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カーボンクレジットもなかなかチャレンジングで海千山千臭がするね Vol.33


告知

本業のイベントの宣伝です。
ジェトロ及び経済産業省では、世界を舞台に活躍する起業家の輩出に向け、海外派遣プログラム「J-StarX」を運営しています。

今年度は『地域』に焦点をあてたLocal to Global Successコースを設けており、地域から世界展開を目指す起業家を強力にサポートします。

分野不問で、派遣先も北米・欧州・アジアと幅広く、起業を志す人から起業直後、またDeep tech領域のシーズを有している人などを対象としたBasicな内容となっており、まさに第一歩に適したコースです。

説明会ではジェトロ職員からコースの概要や特徴の説明を行うほか、過去のJ-StarXアルムナイの株式会社Sydecas・寄玉氏に登壇いただき、プログラムに参加する意義や成果をお話しいただきます。

申込み、詳細は下記ウェブサイトから。


ハイライト


Bloombergの記事によると、カーボンオフセット市場が混乱しているらしい。発端は、監督機関のthe Integrity Council for the Voluntary Carbon Market (ICVCM)が再生可能エネルギークレジットは「コア・カーボン・プリンシプルズ(CCP*)」のラベルを付ける資格を持たないと発表したから。

( *CCP…カーボンクレジットの購入者がどの組織がクレジットを発行したか、どの種類のクレジットか、またはどこで作られたかに関係なく、信頼性の高いクレジットを認識し、価格を設定するための業界標準の品質ラベル)

再生可能エネルギークレジットは、この市場の32%、2億3,600万クレジットに影響がでる。これ、少し複雑なんだけれど、前々から再生可能エネルギーのクレジットって意味ないよと、専門家から言われてはいた。

というか、このカーボンオフセット市場って、いろんな要素を詰め込んでいる/つもうとしているので、おや?と思うこともある。単純に、森林やDACでCO2を100トン吸収したから、100トン分のクレジットを販売します、というものだけではない。

この再生可能エネルギークレジットというのは、電気はそもそも火力発電で作られるよね?それを再生可能エネルギーに置き換えて発電すれば、火力発電で発生していたCO2の排出をカットできるよね?そのカットできた分をクレジットにしよう、というもの。

このクレジットというのは木のようにCO2を吸収しているわけではない。もちろん、再生可能エネルギーを敷設すれば、クレジット収入が期待できるから、導入へのインセンティブになると期待されていたわけだけれど、いまや多くの国では再生可能エネルギーがすでに化石燃料に対する競争力のある代替手段となっている。

カーボンクレジットからの追加収益がグリーンエネルギーのキャパを新たに構築または拡大するかどうかの意思決定に影響を与える可能性が低くなっている。では、いま日々取引されているクレジットによる追加収益はどこにいってるかというと、主にデベロッパーに行き渡っている。

再生可能エネルギークレジットは企業間で人気があったようだ。2022年には、カーボンオフセット購入全体の約半分を占め、前年の38%から増加している。本論からは脱線するけれど、これは信頼性が他より高いというのもあると思う。アマゾンの森をカーボンクレジットで販売していたけれど、販売者はその森の権利を持っていなかったとか、そもそもカーボンを吸収しているはずの森が存在しなかったとか、いろいろ課題があるから。

で、再生可能エネルギーのクレジットもいよいよダメでしょという流れになってきた。ICVCMが再生可能エネルギー導入に、再生可能エネルギークレジットの収益が必要だったとは言えないとする調査結果を出したから。

つまり、再生可能エネルギー発電の設置プロジェクトがカーボンクレジットの収益に関係なく実施/進行していた場合、そのプロジェクトが排出削減に貢献したという主張が損なわれてしまうことになる。

しかも、おいおいとなるのは、基準を満たさないとされた再生可能エネルギーのクレジットの中には著名な認証機関が認証したものも結構含まれている。

認証機関の意味あるんかと思ってしまうのだけれど、そもそも基準が変わってしまってから~なんて通用するのかな。お金払った意味なくねと思うのだけれど。


読書記録


引き続きweb3のキャッチアップをしている。が、ぼく世間のから周回遅れくらいに動きが遅かったかもしれない、と思い始めている。というのも、最近ちょくちょく大手企業とブロックチェーン/DAOの会社の協業のニュースが目に付くようになってきたから。単純にぼくがクリプト系のキャッチアップしてるから自然とそういうキーワードに目が行くようなっただけかもしれないけれど。

思えば、ぼくの人生で初めて暗号資産というかビットコインと交錯しかかったのは2013から2014年頃だったと思う。マウントゴックス事件がニュースになる少し前くらい。当時、ぼくは神戸に住んでいて、近くのカフェがビットコインで支払いができた。それくらい身近にあった。カード払いと何が違うのかよくわからなかったし、びっくりするくらいお金がなかったぼくはビットコインを触ることはなかった。

