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アイスランド一周セルフドライブ(準備編)

未知の国アイスランド。寒い国だろうという印象だったが、案外暖かく、大自然を間近に感じられる国として欧米から人気のある国と知り、更に調べていくと今回の自分の旅行(現地で約1週間の旅)にぴったり当てはまるところから、日本での情報は少ないもののチャレンジしてみることにした。

※この準備編はアイスランドを選んだ理由や上海経由/中華国際航空(チャイナエア)を利用したことのノウハウ、想定コストがメインとなっています。
※また実際に旅行したのは2023年の6月です。情勢や為替等の情報も陳腐化しているかもしれません。ご了承下さい。


旅の準備

旅への背景

旅はいつでも行きたいが、海外、しかも2週間の休みを使うとなるとしっかりしたプランが必要だ。今回、会社から勤続30年の休暇とボーナスをもらい、長旅ができるキッカケができた。
10年前も2週間の休暇をもらい、スウェーデンとフィンランドを船と列車と長距離バスで旅をするという機会が得られた。その時、自分はどこか特定の場所でゆっくりするのではなく「旅」をすることの楽しさを知ったのだ。
今回もその時と同じような体験をしたいと考え、コロナ明けということもあり、準備をしようと考えた。

アイスランドのチョイス

実はアフリカ大陸、ヨーロッパ大陸、オーストラリア大陸、北アメリカ大陸と4大大陸に行ったことがあるので、最後に南米大陸かと考えていた。
しかし距離と治安を考えると現地で1週間、個人で旅をするには言葉と治安への不安は拭い切れない。一人で行くならまだしもヨメさんも一緒だと尚更のこと。こうしてウユニ塩湖とマチュピチュは諦めた。

次に条件に合いそうなところで検討していたのがキルギス。治安も悪くなく、距離もそこそこ、何より物価が安い(食事も美味しいらしい)。雄大な中央アジアの山々やそこに住む人々の文化などに興味もあったが、1週間を過ごすには観光資源が少ない。また、レンタカーや道路などの情報が少ない。事故を起こしたときの不安もある。そして何よりの不安がロシアとの距離だった。情勢は安定しているものの、いつどのようなことが起こるかわからないというのもあり、航路も限られたエアラインになるのが心配だった。

最後に残ったのがアイスランド。治安は抜群に良く(殺人事件は年に1回あるかないかとか、警察官は拳銃を持ってないとか、車に鍵をかけてなくても盗難がないとか)。大自然を擁すこの島国を一周する国道ルートがあり、欧米の人からも人気の観光地だった。
調べると、元々漁業が主産業の国だったが、金融立国を目指し、リーマンショックで打撃を受け、観光立国に方針転換(この時、男性議員のイケイケ方針が原因と分析し、女性議員の登用やジェンダーレスな社会へと変えたらしい。)、その矢先に火山が噴火し、ヨーロッパ全域に被害が及ぶも噴火を見に来る観光客で経済の復活へ拍車をかけたらしく、その後人口30万人の国に対し、毎年300万人の観光客が訪れる国となったらしい。
豊富な観光資源と安心ができる治安。そしてどこでも英語が通じ、インフラも整備されていて、大きな不安要素が見当たらない。
唯一の課題は物価がかなり高い点。

コスト的な不安はあるものの、まずはこのアイスランドに行く事を決めた。

アイスランド 北海道と四国を合わせたくらいの広さらしい

季節

YouTubeで圧倒的な自然に巡り合えることが簡単にわかる。
冬であればオーロラ、世界で唯一首都で見ることができる。気温も0℃前後とフィンランドでマイナス30℃で観たのは何だったんだと思わされる。
そして氷河。この氷河の中を歩くツアーはYouTubeで見ても圧倒されるほどの美しさ。そしてこれらの自然の美しさを見るには9~3月の季節。
夏であれば百夜。またハイランドと呼ばれる冬季は入れない手つかずの大自然のエリアがある。滝も凍っておらず、いたるところで多くの美しい滝、圧倒的な滝に出会える。パフィンという渡り鳥も来る季節だ。

