アイスランド一周セルフドライブ(DAY 2 ゴールデンサークル~セルフォス)
8日間夏季セルフドライブツアー旅程
こちらはアイスランドセルフドライブ旅行の2日目の投稿です。
※旅行自体は2023年6月に行ってきました。
☆アイスランド一周の旅程☆
DAY 1 アイスランド到着 南部 ブルーラグーン レイキャビク
DAY 2 南西部 ゴールデンサークル セルフォス
DAY 3 ハイランドエリア 南海岸 ヴィーク
DAY 4 南東部 ヴァトナヨークトル国立公園
DAY 5 東部 イーストフィヨルド エイイルススタジル
DAY 6 北部 アークレイリ
DAY 7 南部 クヴィートセルクル レイキャビク
DAY 8 西部 スナイフェルスネス半島 レイキャビク ケプラヴィーク国際空港
DAY 9 アイスランド出発
DAY 2 南西部 ゴールデンサークル ケリズ セルフォスへ
2日目はロングドライブとアイスランドの王道的な観光地めぐり。
Bus Hostelでの調理とお弁当 共同キッチン
2日目はレイキャビクよりゴールデンサークルを巡り、その先のホテルに宿泊する予定だった。翌日以降の行程に比べて移動距離はさほどないため、また疲れもあったので結構ゆっくりとした。
白夜で夜が眠れないんじゃないかと思ったが、窓から入ってくる光は遮光カーテンでしっかり遮られ、部屋は真っ暗の中でぐっすりと眠れた。
起きてキッチンに行くとテーブルが3つくらいあり、1人が調理をしていた。
その合間を縫って簡単にスーパーで買ってきたサラダと日本から持ってきたスープの素をお湯で作り、またサトウのごはんを温めておにぎりにして食べた。
あと、スーパーで買ったパンとチーズとハムでサンドイッチを作り、1つ目の宿、Bus Hostelを後にした。
ゴールデンサークル
ゴールデンサークルとはアイスランドで最も有名な3つの観光地を指す。
・シングヴェトリル国立公園
・ゲイシール間欠泉
・グトルフォスの滝
レイキャビクから近いエリアで人気の観光スポットでもある。
近くと言っても車で移動、数時間のドライブだ。
(今更だが、アイスランドには鉄道は存在しない。公共交通機関はバス、船、飛行機のみ。)
シングヴェトリル国立公園 地球の裂目
レイキャビク市内から車を走らせること数十分。世界が一変した。
平地が広がり、なだらかな丘が続く。先には山も見える。
そしてどこまでも続く空。
車の速度が気になるが、早く走っても景色が進まない。
アフリカの大地を思いだすが、空気が澄んでいてはるか先まで見通せる。
昨日の溶岩石の荒地ではなく、緑も見え、たまに羊の牧草地帯もある。
ニュージーランドの郊外にも似た景色だが、空の広さが違う。
程なく走ると、ところどころで車が停められるパーキングがある。
それらは景色の良い場所にあり、休憩と景観を楽しませてくれる。
そのうちの一つに大きなパーキングがあった。
もっと先にあると思っていたシングヴェトリル国立公園のパーキングだった。
ここは地球の北米大陸プレートとユーラシア大陸プレートが生まれてくる場所。上の写真だと右側が北米大陸、左側がユーラシア大陸。
下に降りて歩くこともできる。
裂け目を少し歩いていくと、そこに流れる滝が出てきた。
確かこれが今回の旅で初めての滝。
この先いくつもの滝を見る事になるが、初めてというだけあって、水のきれいさであったり、水量や水しぶきの気持ち良さであったり、柵が無いので近くに行けることなどに感動。
ここには約1時間くらいの滞在。
以外に距離があり、時間もかかることが想定され、次の目的地ゲイシールへと急いだ。
車中でのランチ サンドイッチと水
途中、というか車中で朝に作ったサンドイッチで昼食。
ライ麦系の黒パンが美味しいのと、やはりチーズが旨い。