その何年かあとにvaluっていうビットコイン連動したサービスが話題になって、ビットコインも値上がりして…みたいなことがあったけれど、その時もぼくは触らなかった。よくわからなかったから。

それから、ICOだ、NFTだっていうバブルがあったけれど、それでもぼくはさわらなかった。結局、投機的なものだと見ていたのだと思う。

実際、NFTって、「いつか値上がりする」って信じて持ったり、限定のオリジナルですっていうコレクション性に遡及するわけだけれど、それが要するに、最初に買えた人が、「これはすごい価値があるから絶対値上がりする!」って買いを煽って2次流通時に売りさばいて、その後誰からも買いが入らずただお金かかっただけ、みたいな詐欺的な行いが横行してNFTアートって熱が冷めたような気がしている。友達がこの、最初に買う権利を獲得するために夜中に起きてウォッチしていて、その話を聞いてたんだけれど、やっぱり投機的で、宝くじと何が違うのかわからなかった。それがたぶん2022年くらいだと思う。

で、web3やクリプトが記憶の彼方に行ってしばらくたった最近、NYでクリプトが帰ってきたというニュースを読んだり、ReFiの話をいくつか聞いたり、アメリカでマイニングしたらしっかり報酬がでるような仕組みを作る!とトランプが宣言したりと、特にトランプがそう言ったのはクリプト一般のフェーズが変わった感があると思ってキャッチアップをしている。

トランプが言っていたのはビットコインだったと思うけれど、通貨型ブロックチェーンがそんな大統領選挙でのアピールポイントになるほどアメリカでは浸透してるのかと驚いた。

ぼくが、キャッチアップしてようとしてるところは同じクリプトでも、イーサリアムのようないろんなアプリを動かすプラットフォーム型のブロックチェーンなんだけれど、それでも、リテラシー求められるから一般には広がらないんじゃないかなと思っていたのが一気にキャズムを超えるかもと思ったんだけれど、冒頭の話に戻ると、世の中の流れは思っていたより早い。いや、ぼくが知らなかっただけかもしれないが。

What I did in week32 (8/12-8/18.2024)


  • CPA:今年全科目合格!

    • 1月、2月、3月の目標未達

    • 4-7月全負け。事実上進捗なし。

    • 8月

      • 7月からフィードバックループを短くすべきだと思い、それについてはhttps://yukinotes.com/で管理することにした。

      • 現実、9月に受験も無理なので、11月。

      • 今月こそFAR2とFAR3の単位取る。

  • 読書: 月2冊は読む

    • 今年中にブルーバックスの大学生物学の本を3冊読みたいと思っている。もっというと、ファインマン物理学も今年読みたい。

    • 1月、2月に続き3月も目標達成!

    • 4月、5月それぞれ1冊ずつ読了

    • 6月は読了は結局なかった気がする。読んではいるので、いろんな情報に接していたという点は良しとする。

    • 10冊くらい少しずつ読んでる感じなので、読了数というKPIは正しくないのかもと思いつつ…。

  • 英語

    • Blog: 英文ブログ週1回は更新

      • ということで、投稿のハードルを下げるために、CPAの勉強状況を可視化するために、下のはてブ毎日更新していくことにした。

      • https://yukinotes.com/

    • : 月1冊は洋書ないし英論文を読む

      • 今週も読めてない。反省。

      • ただ、いろんな記事なりなんなり毎日チェックしていて、英語に触れてはいる。

  • Workout / diet : 今年中に70kg代へ!

    • 1-7月。92kg→83.7kg

    • 8月83.7kg84.5kg→84.1kg

まだ、先週腰痛で稼働できなかった、帰省で食っちゃ寝生活からの戻し中。
今月は-2kgを掲げていたけれど、月末に83kg切るのも厳しそう。

余談: ノーコードってすごい時代ね


8歳の女の子がCursorとCloudflareを使ってチャットボットを構築していく9分くらいの動画をみた。これがどこまで、プロモーションなのかはわからない。けれど、こういう世界観なんだということはバッチバチに伝わってきた。すごい。

こういうことが気軽にできるっていうのは、ある程度のエンジニア力っていうのはコモディティ化してるってことなんだろうなと。つまりは、事業を行う上での優位性っていくつかあると思うのだけれど、その一つに、開発力とかエンジニアの数が多いですみたいなのって、競争力あるっていうことになはならないんだなと。ますます、早く作って市場を取るってのが重要視されそう、というかもうされてるのかもなあ。あらゆるところで先行者優位期間が短くなってる感じ。

というわけでというわけではないんだけれど、こういう時代は、とにかく自分で手を動かしながら一次情報に触れるのが大事なんじゃないかと思って来月からポチポチいろいろ触ってみることにした。なぜ今日や明日からじゃないのかというのは聞かないでほしい。ぼくだっていろいろ催促されてることが山のようにあるのだから。

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yuki oka
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