最高にユーザーファーストを突き詰めたオウンドメディアは、noteみたいになるんじゃないか、という話
こんにちは。とどです。
今日は、仕事をしている中で新たな発見があったので、共有したいと思います。現在、社内でオウンドメディアの改修プロジェクトが走っています。立ち上げてから1年以上経っている弊社のオウンドメディアですが、大きなデザイン変更は1度もありませんでした。
弊社のオウンドメディア、黒一色で結構地味なんです。人によっては、「これ論文か?」と思うようなデザインになっています。また、オウンドメディアにありがちな「人気記事ランキング」とか、「カテゴリー一覧」とか、「タグ一覧」みたいなものもありません。
あるのは、アイキャッチ画像、本文、図、CTAのバナー、SNSシェアボタンのみ。今どきのオウンドメディアでは考えられないくらい、シンプルです。シンプルすぎます。
最近僕のチームでは、SNSマーケティングを本格的に始めたこともあり、「もう少しSEO以外で集客した人にも、とっつきやすいサイトデザインがいいなぁ。回遊率ももう少し高められるワイヤーにしたい」という思いから、サイトデザインを見直すことになりました。
僕が最初に考えたワイヤーは、こんな感じです。
ホワイトペーパーのバナーが真っ先に来ていて、次に人気記事のランキングが設置してあります。まあ、ありきたりなデザインですよね。こういうメディアをよく見かけます。
このワイヤーを弊社代表に見せたとき、こんなコメントをもらいました。
「これってさあ、ユーザーのことを本当に考えたワイヤー、もしくはデザインかなぁ?回遊を増やすとか、ホワイトペーパーのバナーを置くとか、全部作り手目線だよね。」
正直、はっとさせられました。確かに、SEOで集客した人は、「記事を読みたくて」流入してくるわけです。それなのに、まず真っ先にホワイトペーパーのバナーが表れる。ユーザーにとっては不要です。
人気記事のランキングに関しても、こう言われました。
「とどはさぁ、スーパーに行って魚が欲しかったとするじゃん。それで、隣に肉やら缶詰やらが置いてあって、オススメされたら嬉しいの?国産のお肉とか、アメリカ産のお肉とか、焼肉のたれとかをオススメしてくれたら嬉しいけどさ」
人気記事ランキングなんてものも、ユーザーにとっては不要でした。。
それから、もう一度サイトのワイヤーとデザインを見直すことにしました。そこで、参考になりそうなメディアを色々見ていたですが、あることに気づきました。
「そういえば、noteって無駄が一切ないよな・・・。」
noteは、本当にシンプルなデザインになっています。文章がど真ん中に来ていて、サイドバナーは何一つ表示されない。一方で、読了後には、ちゃんと関連記事が表示されたり、シェアボタンが表示されたりする。欲しいタイミングで、欲しいものを提供している。
noteは、書き手の思いをノイズなしに「届ける」ツールであり、真の意味でユーザーファーストを実践しているツールなんだな、と感じました。それと同時に、noteの開発陣が、いかにユーザーのことを真剣に考えて、noteを開発しているのかも、ちょっとだけ見えた気がしました。
実は、これはオウンドメディアも同じなんじゃないかと、僕は思っています。オウンドメディアには、リードを獲得したり、収益を上げたりといった目的があります。そもそもnoteとは収益モデルが違います。
でも、究極までユーザーファーストを突き詰めると、オウンドメディアもnoteみたいな形になる。記事で、しっかりと価値提供をして、読者に満足していただく。満足していただけたら、読了後に関連記事を表示させたり、ホワイトペーパーを表示させたりすればよいのかなと。
こういうことを考えているうちに、うちのオウンドメディアのデザインが、究極までにシンプル(言い換えれば地味)になっている理由がわかってきました。
実は、現在の当社のオウンドメディアの元となるデザインを考えたのは、当社代表なんです。代表は、ユーザーファーストの考えから、記事を読むノイズになる要素は極力省き、現在のデザインを作ったのだと思います。
今までなんとなく、「ちょっと地味じゃないか?」と思っていた当社オウンドメディアのデザインには、ユーザーへの愛があったことを感じた1日でした。
おしまい