今回の旅行では基本的にランチは移動中に食べる事が多く、途中途中のスーパーでパンとチーズ、ハムなどを購入し、サンドイッチにして食べていた。
飲み物は基本「水」。それも水道水。
これは変なジュースを買って飲むより断然美味い。
アイスランドではミネラルウォーターを買うのはバカだと言われるくらい、どこの水道水でも美味しい。
登山用のウォーターボトル(約1.5L)と空のペットボトルに水をたっぷり入れて、毎朝出発していた。
ゲイシール間欠泉
アイスランドの自然の醍醐味のひとつ、間欠泉。
10分程度に一度、10数メートルの高さの水が噴き出る。
これは動画でみてもらいたいが、noteでは写真しか表示できないので、時間のある方はYoutubeで確認を。(文末にリンクを貼っておきます。)
この一帯は地熱地帯という事もあり、そこかしこで地表がグツグツしている。
その中でもひときわ大きい池のような場所があり、水から湯気が出ていた。
根気良く待っていると、バシューーーンと水が噴出してくる。
なかなか出てこなかったり、小さいのだったりもあるが、たまに特大のが出てくると、観光客からは歓声と拍手が沸き起こる。
間近でみると大迫力、気持ちもいいので是非行って欲しい。
水がかかってくることはあまりないので、雨具の準備等は不要だ。
グトルフォス 迫力満点の滝
ゲイシールから更に10㎞先にあるグトルフォス。
アイスランドでも人気の巨大な滝だ。
ここでは晴れていても雨具が必須。
傘は用を為さない。登山用のレインウェアと登山靴(もしくは長靴)で向かわないと、びっしょりになるのは遠目からでもわかるほど。
今回の旅の準備では普段の登山用の一式を持ってきていたので、駐車場につくなり、これらの装備を装着し始め、準備万端で臨んだ。
(結構周りの観光客もわかっていて十分なレインウェアを着て来ている。)
近くへ行くとその圧倒的な水量からくる轟音と水しぶきの量で滝の迫力が伝わってくる。これも動画でその迫力を感じてもらいたい。
大自然というか地球の力というか、人が抗えないようなパワーを感じる場所だった。
アイスランドホース
滞在時間は1時間ちょっとか。滝までの往復30分とお土産屋さんもカフェでゆっくりしたのとレインウェアの着替えとか。
アイスランドホースの牧場も隣接しており、乗馬体験もできるみたいなので、時間とお金に余裕がある方は是非。
この時点で15時を過ぎていたと思われる。ホテルに行くか、もう少し観光地を巡るかを検討し、セルフォス方面に行ったところにケリズという火口湖があるので、そこに向かう事としてグトルフォスを後にした。
ケリズ 火口湖
グトルフォスから結構な距離を南下し、ケリズを目指した。
火口湖という名前から山頂のクレーター湖かと思って現地に向かっていったが、地図で近付いているのにそれらしい山が見当たらないという現象が。
看板があり、小高い丘を上っていくと駐車場(※有料)に入るとそこがケリズだった。
駐車場はこのクレータのふちにあたり、そこから下にえぐれるようなすり鉢状の火口湖があった。
山の上というより、平野に突如としてクレーターのフチがあるイメージ。
隆起して山ができてその頂上から噴火ではなく、平野部に亀裂ができ、そこから溶岩が噴出し、溶岩が積み重なってクレーターのフチを作っているイメージだ。旅行後の2023年7~8月にあった噴火を見ると、その工程が理解できた。
お鉢周りではないが、このクレーター湖のフチは一周することができ、また下の湖のほとりまで下りる事もできた。
上から見ると緑色をしていたが、下りると水は透明。生物はいないようだ。
恐らくだが冬は凍るのと、海につながる川があるようにも見えないので、ここは孤立したところなのだろう。
最後に駐車場について。
