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いろいろ考えたんだけど、悩んでるのは良いことじゃないかと思った

先日、水産局で魚食普及の活動している隊員発案のイベントに顔をだしてきた。

この隊員はぼくより1つ早い隊次で来てる。つまりは3か月早く来てるわけだけど3月のイベントに続いて2回目だから結構順調に活動している。

ぼくも視覚障害者理解のPRのためにイベントを企画したいと思っているということもあってベンチマーク的に彼の活動を見てるけれど、ぼくは何らイベントを開催できる目途すらたっていないのだから焦し、悩む。

ぼくももっと英語が流暢で、社交性あればなぁとへこむ。

もちろん使える予算の有無や組織の規模や人員など差があるけれど、ご存知のようにぼくの活動は進捗が遅くあまり順調とはいえないだけに気にしてしまう。

FacebookやInstagramを見れば、順調に活動してるように見える隊員の投稿が目立つ。

それはごく一部で、みんな見えていないところで苦労してたりするんだろうと思う。頭ではわかっているけれど、心がわかってない。

じゃあ、君は一体何で悩んでいるんだというと、それはそれで悩ましい。

全部だ。

どれから手を付ければよいかはなんとなくわかってるんだけれど、いまいち自信が持てないというのもあるし、そのトッププライオリティっぽいもの自体がぼくが得意とは決して言えない会計だからきっついというのもある。

だいたい事前のプランはほぼ崩壊してしまってるんだから、困ったなぁと日々頭を悩ませている。

というか、そもそも事前のプラン自体も激アマだったなぁと思う。

あれしてこれして…ってトップダウン的なアプローチだったなぁと思う。まあぼくはマーケティングディレクターというポジションだからある程度は権限があるはずなんだけれど。(現実は予算も人もいない名ばかりディレクターだった)

現場で起こっていることを見ないで行うトップダウン的なアプローチは押しつけがましかったり、現場がその価値を理解しないまま進められてしまって上手くいかなかったのが、ひと昔前の国際協力や開発。

その反省から、現地コミュニティに入っていっしょに課題解決を図る参加開発型のアプローチが生まれた、とぼくたちは教わった。

現地の人と課題を共有して、主体的に活動してもらうように仕向けるアプローチだと思っている。

任地に来て3か月、ようやくぼくもそのアプローチを求められているわけだが、こと会計に関してはトップダウンでやらせてもらう。現行のやり方を刷新する。その代わり、現行より圧倒的に便利でわかりやすいシステムを構築するつもりでいる。こっちは良い。だって健常者が相手だから。

問題は視覚障害者へのアプローチだ。

彼らと話していて、どこか受け身というか自分の意見をあまり持っていないような印象を受ける。自分で意思決定してどうこうという経験がこれまであまりなかったからかもしれない。なんとなく誘導されてここまできた、というような気がしないでもない。

それは周りの人がいろいろ世話してくれたということでもあると思うし、決して悪いことではないと思うけれど(ぼくだってどこまでが自分の意思かと言われるともにょる)、「こういう世の中にしたい!」というようなビジョンが欲しいけれど、それが彼らの口からでてこないから苦しい。

持ってないのか、恥ずかしがっているのか、期待していないのか。

どうしたものかと悩む。勝手にキーワードだしてPRするというわけにもいかないから。

というわけで、日々悩みながらコミュニケーションを取っている。

けれど、これも間違っていないのでは?とも思う。

以前も少し書いたけれど、ここの人たちには島国根性というものがあるから、心を開いてもらうまで単純に時間がかかる。

ぼくは悩むタイプだけれど、良いように言えば彼らを理解しようとしてるわけだし、自らを変えたり内省せずに、自分が正しい、自分がここを変えるんだ!という考えの人は自らの傲慢さに気づかなくて、分かり合うことはできない、つまりは上手くはいかないわけだけど、ぼくは自分の傲慢さもある程度はわかっているつもりだし、日々悩むのは苦しいけれど方向性は間違っていないのではと思う。

思えば、ぼくはずっといろんなことに悩んできた。仕事やプライベートなこと、今の仕事辞めて東京行くかどうかなどわざわざ悩みの種をつくったりしていた。

悩む対象こそ変われど、やってることは基本的に変わらないのであればそれほど気にすることでもないのかもしれない。

忍耐力は求めれれるけれど。

ノーベル文学賞を受賞したバーナード・ショーは、

物わかりの良い人は自分を世の中に適合させる
わからず屋は世の中を自分に適合させようとする
だからすべての進歩はわからず屋のおかげである

という名言を残した。

ぼくには、どこにどれだけ我を通すかのバランス感覚が求められている。

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yuki oka
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