に、本野原駅でバスを降りて、辻豆腐店さんにうかがいました。
直売店に豆腐が売っていると思いきや、臨時閉店していました…しかし幸運なことに、移動販売の車が止まっており、購入することができて一安心です。
辻豆腐店さんは地元産大豆の使用、濃度へのこだわり、スイーツ系の商品の展開などがあり、とても気になっていたお店でした。

辻豆腐店さんの移動販売

購入したのは、タッパーにはいっている高級感ある豆腐Silk Da Mondeとふわふわ木綿豆腐です。どの豆腐も美味しそうで迷ったのですが、Silk Da Mondeは濃厚でなめらか、ふわふわ木綿はその名の通りふわふわで木綿豆腐の固さを忘れてしまうほどでした。

豆腐向上委員会Instagramより


四代目原田豆冨

続いて、岡崎にある四代目原田豆冨さんに向かいました。
火事で全焼してしまった「原田豆腐店」を引き継ぐかたちでこちらに改めてお店を構えたのだと教えていただきました。

購入したお豆腐は寄せ豆腐です。
やわらかくふわふわした食感がたまりません。甘さもありつつ、さっぱりしているのでどの場面でも美味しく食べられそうでした。

豆腐向上委員会Instagramより

四代目原田豆冨さんではほかにも、豆乳ソフトクリームとおからドーナツをいただきました。他にもスイーツ系の商品展開が多く、近くに住んでいたら通いたいほど魅力的でした!


原田豆腐店

次に、「四代目原田豆冨」と親戚だという、「原田豆腐店」に向かいました。

豆腐向上委員会Instagramより

原田豆腐店さんでは、からし豆腐とよせとうふをいただきました。
からし豆腐は岐阜県の郷土料理で、豆腐の中に昆布に巻かれたからしが入っています。愛知でも食べられて感動しました!


豆腐処 味匠くすむら

最後に、名古屋にあるお豆腐屋さん、豆腐処味匠くすむらさんにおじゃましました。

豆腐向上委員会Instagramより

くすむらさんでは、お豆腐やおからを使ったお菓子とお惣菜を購入しました。
豆腐コロッケもおとうふドーナツも、味付けは素朴なのですが、豆腐やおからが入っているためふわふわとした食感ででやさしい味です。


愛知のお豆腐屋さんのこだわり

愛知県のお豆腐屋さんは、他のお豆腐屋さんと比べても大豆やにがりにこだわりがあり、それらについて明示しているお店が多かったです。

愛知県はフクユタカという在来種大豆の産地です。大豆がよく収穫できる地域ということもあってなのか、ひとつひとつのお店のこだわりが見えて、回っていてとても楽しかったです!


品評会の様子

おとうふツアーをした翌日、豆腐品評会に参加してきました!

品評会では、各地域で木綿部門・絹ごし部門・寄せ部門・充填部門と、部門ごとにエントリーされたたくさんのお豆腐が並びます。

私たちサポーターがどこのお店の豆腐かを伏せて豆腐を並べ、審査員の方が順に豆腐を食べていき、審査項目に沿って豆腐を評価していきます。

このようにお店名をふせ、大量の豆腐が並びます。

審査員の方々の審査が終わった後は、私たちも試食させていただきました!

試食の際はお店の名前、使用している大豆、にがりなどの詳細情報が分かる状態で食べることができました。大豆の品種を表記しているお店はありますが、使用しているにがりまでしっかり書いてあることは普段なかなかありません。

使用している大豆・にがりを知ることや、その場でたくさんの豆腐を同時に食べることによって、中部の豆腐の特徴や近畿との違いを知り、知らなかった大豆と出会えた良い経験になりました!


愛知のガストロノミー

最後に、今回の旅を通して見た愛知県のガストロノミー事情について紹介します。
エリアによって食文化が異なる愛知県ですが、今回は半田市の醸造文化と、県庁所在地名古屋の名古屋メシのひとつ、みそかつを体験してきました!

カブトビール

半田市は醸造文化が盛んで、お酒やビール、酢などが名産です。

半田赤レンガ建物正面にあるカブトビールの看板

半田赤レンガ建物には、名産の「カブトビール」の販売や展示が行われています。1989年から製造されていたカブトビールは、現在は復刻版として明治期・大正期に作られたものが販売されています。(その違いはHPで説明されています。)

パッケージもかわいい「カブトビール」復刻版・明治

私は明治期に作られていたビールをいただきました。苦味はしっかりあるものの、くどくなく飲みやすかったです。


ミツカンミュージアム

赤レンガ建物から歩ける距離に、体験型博物館・ミツカンミュージアムもあります。
半田市で創業されたミツカン。ミュージアムでは酢づくりの歴史や技術、文化が見てわかるようになっています。

体験型ミュージアムということで、こどもから大人まで多くの人でにぎわっていました。ミュージアムの近くにも酢を利用した飲み物やスイーツのショップなどがたくさんありました。


みそかつ

愛知の名物、みそかつを、矢場町が発祥のお店「みそかつ矢場とん」さんにて食べてきました!
私はラジオCMでしかその存在を知らず、これまで食べたことがありませんでしたが、駅前の店舗は大行列で観光客・地元の方問わず人気で大行列でした。

かつに赤味噌のような濃い味噌がたっぷりかかっていて、満足感ある一品でした。豆味噌が普及したこの地域ならではのメニューなのだそうです。

さらに面白かったのは、みそかつセットについてきた味噌汁です。
みそかつでかなり濃い味噌を食べているためか、セットの味噌汁は味噌味が控え目で、出汁がしっかり利いていて美味しいです。
みそかつのしょっぱさとやさしい味の味噌汁の相性が抜群に良かったです。


旅のまとめ

豆腐品評会がきっかけとなり、愛知のお豆腐・食めぐりができました。

愛知県はお豆腐屋さんをはじめ、地元の食材を使ったお店が多く、またそのことをしっかりと発信している点が、回っていて楽しくなる秘訣だと感じました。

お豆腐屋さんや酢・味噌・酒をはじめとした食文化や、歩いていて楽しい街並みなど、愛知は食を中心とした魅力で溢れていました。

まだ回り切れていないお豆腐屋さん、食べられていない名古屋メシなどたくさんあるので、また訪れ、いつか愛知県を舞台にお豆腐ツアーイベントを開催できたらと思っています!



いいなと思ったら応援しよう!