トドケールCTOってどんな人? 〜このプロダクトが世の中に必要だと思った理由〜
トドケール社員のホンネをさらけ出すインタビューシリーズ。
記念すべき第一弾は、今年7月にCTOに就任した山本隼汰さんに、これまでのキャリアやトドケールへの入社の決め手、今追いかけているミッションについて聞いてみました。
■自己紹介
山本隼汰(Yamamoto Hayata)
1995年生まれ。広島県出身。千葉大学法政経学部を卒業後、研究開発スタートアップに入社。画像や最適化アルゴリズムなどを中心にAI関連の研究開発に従事。レアジョブに転職し、データサイエンティストとして、データ分析・機械学習チームの立ち上げ、AI関連の研究開発を推進、サービスローンチを経験。2021年3月よりトドケールに参画し、プロダクトマネジメントから設計開発、開発組織の設計や採用を担当。翌2022年7月に執行役員CTOに就任。
― これまでの経歴を簡単に教えてください
プログラミングを始めたきっかけは、大学在学時に専攻していた統計学です。具体的には、社会科学の問題や、GDPとか株式市場の動向などに対して、それぞれの要因や原因毎に統計モデルを用いた仮設検証や統計分析する際のデータサイエンスを主にやっていました。
トドケールに入る前に、合計3社での就業を経験しています。1社目はfreee社で、大学四年時に学生インターンとしてお世話になりました。具体的な業務内容としては、インサイドセールスでのクロージングセールスと、自然言語処理を用いた勘定科目の推定アルゴリズムの改善をしていました。
その後大学を休学し、スタートアップ企業で機械学習・AI関連の研究開発を1年ほど経験し、3社目でレアジョブ社に参画しました。レアジョブ社では、研究開発を中心にプレイヤーとマネージャー両方の役割で従事しました。入社1年半くらいで研究開発をしていたプロダクトをローンチすることになり、開発リーダーとしてプロダクトローンチに関わる業務全般から採用や組織づくりなど、事業や組織の立ち上がりから、成長にかけて関わりました。
2021年にトドケールにプロダクトマネージャーとして入社。現在はCTOとして、経営に携わりながら、TypeScript/React/ReactNative を用いたクライアントサイドの開発、Python/Terraform を用いたサーバーサイド・インフラの開発と横断的に携わっています。
― これまでの4社で事業ドメインが全然違うんですね?
いい質問ですね!(笑)実は私は「幅を広げる(領域を閉じない)」ことを大事にしています。
限られた領域の中で深くコミットすることも勿論好きなのですが、それ以上に「横幅を広げる」ことが好きな性分ですね。どの企業で開発をしていた時も、知らないコトをキャッチアップする楽しさを感じていたと思います。
― トドケールとの出会いは何だったのですか?
前職レアジョブ社で一緒に働いていたメンバーが、野島さん(トドケール CEO)との知り合いでして、レアジョブ社のイベントでお会いしたのがきっかけです。
当時トドケールでは機械学習エンジニアを探していて、私もレアジョブ社での業務が落ち着いたタイミングだったので、話を聞いているうちに野島さんが考えたビジネスに興味を持ち、何度かお話を聞くうちに参画することを決めました。
■ ミッションは、組織と仕組みを創ること
― トドケールへの入社の決め手はなんですか?
正直、私が参画し始めた頃のプロダクトはまだまだ荒げずりで至らないところが多数あったにも関わらず、熱心にプロダクトを利用し、フィードバックをくれているユーザーが存在したことですかね。直感的にプロダクトがユーザーにとって必要不可欠だと思われていることを重視していたんだと思います。顧客のニーズを発見し、そこに対して何がしかのソリューションが提案されている状態で、実際にユーザーがお金を支払っているという事実は強力で、私にとっては非常に説得力のあるものでした。
また、私自身が主にデータサイエンスや研究開発のような、比較的息が長く、コストもかかるプロジェクトや施策に関わってきたことも影響しています。技術的に解決したい課題に向き合い、そのためにさまざまな試行錯誤をしながら知見を蓄え、より良いものを作っていく、いわゆるプロダクトアウトな考え方は楽しくもあり、痺れる経験だったと感じています。
しかし、一方でどんなに技術的に良いものを作っても結局、顧客のニーズがなかったり、プロダクトに付加価値を乗せられないとビジネス上の貢献を生み出しにくいのも事実です。最終的には、開発に携わった各メンバーの実績や成果にもならず全体にとって悪い雰囲気や循環を生み出します。思ったような成果が生まれず、ネガティブなことを言い合うチームに在籍した時は辛かったことを覚えています。
これらを踏まえ、「より良いプロダクトを作ることは重要である」とは思いつつ、一方で「本当にそれって顧客に価値提供してるんだっけ?」という側面も大切にしたいと私は考えており、当時のトドケールはユーザーに価値提供しているエビデンスを私にクリアに提供してくれました。であれば、私自身も責任を持って「より良いプロダクトを作る」ことにコミットするのが筋だろう、と考え入社を決めました。
― 入社後「プロダクトマネージャー」→「プロダクト担当執行役員」→「執行役員CTO」と役割が変化してきました。どんな意図がありますか?
