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ゲーム要素の定量化~アナログゲームマガジン~
こんばんわ、とどちゃまです。
今回のお題はボードゲームでの考え方の1つ、「ゲーム要素の定量化」についてです。
ゲーム要素の定量化って?
すべてのゲームは、ゲーム内に製作者が制定したルールが存在し、取得するアイテムなどのコンポーネント、もしくは行動自体に意味をもたせています。
例えば、カードを手に入れればそのルールテキストの効果が発動し、その効果によってアイテムをゲットするなんて事もあるでしょう。そしてそのアイテムもまた、ゲーム内のルールによってなんらかの意味をもたされているのです。
では、そのルールによって持たされた意味っていうのはどういったものなのか考えたいところですが、それもまたゲームルールによって設定されたものであり、ゲームによってさまざまなものとなっています。
ではどうして、ルールによって設定されたコンポーネントとアクションだけでゲームとして成り立っているかというと、皆さんはゲームルールを読んだり説明を受けたときに、なんとなくではありますがゲーム内のコンポーネントやアクションに重みづけを行っているのです。もしかしたらそれは、ルールに書かれている事をそのまま反映したのかもしれませんし、過去のゲームの経験則かもしれませんし、ただの直観かもしれません。
その重みづけした要素の取り合いをする事で、ゲームがはじまってくるわけです。もちろんすべてのゲームがこれに当てはまるわけではありませんが、中量級を超えてくれば、おおむねすべて当てはまります。
例えば、『カタン』において木とはどれほど重要なものだろうって、なんとなく考えるわけです。初めてプレイした人だったら、特にこの重みづけをはっきりとできないかもしれません。2、3回プレイした人だったら、建築に必要なものだからとか、木と羊どっちのほうが大事かな、くらいの比較ができるようになっているでしょう。中級者になっていれば、ボード上の数字プレートの配置で、今回のゲームは大事、大事でない、みたいな判断をしているかもしれません。
このように、ゲーム内の要素の重要度を設定していく事が、「定量化」のスタートです。
先ほどの『カタン』の例でいえば、木の重要度ははかることができるプレイヤーに比べ、そうでないプレイヤーは大事なはずの木をとるチャンスを取りこぼしてしまうかもしれませんし、不必要な木をトレードでもらってしまうかもしれません。
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