今回は夏、それも初夏に行く事に決めた。
主な理由は以下の通り。

  • 冬は雪道などの運転経験が少なく身の危険を感じる(しかも初めての左ハンドル/右側通行)

  • 冬は日照時間が少なく行動範囲が狭くなる(夏は百夜で夜中でも観光ができる/ホテルのチェックインも21時や24時までというところもある)

  • 冬は荷物が多くなる(冬はダウン必須)

  • オーロラはフィンランドで観ている(しかも3夜連続)

  • 冬だと車が動かなくなる=凍死?するのではという恐怖

  • 冬は滝が凍っている可能性がある/近くまで行けないところもある

  • 夏のハイシーズンはホテルやレンタカーが高いが初夏はまだ安い

  • 初秋になると風が強く天候が崩れがち

  • パフィンも見れる

  • 夏はハイランドエリアに続くFロード(オフロード)が開通する

こうして6月9日より8日間のアイスランド旅行を決めた。

パフィン

旅の手配(Guide to Iceland※現地ツアー会社)

正直、日本のアイスランドツアーはとても高価だ。
日数も少ないのに現地4~5泊程度で1人50~120万円くらいする。
今回も某旅行会社にチケットの手配等で相談しようと思ったが、Webでの打診では同じような金額提示を受ける事になった。
しかしアイスランド現地のツアー会社で、レンタカーとホテルのみのツアーがある事を知る。しかも日本語のWeb説明があり。
前後の飛行機のチケットは無いものの、アイスランドでの手配はここであれば手間もコストも削減ができるとしてチェックをしておいた。

アイスランドを1周する上で、どこに宿泊をすればいいか、どうやって予約をするかなどの課題があったが、このサイトでは宿泊施設、レンタカーのグレードを選んで、また想定される日程でのオプションツアーも一緒に選択をすることができた。口コミを見ても不満を言う人は少ない。
試しにモデルとなるコース上のホテルをいくつか探してみて、価格を見るととんでもない額になった。レンタカーも同じグレードで個別に選ぶと倍近くなった。
やはりこのツアーを起点に旅をするのが得策と考え、キャンセル料も取られないことから2か月前に予約をした。この時点では7泊8日で1人15万円の金額。ホテルのグレードは個室/トイレ・シャワー共同、レンタカーはオートマ4WDコンフォートというグレード。アイスランドのホテルでは1泊4~7万円が普通という事を考えると、グレードが低いホテルかもしれないが出せる金額を考えると妥協点。レンタカーはハイランドエリアに行く事、また8日間ずっと一緒なのでこのクラスにした。(直前に価格を見たら倍の金額設定になっていた。早めに予約する事をお勧めする。)

借りたのはTOYOTA RAV4 AWD Hybrid ほぼ新車

日本からアイスランドへのエアチケット

南米よりは安く行けるとはいえ、今はロシアとの情勢もあり航路は遠回りのルートのみ。その分、燃油サーチャージも割高になっている。
Skyscannerというアプリで最安値を調べるとヴェトナムエアーなどでも往復20万円を切れればいいところ。当初、60万円でエアチケットとアイスランドでのホテルとレンタカー代を考えていたが、ロンドンまでのエアチケットだけで40万円はあり得ない。
しかし、そんなときに中華国際航空が出てきた。往復で13万円。
2人でも26万円。余裕で30万円を切る。しかもロシア上空を通過する事ができ、飛行時間も短い(燃油サーチャージにも反映されているのか?)。
問題は2023年3月時点では中国のコロナ対策、日本人のビザも必要としていた時期だった。入国審査でPCR検査の結果で陰性という証明が必要であり、48/144時間トランジットの免除もできるのかできないのかわからない状況。
しかし、時間があるのでビザの取得とPCR検査を受けることを視野に入れ、アイスランドでの宿とレンタカーの予約もしていることから購入に踏み切った。コロナ対策も緩和されてくるだろうという賭けに出た。
案の定?4月にはPCR検査は不要となり、自主的な抗原検査とそれを健康申告アプリで登録する事が義務付けられるレベルになった。また48/144時間トランジットビザ免除が一部の都市部の空港では可能となり、ハードルはグッと低くなった。
尚、日本からイギリスまでが中華国際航空、イギリスからアイスランドまではアイスランド航空で手配した。