事業のフェーズや関わっていただいているメンバーが増えてきたこともあり、ミッションの変化に起因した形になります。
トドケール入社後しばらくはPdMとしてプロダクトの方向性設計していたのですが、現在は、エンドユーザーのインサイトを十分に理解しているCS・オペレーションメンバーや、UI/ UXに関して豊富な専門性を持っているエンジニアメンバーが社内にいるため、「今後プロダクトをどういうふうにいい方向に持っていくかはみんなで考えた方がいいよね」と思い、PdMを外れる意思決定をしました。
そのためエンドユーザーに近い位置での業務はメンバーに任せ、CTOとしてエンドユーザーから一番遠い位置から顧客のことを考えるのが私の必要な役回りかなと感じました。目下、特に必要だと思っているコトは、新しい顧客に対して体験を提供するときに、ソフトウェアの品質を担保しながら、なるべく迅速にプロダクトから新しい機能や新しい改善をユーザーに提供するための準備や開発体制を作ることだと捉えており、私のミッションとなっています。
現時点での組織の最適化を図ると、事業やプロダクトの成長戦略と整合性が取れなくなるケースが発生すると考えています。一方で、拡大の途中で組織改変を行うと組織が荒れることも想定されます。戦略に合わせてエンドユーザーへ価値を提供していくために必要な開発チームを作ることを念頭に、長期と短期を上手くバランスをとりながらユーザーに良い機能や安定した機能をコンスタントに提供できる体制や仕組みを作ることにも同時にコミットしていきます。
■ オーナーシップを持ったメンバーと、さらなる高みへ
― このフェーズで働く魅力を教えてください
トドケールの今のフェーズであれば、魅力は3つだと考えています。
プロダクトに関わる全ての人がユーザーの課題に対して、全員で議論しながら問題解決していけること
ユーザーと会い、仮説検証を繰り返しながら、ダイナミックにプロダクトの改善を行っていけること
お互いに浮いたボールを拾い合いながら、協力してプロダクトを開発・改善できること
弊社はまだまだ小さな開発チームです。それゆえ、プロダクト開発に携わる全員が、プロダクトの課題に対してコミットし、自らが中心となって問題解決をすることが重要だと考えています。そのためには、課題を抱えている主体であるユーザーの理解は欠かせません。エンジニアであっても、「社内の運用オペレーションに参加する」「顧客との打ち合わせに参加する」などを経て、プロダクトを使うエンドユーザーの解像度を上げてもらうような施策を実施しています。
ただ一方で、課題に対してフォーカスすると、組織的には優先度が下がってしまったり、浮いてしまうボールが出てくるのも事実です。それを解決するために、各担当領域ごとにカバーしあいながら仕事が行える体制にしています。組織論などでしばしば出てくる、 Enablement の役割もここでカバーしています。
― 今後どんなメンバーと一緒に働きたいですか?
『オーナーシップを持っている人』と一緒に働きたいなと思っています。
”自分が責任を持っている領域に対して、自分が責任を取れる形でコミットする”
先述の通りユーザーに安定して価値提供をし続けるために、特に人的リソースが少ないスタートアップ企業では、メンバー各人が意識してやらないといけないコトだと思っています。
勿論、技術や経験も重要だと感じていますが、最終的には「プロダクトの課題に対して、それぞれの専門領域から解決方法を率先して提案し、チームで仮説検証を行いながらチームで学習し、問題解決していく」という文化や体制を作っていきたいと思っています。
「自分がその成果を作り出す主体なんだ!」と思える人と働けると、より切磋琢磨しあえると思っています。
具体的な弊社の開発組織については、下記にまとめています。ぜひご覧ください!
― 最後に
今回の記事がスタートアップに挑戦したい方や未経験領域に挑戦したい方にとって、新しい働き方を考えるヒントになれば幸いです。
トドケールでは一緒に働いてくださるメンバーを募集しています。
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