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今月下旬に公表される確報を待ちたいです~2024年12月の毎月勤労統計
本日(5日)、「毎月勤労統計」(厚生労働省)の2024年12月分の速報値が公表されました。日経夕刊は実質賃金がプラスになったこと、24年通年では実質賃金が0.2%減であったことに注目していますが、この時期は賞与の影響も大きく、11月は速報段階では実質賃金がマイナスだったのが、確報でプラスに転じています。
今月下旬に公表される確報を見ないとわからない部分がありますが、いつものように名目賃金の動きを確認していきたいと思います。
共通事業所ベースの一般労働者の名目賃金は3.4%上昇
11月からは冬のボーナスの時期に入っていますね。11月の一般労働者の現金給与総額は速報時点の3.0%増から確報では4.2%増と1.2ポイントも高まっています。結果として実質賃金も0.5%増とプラスに転じています。
この主因は特別給与、いわゆるボーナスです。速報段階では7.6%増だったのが確報では25.4%増へと大幅に高まっています。
12月の一般労働者の現金給与総額も特別給与の増加(6.6%増)の影響を少なからず受けていますので、確報を確認したいですね。なお、11月は前年(2023年)の11月の特別給与の伸びがマイナス(3.2%減)でした。その翌年ということで伸び率が高めになった可能性もあります。
共通事業所ベースでみた一般労働者の名目賃金の伸びは11月の3.6%から12月は5.1%へと高まっています。特別給与の伸びは資料にないのですが、6.6%よりは高い可能性があります(就業形態計の共通事業所ベースの特別給与の伸びは7.2%)。確報で上振れするのか、下振れするのか要注目です。
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一般労働者の所定内給与伸び率、3%に届かず
一般労働者の12月の所定内給与の前年同月比伸び率は2.6%で、11月の2.7%(速報段階は2.6%)から若干伸びが縮小しました。10月から横ばい圏内の推移となっています。
共通事業所ベースでみた一般労働者の所定内給与伸び率は7月に3.0%を付けた後、8月は2.8%、9月は2.8%、10月2.9%、11月は2.7%となった後、12月は2.8%でした。3%乗せは難しいんですかね?。
一方、パート時給(パートタイム労働者の時間当たり所定内給与)上昇率は4.9%。11月の4.5%(速報時は4.7%)から拡大しています。最低賃金上昇や人手不足が影響しているのでしょうね?
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