中華国際航空(エアチャイナ)のフライトチェンジ

中国トランジットについてはコロナ対策が緩和されたとはいえ、ビザ免除などの不安は拭いきれずにいたが、何とかなるだろうと考えていた。
しかし、それを上回る事態が発生した。約1か月前の5月9日にいきなりのフライトチェンジが入ったのだ。
もともとは羽田空港発北京経由ロンドン着のフライトを予定していたが、北京でのトランジット時間が20時間を超え、ロンドン着もアイスランドエアの出発時間に間に合わず、またアイスランドでのツアーの日程にも間に合わない。

●変更前(4月予約時点)
往路
06/07 羽田(14:00) → 06/07 北京(16:55)
06/08 北京(02:35) → 06/08 ロンドンガトウィック(06:55)
06/08 ロンドンヒースロー(21:25) → 06/08 ケプラビーク(23:40)
06/09 ツアー開始・レンタカー手配(00:00)
復路
06/16 ツアー終了・レンタカー返却(22:00) 空港泊
06/17 ケプラビーク(07:45) → 06/17 ガトウィック(11:45)
06/18 ガトウィック(12:20) → 06/19 北京(05:15)
06/19 北京(08:20) → 06/19 羽田(12:30)

〇フライトチェンジ案内(5月9日メール連絡)
往路
06/07 成田(17:30) → 06/07 北京(19:55)
06/08 北京(16:15) → 06/08 ロンドンヒースロー(20:35)
※ロンドントランジット時間が1時間のみ
06/08 ロンドンヒースロー(21:25) → 06/08 ケプラビーク(23:40)
復路
06/17 ケプラビーク(07:45) → 06/17 ガトウィック(11:45)
06/18 ガトウィック(22:40) → 06/19 北京(15:35)
※北京発の飛行機に間に合っていない

06/19 北京(08:20) → 06/19 羽田(12:30)

※エアチャイナからのメールの一部

メールを読み、慌ててエアチャイナのオフィスに連絡を入れた。
・往路で次のフライトに間に合わないこと
・復路は北京からの飛行機に間に合っていないこと
条件を伝え、返金を打診されるが、他の航路が無いか確認をすると、上海経由の代替案が出てきた。上海経由、成田発がOKであれば、そのまま変更をしてくれるとのこと。
これ以上の代替案は無いと考え、この旅程でOKとした。

◎変更交渉後(5月9日交渉後)
往路
06/07 羽田(17:30) → 06/07 上海(19:55)
06/08 上海(01:25) → 06/08 ロンドンガトウィック(06:55)

06/08 ロンドンヒースロー(21:25) → 06/08 ケプラビーク(23:40)
復路
06/17 ケプラビーク(07:45) → 06/17 ガトウィック(11:45)
06/18 ガトウィック(12:20) → 06/19 上海(06:55)
06/19 上海(11:20) → 06/19 成田(15:25)

この時に良かったと思ったのが直接エアチャイナで購入していたということ。少し安い格安チケット会社から購入していたら、恐らく対応ができなかったと思う。キャンセルして買いなおし。ちなみに1か月前だと金額は購入時の1.3倍くらいになっていた。(変更後の金額が安い場合は差額を返金すると言ってくれていた。)
尚、エアチャイナの日本の対応オフィスは日本語で対応、また丁寧だった。クチコミで格安チケットサイトの場合は電話が繋がらず、下手をすると返金も何カ月も後になるという話を見ていたのでアイスランドエアを含めて直接航空会社での購入にして良かったと思われる。
※購入後からウェブでのシートの選択ができるのもメリット。

エアチャイナはロシア上空を飛ぶ ロンドンまでは最短距離で行ける

アイスランド航空(アイスランドエア)

こちらはイギリス‐アイスランド往復を1人4万円で購入。
特筆事項は無し。
他のLCC、特にPLAYエア、easy Jetは一見安かったが、スーツケースが別料金となっており、結局アイスランドエアと同じか高くなる金額だった。(個人的にはPLAYエアは真っ赤な機体でCAも赤いスーツを着ている。一度乗ってみたい。)

