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経済統計のよもやま話(財政・税制)

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日本の財政や税制に関するコラムを集めています。
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記事一覧

住民税の非課税世帯、その実態は?

 政府が11月中にまとめる総合経済対策の原案が明らかになり、各新聞が報じています。その中に…

「壁」が103万円から引き上げられる?その影響は?

 10月27日(日)に行われた衆議院選挙で自民・公明の与党が議席を減らしたこともあり、国民民…

日本の国債費の予算見積もりは、「高め」がお好き?

 一昨日(22日)の日経朝刊に興味深い記事が出てました。来年度(2025年度)の国の一般会計の…

政府予算案、前年度の当初予算と比べて意味あるの?

 昨日(12月22日)、政府は2024年度の当初予算案を決定しました。日経朝刊は「23年度から予備…

課税対象所得って何?給与収入と違うの?~9/30の日経1面トップ記事を読んで

 本日(9/30)の日本経済新聞朝刊1面に興味深い記事が掲載されていました。2022年度の個人住…

「103万円の壁」は、いつから103万円だったのだろう?

 このところ、「年収の壁」の話がよくなされてますね。本日(9/25)の日本経済新聞電子版には…

コロナ禍(2020年度)の影響が遅れて出ている不用額の拡大

 一昨日(7月31日)、財務省が2022年度の国の一般会計の決算概要を発表しました。日経朝刊の記事は、予算計上したものの結果的に必要のなくなった不用額は11.3兆円と最大になったことを報じ、「規模ありきの予算編成で過大なっていた恐れがある」と分析しています。ただ、不用額や繰越額の増加は、過去の財政拡大の影響が遅れて出ざるを得ない面もあり、今回の過去最大の不用額はコロナ禍(2020年度)の影響を引きずっているように見えます。 わかりにくい財務省の資料  上記の記事は、財務省

後追い気味の政府・日銀の物価見通し~財政収支見通しも

 本日(7/28)、日本銀行が金融政策決定会合を受けて金融政策の変更を発表しました。それとと…

「低成長で税収増」、不思議じゃないです。増税しているから

 本日(5/28)の日本経済新聞朝刊に下記の記事が出てました。低成長なのに税収増なのが不思議…

日本の税・社会保険料収入のGDP比はこれだけ上昇している

低成長→税収伸び悩みというが  今朝の日本経済新聞朝刊1面に興味深い記事が出ていました。…

政府経済見通しの勝率は?

実質GDP成長率見通しは0.4ポイント上方修正  本日、政府が2023年度の経済見通しを閣議了解し…

公共事業費の未消化、そんなに増えているの?

今朝(7月18日)の日経朝刊1面で興味深い記事が出てました。政府が公共事業の予算を計画通り…

政府の税収見通しの精度は、政府経済見通しに比べて高いのか?~EBPMに資するデータPJ

 昨日(7月6日)の日本経済新聞朝刊に「税収67兆円で最高 でも歳出142兆円の半分 昨年度 …

「10万円給付は不必要だった」のか?

 本日、内閣府から「家計可処分所得・家計貯蓄率四半期別速報」の2020年4~6月期の実績値が公表されました。このデータは、私たち家計の可処分所得(収入から税金・保険料を除き、給付金を加えたもの)を推計し、消費支出との差である貯蓄率を示したものです。米国では以前から推計・公表されていたものですが、日本では昨年から参考系列として算出・公表されています。  官庁エコノミストの代表格である小峰先生は、このデータを画期的と評価しつつ、「素直に考えると10万円給付は不要だった」と結論付