CityTechTokyoでこれからの日本をみた
「この3年くらいでけっこう変わったな」
ぼくのボスたちが少し会場を見て回って漏らした言葉だ。
CityTechTokyoは2/27~2/28に東京国際フォーラムで開催されていた東京都主催のスタートアップの祭典。30か国、100都市からスタートアップやエコシステムビルダー、政府機関が展示ブースを開設、期間中1万人の来場者を見込む大規模イベントだ。
有名海外VCの基調講演があったりと登壇者も豪華で、スタートアップのピッチコンテストの優勝賞金は日本円で1000万円。使用言語は基本的にすべて英語。小池都知事もオープニングセレモニーで見事な英語のスピーチを披露していた。世界に向けてTOKYOをアピールする場になったと思う。
なんてったって、東京の人口は1400万人。これが首都圏と枠を広げると4400万人になる。シンガポールだって700万人ほど、ロンドンやニューヨークだって1000万人を超えることはない。マニラやジャカルタは1000万人だけれど、まだまだ購買力は高くない。
高い購買力がある人がたくさん住んでるという市場は魅力的なのだと思う。これまで、言語的なハードルから参入が難しいと思われていたところを、英語でイベント開催することで払拭しようという狙いもあったのだと思う。
国内の人口と経済がシュリンクしていく中で東京が存在感と示して、かつ、成長していくためには外国人投資家や起業家が必要だったりするわけで、東京がこれからシンガポールのようになったときの景色ってこんな感じかとイベントを見ていて感じた。
それで、冒頭のボスたちのささやきにもどろう。そういうスタートアップを選んでいるというのもあるのだろうけれど、STEM系というか、ピッチコンテストのセミファイナルにでてたスタートアップがその典型なのだけれど、少なくともみんな修士は持ってますよという、衛星使ったデータ分析、AI、化学的なフードテックなど専門的なものばかりになっていることへの驚きのようなものが出たらしい。
インターネットの力で、この非効率を改善!直取引!コストダウン!みたいなのではなくなっている。少なくともそういう見せ方はしていない。
うわさによると、この2日間のイベント、60億円くらい使ってるらしいのでハンパない。ぼくはさすがに桁間違ってると思ってるんだけど、デフレマインドすぎるのかな。