アイスランドエア 後方ハッチから乗ったのは初めて
赤いPLAYエア かっこいい

日程の確定

フライトチェンジがあったものの、1か月前には大まかな日程は確定した。
06/07 成田発☆ 上海着☆
06/08 上海発 ロンドン着 ロンドン半日観光 ロンドン発☆
06/09 ケプラビーク着 レンタカー受け取り レイキャビク泊
 | Guide to Iceland 美しい8日間夏季セルフドライブツアー
06/16 レンタカー返却 空港泊
06/17 ケプラビーク発 ロンドン着 ロンドン半日観光 ロンドン泊
06/18 ロンドン発☆ 機内泊
06/19 上海着☆ 上海発 成田着
※ロンドンではそれぞれ半日の観光を入れ、復路では後輩と会食の約束をした。

コストダウンのポイントとしては、
・06/09夜中着でそのままレンタカーを借り、車内で仮眠を取り1泊分節約
・06/16の22時レンタカー返却後、空港内で翌朝の飛行機を待ち1泊分節約
・楽天プレミアムカード(会費約2万円)を作り、プライオリティパスを取得。☆のある空港でラウンジを利用し、計5回の食事代を節約(約4万円想定)。
・楽天プレミアムカードの特典で成田空港までのスーツケース配送サービスがあり、自宅-成田空港間は手荷物だけで往復ができた。

出発前のコスト予想

当初、予算は2人で60万円と見込んでいた。
しかしこの時点で、
・エアチケット往復
 ‐エアチャイナ(26万円)
 ‐アイスランドエア(8万円)
・宿泊費+レンタカー代
 ‐Guide to Icelandツアー代金(30万円)
 ‐ガトウィック空港でのホテル代(2.5万円)
と66.5万円となっていた。

これに想定されるコストとして、
・成田往復交通費(0.5万円)
・現地ガソリン代(5万円)
・現地オプションツアー(3万円)
・食費(3万円)
・お土産(2万円)
・ロンドンでの交通費(1万円)
・海外保険(1万円)
プラス15.5万円。
合計約82万円(1人41万円)
・・・いかにコストを抑えるかが重要課題となった。

荷物や準備するもの

持って行くものとして特筆すべきものは無いが、コロナ明けということもあり、抗原検査キットと健康申告アプリのみ。ビザは72/144時間トランジットビザ免除があるため取得せず。出発前になり、僅かながらも情報も増えて大丈夫そうという自信が出てきた。
もちろんイギリスやアイスランドはノービザ、注意点は肉類や乳性製品の持ち込みのみ。
その他、レンタカーを借りるので国際免許証。

服装はダウン/フリースは用意せず、長T、パーカー、マウンテンジャケット、登山用レインウェア、くらいで防寒対策は無し。気温も10℃を下回る事が無さそうなので、あとは半袖半ズボンとラフな格好で過ごすことにした。

その他、帽子、タオル、お風呂セット、水着(温泉用)、ビーチサンダル、登山靴、ザック、帽子、手袋、水筒といった程度。
※ガスバーナーとクッカーを用意していったが一度も使わず終い。
※持って行って良かったと思われるものが、ウォッシュバックと洗濯ロープ。洗濯をする一式だ。毎日洗濯物をランドリーバッグに入れ、水と洗剤でシェイクし、きつく絞って選択ロープで干す。ヒーターの近くに置けば下着やTシャツは一晩で乾く。乾かないものは車の中でスーツケースの上にでも置いておけば乾いた。

ランドリーバッグ

※ランドリーバッグはしっかり閉めないと水が飛び出ます。重いです。
※防寒については寒さに弱い人はフリースくらいはあった方が良し。気温が低くなくても冷たい風(強め)が吹くと寒かった。
※レインウェアは登山用がおススメ、滝では風で煽られるのでポンチョや安いレインコートではまくられ、破けてしまうため。傘は飛ばされるので不要。
※水は通常の水道水で十分。車やトレッキング時は水筒に入れておいた水で水分補給を。500mlのペットボトルジュースなどは1本500円くらいと高価。