シングヴェトリル国立公園、ゲイシール間欠泉、グトルフォスと主な人気観光地に付随する駐車場は全て無料だった。一部の観光地では駐車料金が取られるとあったが、今回はここが初めて。
小屋があり、そこに払いに行けばOK。もちろんクレジットカードで支払えた。
ここについては滞在時間は40分程度。お鉢周りも15分程度で周れる。下に降りて水辺まで行き、写真を撮るなどをしての時間。売店などは無い。
セルフォス レイキャビク近くのかわいらしい町
ケリズからグトルフォス方面に戻る方向にホテルがあり、そこで一度チェックインをしてから夕食を食べに隣町のセルフォスまで行ってみた。
美味しいシーフードのお店があると期待して、またケリズ方面を超えて25㎞離れたところだったがホテルの周りに何もないことから頑張って行ってみた。
レイキャビクの隣町と思われるセルフォスはこじんまりとした町で、中心地の周辺は住宅地といったところだった。
結局シーフードの美味しいお店は満席で入れず。やはり予約はしておくべきだったが、英語のやり取りを電話で行う余裕はなく、町の中心地にあるフードコートに入った。
夕食として食べれそうなものは無いかと探してみたが、中華とメキシカンっぽいものなどいろいろあり、人も多く賑わっていた。
こちらでは美味しそうなピザとパスタを購入。
セルフサービスなので適当なテーブルを確保し、いただいた。
もちろん高め。(2つで8,000円くらい)
店員は気さくで親切だ。
アイスランドの人は外人慣れしているのか、日本人に対しても特別扱いや差別的なこともなく他の客と同じように接してくれている。
フィンランド人のように大人しいわけでもなく、スウェーデン人のように陽気すぎる事もない。英語もさほど聞きにくいというのもない。
(後でも出てくる話だが、働いている人全てがアイスランド人とは限らない。よくよく考えたら30万人の国に300万人が来るのだから、外国人労働者がたくさんいるようだ。)
街並みもかわいい。
北欧のおしゃれさもあり、また下の写真のようなユーモラスさもある。
Hotel Skalholt 草原の真ん中の教会に隣接したホテル
2日目の宿はセルフォスとグトルフォスの間にある草原の中の教会に隣接されたホテルだった。周りは本当に何もない。が、それがたまらなく良い。
白夜でなければ満天の星が観れただろう。そしてオーロラも。
しかし、この何もない景色は本当に心地よい。
今回の旅行のホテルのグレードは個室、バスとトイレは共同という内容だったが、ここは部屋にバスとトイレがあり、更に朝食付きだった。思わぬ誤算。全部の宿がそのグレードという訳ではなかったようだ。
翌日、ビュッフェスタイルの朝食をたらふくいただくことができた。
パンもコーヒーもデザートも美味しく、ゆっくりと食べさせてもらえた。
こちらのホテルでは広くおしゃれな部屋で長旅の疲れを癒すことができた。
恐らく個別で予約をしていたら結構な金額になっていただろう。
改めて今回のツアーを早めに予約をして良かったと感じた。
アイスランドの教会
せっかくなので教会ものぞいてみた。
片田舎の教会なので雰囲気だけと思っていたが、予想外に美しく、また歴史のあるところだったようで30分近く居座ってしまった。
大自然に溶け込むこの美的センスは何なんだろう。片田舎の教会と思って甘く見ていたが、この国の魅力は奥深いものがたくさんあると感じられた。
何もないと思っていたのは魅力を伝える情報が無かった、ではなく、本当はたくさんあったのに、それに気付こうとしていないだけだった。
自分の浅はかさとアイスランドの魅力の深さのギャップが大きすぎてため息ばかりが出る。
まだ2日目。2日目にしてこの情報量。文章にすると伝えきれないこともありポテンシャルの大きさに期待が膨らむ。未知の国の冒険は刺激的だ。
☆解説なしの動画はこちら。50分ものなので倍速でどうぞ。