往路のスーツケースは余裕あり

通貨 換金について

アイスランドではクレジットカードで全てがカバーできると聞いていたので、現地通貨(アイスランドクローネ)への換金はせず。
ロンドンでも移動手段となる鉄道やバスがVisaタッチが使えると聞き、現地通貨(英国ポンド)の換金をスルーした。

→結果として現地通貨を利用するシーンは皆無だった。
アイスランドはトイレや駐車場、有料トンネル道などの支払いもカード。逆に通貨では支払えないシステムがほとんど。
ロンドンにおいては後輩との会食時に割り勘をしたが、それすらもカードで対応をしてくれた。

※英国ポンドについてはSONY Bankの英国ポンド口座を作成(Webで手続きが可能)し、SONY BankのVISAデビット/VISAタッチの利用で手数料を抑えることが可能。
※スマホでのVISAタッチを利用している人も多かった。自分は利用していないが。

SIMカードと2台のスマホ

都市部だけならどこかしらのWi-Fiが使えると思うが、ほぼ郊外での単独行動となるため、通話ができるSIMが必要と考えた。日本では楽天モバイルなので基本的にはSIMフリー端末(HuaweiP30Pro)を利用しているため、海外SIMに差し替えるのは問題無いと考えていた。
その他、
・アイスランドのレンタカーにポケットWi-Fiがサービスとして付いてくる
・アイスランドへのトランジットでロンドン観光を考えている
・ひとつ前に利用していたSIMフリー端末(HuaweiP20Pro)を予備機として持って行く
・基本的にGoogleMapに行きたい場所を登録しているためデータ通信は必須
・そのほか旅程表やメモをMicrosoft OneNoteに書き溜めているため、必要事項の確認でデータ通信は必須
といったことから、
→データ量は10GBくらい
→ヨーロッパ圏で利用できる
→通話も可能
という条件でVodafoneのSIMを選んだ。アイスランドももちろんカバーしている。アイスランドの空港でも買えるらしいが、事前にAmazonで購入。アクティベーションなどの設定で焦って躓きたくなかったので購入して正解だった。

【Vodafone】データ SIM ヨーロッパ simカード EU data sim プリペイドカード10GB データ/通話300分, 28日間無料ローミング※上手く設定できない人もクチコミでいるので、あくまでも自己責任で購入、設定をする必要あり。

☆結果としてロンドンでの利用はもちろん、アイスランドでも問題なく利用でき、レンタカーのポケットWi-Fiが利用できないエリアをカバーしてくれたり、通信ができる端末が2台あることで安心が増した。
☆レンタカーがAndroid Auto連携ができたため、自分のアカウントのGoogle Mapが利用できた。1台を車に常時接続しAndroid Auto連携をしておき、もう1台で写真を撮ったり、調べたりすることができたので2台持って行って正解だった。

楽天プレミアムカードとプライオリティパス

旅行に最適と考え、楽天プレミアムカードを作った。
年会費が1.1万円かかるが主なメリットは以下の通り。
・プライオリティパス(空港ラウンジが無料で利用できるパス/年469ドル=約6.8万円)が無料で発行される。
・空港までのスーツケース宅配サービス(2回分/年)
・旅行保険が付帯(完全ではないがメインの保険の節約につながる)
・トラベルデスクが利用できる(ロンドン・上海)
※上記はトラベルコースの場合
前述にもあるが、空港内での5回の食事の節約、旅行保険の節約にもなり、その他のメリットにも繋げることができた。
楽天で買い物をする場合もメリットはあると思われる。

国際免許証

レンタカーを利用するうえで必須だったため、警察署に行き発行してもらった。免許証とパスポートとお金を持って行けばすぐに発行してもらえる。(問題が無ければ。)

中国健康申告アプリ

中国は4月25日より渡航の際の防疫対策が緩和した。
・PCR検査は不要→出発時刻から48時間以内の抗原検査でOK
・陰性の場合はWeChatかアプリ、ネットでの出入国健康申告が必要
・航空会社は検査結果の確認をしない
といった形になり、アプリ版「掌上海関」をスマホにインストールをしておくこととした。出発前日に抗原検査と申告をこのアプリ上で行ったのだが、中国語のアプリのため、解説サイトを探し、なんとか入力を終え、入出国時に必要なQRコードを入手することができた。
※中国に到着すると、入国審査の直前でアプリを取得、登録をしている中国人がたくさんいた。事前にやっておいたので行列をすり抜けて入国審査のゲートへ行けた。

出発するまでの不安

準備についてはできる限り調べることは調べ、万全を尽くしてきたつもりだが、1か月前のエアチャイナのフライトチェンジから、出発間際まで不安は付きまとった。
それ以外の不安要素として、
・ロシア情勢
・中国のコロナ対策の変更(健康申告とビザ免除対応)
・円安の加速
・自分自身のコロナ罹患
といったことがあったが、これらはどうにもできない事なので、その時はその時としてキャンセルでいかに返金してもらうかを考えることにした。

もうひとつ、現地ツアー会社のGuide to Icelandからの日程表が届いたのが2週間前、レンタカー会社からの案内が来たのが1週間前。
共にどこで何をするという下調べをする上で早く知りたかったのだが、このくらいが普通のようだった。

かくして、できるだけの準備をして出発当日を迎える事となったのだが、旅にトラブルはつきもの。
次の「アイスランドまでのフライト編」でいくつかのポイントを伝えます。

日本出国

成田出国

フライトの出発時間が17:30という事もあり、朝は余裕をもって起きて軽いブランチを食べて家を出る事ができた。もちろんスーツケースは前々日に発送済み。手荷物だけを持って成田空港に向かった。
14:00前に成田空港に着いてスーツケースを受け取り、エアチャイナのカウンターへ向かうが、カウンターは15:00に開くとのことでベンチに座って待っていた。
ただ、閉まっているカウンターの前に中国人の列ができはじめる。慌てて並び始めると少し早めにカウンターが開き、チェックインがスタート。荷物を預け、ラウンジでゆっくりしようと16:00には出国審査を済ませた。
が、最初に向かったラウンジで「今の時間はプライオリティパスの人は入れません」と断られてしまう。どうやら利用者が多かったらしい。もうひとつのラウンジを教えられ、そこで一息つく事ができた。
せっかくプライオリティパスを作ったのだから利用せねばという強迫観念ではないが、コスト削減のためにも他でお金を使いたくないという気持ちが強かった。
とは言え、上海までのフライトは数時間。そこでもラウンジは利用できる。早めの夕食と思い食事を済ませ、充電をしながらフライトまでの時間を潰していた。

中国人の搭乗時間

余裕を持ってフライトの20分前に搭乗口に着いたのだが、周辺ロビーには飛行機に乗る人が数人程度しかいない。アナウンスも無いし列もない。「??」となったが、係員の一人が近寄ってきて、「搭乗されますか?」と聞いてきたので「はい乗ります」と答えると、「ではどうぞ」と促された。
「搭乗者は少ないんですね」と聞くと、「いえ、満席で皆さん既に着席されています」と。「え?早まったんですか?」と返したら「中国のお客様は皆さん早くて1時間前には搭乗するんです」という事だった。
お国柄なのだろうか。ギリギリで乗ってくる人もいたが、確かに機内に入ると空席が見つけられないほど席は埋まっていた。

中国トランジット 往路編

中国入国審査でのトラブル

上海に到着し、今回の旅の一番のポイントである中国入国審査。
通常同じエアラインであれば経由国ではエアサイド内の移動だけで、済ませられるものと思っていたが、上海→ロンドンへのチケットをカウンターで受け取る必要があるとのことで、一度入国しなければならなかった。これはチケットを手配した時に航空会社から言われていたことだった。
事前に72ー144時間以内トランジットビザ免除について調べてはいたものの、どのようにするのか解説されたものが無かったため、心配は最後まで拭いきれなかった。
そして早速入国審査の列に並んでいると、「外国人か?」と聞かれ、「はい、トランジットで一時的に入国する。」と伝えると、はるか向こうのトランジットビザ免除専用カウンターを指差し、「あそこで審査をするので行け。」と言われた。
行くと同じような日本人が一人だけいた。そこでトランジットビザ免除専用の入国カード(臨時入国カード?)を渡され、記入例は壁に貼ってあるのでそれを参考に書き、パスポートと今回のエアチャイナのチケットバウチャーをカウンターに差し出した。すると、
「このエアチケットはオープンなので入国は認められない」
??どうゆうこと??
よくわからないが、フライトが確約されたエアチケットではないからダメだという事らしい。そんなことを言われても、あなたの国の航空会社が手配していたものだぞ?お金も払っているんだし。と伝わったかわからないが、「支払ったエビデンスはあるか?」と言われたのでエアチャイナのアプリで支払い済みと明記されたページがあったので、それを提示したらOKとなった。
恐らく、フライトチェンジ前のチケットであればそのままパスできたと思われるが、今回フライトチェンジ時において交渉をしたため、チャイナエア側での手配となったことからオープンのチケット扱いになっていたのかもしれない。
ここで恐らく30分以上の時間を費やし、なんとか入国ができた。
次のフライトまでの時間は5時間以上あるとはいえ、できればラウンジでゆっくりとしたいため、早めに出国手続きをしたいと考えていた。

上海浦東空港 エアチャイナのカウンター

01:25の出発だがエアチャイナのカウンターは21:00前にオープンとなっていた。中国人、やる事早いなぁと思いつつ、列に並び、自分の番が来たのでスーツケースを預けるが、スーツケースで再チェックをしろと言われる。
別室でスーツケースを開き、チェック対象となりそうなものを確認される。
どうやら電池や電子機器が対象となっていたようだ。カメラなどを確認され、再度チェックをしてもらう。が、また再チェック。今回は単三電池一つがダメだったようで、端の方に入れたらOKとなった。この時点で22:00近くなってしまった。
結局中身は何かを取り除くこともなく、チェックをして、対象物の配置を変えただけでOKとなったのだが、これで1時間近くの時間が潰れてしまった。加えて上海浦東空港は蒸し暑く、汗だくとなっていた。

上海浦東空港 ラウンジ

入国審査とカウンターでのスーツケースチェックで時間がかかったことで、ラウンジの終了時間15分前という事から入室を拒否されてしまった。中に入っても食事などは終了となっていると言われてしまったのだが、飲み物だけでも欲しいからと懇願し、入れてもらった。
中では飲み物はもちろん、サンドイッチやインスタントラーメンなどスナック類が残っていた。
結果、完全クローズまで1時間近くあり、23時くらいまでラウンジでゆっくりとさせてもらった。
搭乗口は目の前ということもあって、広い上海浦東空港での移動距離は少なくて済んだのも良かった点だった。

ロンドントランジット 半日観光 往路編

ロンドン ガトウィック空港 Eゲート

飛行機は14時間と長いフライトだったが、それでもロシア上空を飛び、無事にロンドンへと到着した。
ロンドンガトウィック空港の入国審査はEゲートと呼ばれる無人のゲート、もしくは有人ゲートを通る必要がある。日本は電子パスポートでEゲートを利用できる。こちらは列が無く、スルスルと人が通過できる。有人ゲートは行列で30分くらいかかる。入国カードの提出も必要。
しかし、日本のパスポートはこのEゲートでスキャンが上手くいかずはじかれることが多いと聞いていた。
案の定、自分のパスポートもはじかれた。(同行したヨメさんは一発でスルー。)
有人ゲートのあの長蛇の列には並びたくない一心で、他のEゲートの機械で5回試し、やっと通る事ができた。約5分。何とかイギリスへ入国できた。
その後はスーツケースを回収し、懸念していた検疫もほぼ何もなく空港を出た。
予備のスマホにSIMカードを入れ、利用できることを確認し、テザリングモードでメインのスマホとヨメさんのスマホをつなぎ、各方面へロンドン到着の報告を行った。

ロンドン観光 鉄道

まず空港からロンドン市内、キングスクロス駅を拠点に半日の観光を予定していた。キングスクロスを拠点にしたのは夜のフライトでヒースロー空港に行く時の乗り換えができる駅と考えたためである。
そこにスーツケースを一時的に預かってくれる場所を予約しておいたので、まずはキングスクロス駅を目指した。
最初の難関は鉄道の乗り方だった。
ロンドンの地下鉄や鉄道とバスはスイカのようなカードのパスがあり、それを作る必要があるとされていたが、VISAタッチの機能のあるクレジットカードでも利用ができるという情報を得ていた。
空港の駅の改札で行く人々を観察し、入場の際に空港駅でもクレジットカードのタッチで行けるのか確認し、自分も入ってみた。
スイカほどの反応の良さは無いものの、簡単に入場ができた。
駅員らしき人にキングスクロス域のホームを教えてもらい、その後はスムーズにキングスクロス駅に辿り着くことができた。

スーツケース預かり所

キングスクロス駅より5分程度歩いたところの事務機屋さんで手荷物を預かってもらった。日本から予約と支払いをしていたのでスムーズに預ける事ができた。ここのおじさんに「今日の夜からアイスランドへ行く」と言うと、「なんで日本人はアイスランドにみんな行くのか?」と言われた。ここに来る日本人はみんなアイスランドへ行っているらしい。

ロンドン観光

ロンドン観光のメインはランチでバラマーケットへ行く事。
イギリスは食事が美味しくないという話を聞いていたが、それは昔のことだと思われる。食べたものはどれも美味しかった。
観光はキングスクロス駅を9:30くらいから出発し、テムズ川周辺を歩いたり地下鉄で移動したりして16:00くらいまでいて、スーツケースを引き取り、ヒースロー空港へと向かった。
ちなみに地下鉄は異様に暑い。天気が良いこともあって、半袖でも十分な気候で歩くと日差しもあることから汗ばむくらいの気温だった。

ヒースロー空港

余裕をもって空港には到着し、カウンターが開くと同時にラウンジに入って夕食を済ませた。
ケプラビーク行きの搭乗口は少し離れた場所にあったが、フライトの遅れもあったようで、ここでは出国審査を含めて特に何事もなく搭乗、出発する事ができた。

アイスランド到着

ケプラビーク国際空港

イギリスからの入国のためか、アイスランドならではなのか分からないが、入国審査も検疫もほぼスルーでアイスランドに降り立った。
到着時刻が00:00ちょうどとなり予定より20~30分の遅れとなったが、イギリスでレンタカー会社にはメールでディレイの一報を入れておいため、空港の出国ゲートを出ると「MY CAR」と書かれたレンタカー会社のボードを持った若者がちゃんといた。
ここでも特に問題なく出国し、レンタカー会社の車に乗る事ができた。

レンタカー TOYOTA RAV4 Android Auto

空港から10分程度走った所にMY CARレンタカーのオフィスがあった。
そこでカギとポケットWi-Fiを渡され、傷のチェックを行い、利用開始となった。
恐らくまだ01:00くらい。
夏至を控えた白夜の季節だが、あいにくの雨で空はうす暗い。
車に荷物を載せ、左ハンドルと右側通行の練習をオフィスのある倉庫街で行う。
車はまだ3,000Km程度しか走っていない新車。カーナビも大きな画面が付いている。車の運転に慣れたところで車のマニュアルを見ながら機能や設定を確認する。しかし、英語なので全く頭に入ってこない。
ただ、カーナビをいじっているとAndroidAutoが利用できることが分かった。日本でも自分が利用している機能だ。
車にUSBのポートがあり、そこにスマホをつなぐとAndroid Autoで接続ができ、Google Mapを利用したカーナビが利用できるのだ。

マップ上に事前に設定していたポイントが表示されている

メリットとして、
・自分がブックマークした地点が表示される
・日本語でナビゲートしてくれる
といったことがある。馴染みのある便利な機能が利用できるのもそうだが、何より事前に調べたポイントをGoogle Mapで登録しておいて本当に良かったと感じている。


以上で現地までの準備編は終わり。
ここからが本当の旅の始まりですが、それはまた次の機会に。

仕事が忙しくなって、気付けば一年近く経過。
情報が陳腐化してしまっているかもしれませんが、誰かの参考になればとこちらに記録します。

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