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21時の独書会

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最近の記事

「人魚が逃げた」

待ちに待った新刊 何故か9月発売だと思い込んでたので 勝手に2ヶ月待っていた 第一印象としては いつも青山さんの雰囲気と違うと感じた でも、少しずつ登場人物が重なる進み方と 伏線が回収されていく様子に いつもの空気も感じてワクワクした 次は誰が中心になるんだろう この人は誰のどこで重なっていたんだろう、と ストーリーよりもそちらを見ようとしてしまう時もあった 制限時間がある中で進む話 1章につき1時間進んでることに気付いたのは 3章目くらいに入ってからだった 最後の

    • 「母親からの小包はなぜこんなにダサいのか」

      何度も本屋さんで見かけていたけれど 個人的に母親ネタは少し敬遠気味なのでなかなか手を伸ばせずにいた でも、何度目かになって、急に 読んでみようかな とパラパラとめくってみた 原田さんの本ははじめましてではなかったけれど とても読みやすそうだと感じて買ってみた 勝手に長編だと思っていたけれど6つの話が入っている本だった 地方から進学で出てきてなかなか学校に馴染めずにいる女の子の話 お母さんから送られてきたお菓子がきっかけで広がる縁 母親と疎遠だけど、 通販で買っている小

      • 本を買うこと@11月

        11月に入ってから買った本 (読了したものも含む) シリーズもの ・東京バンドワゴン  オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ  レディ・マドンナ ・ヴァン・ショーをあなたに 待ってた!注文した本 ・人魚が逃げた ・おはようおかえり 何故か「人魚が逃げた」を9月発売と思い込んでいたので 2ヶ月待っていたのが今日届いた 楽しみ…!!! SNSでたくさん見かけて気になっていた本 ・まず良識をみじん切りにします 「六人の嘘つきな大学生」は読んでいたので 同じ作者さんと聞いてすぐ買い

        • 「おはようおかえり」

          面白かった 続けて近藤史恵さんのミステリを読んでたので 「ミステリじゃない近藤さんの本」と思ったら 入り込めるか少し緊張したのだけど 全く関係なかった 面白かった 謎はそこかしこにあった いきなり出てくる謎と 徐々に浮かんでくる謎 どうなるのかな、どう繋がるのかなと 読み進めるほどに気になって入り込めた ひとつずつすこしずつ回収されて また日常が戻ってくる 家業を継ぐ姉と自分のやりたいことを見てる妹 比較されながら進んでいく印象 冷たい妹なのかなと思っていたけど 終

          「タルト・タタンの夢」

          ビストロ・パ・マルが舞台の短編ミステリー 従業員は4人の小さめのビストロ テーブル席とカウンター席があって カウンター席ではキッチンのシェフと会話も楽しむことができる 三舟さんは寡黙かと思いきや結構喋るのが面白い 出てくる料理の名前は全然分からないけれど 美味しそうなことだけは充分伝わってきた 読んでるとお腹も空いてくる 全4巻のシリーズなのかな ゆっくり読んでいく

          「タルト・タタンの夢」

          「シャルロットのアルバイト」

          買ってからしばらく温めていたけれど 読み始めたらあっという間 文章の軽快さになかなか途中でやめられなかった シャルロットは今回も大きくて優しくて可愛い 子犬たちの遊び相手になって まだ帰りたくないと鼻を鳴らす仕草も 怒られると分かって二階から顔出している仕草も 賢くて可愛い 猫や子犬が自分の家に来て 我が物顔でいようとも 自分のトイレを使っても 全然平気 見守っちゃう シャルロットがいい子だからこそ 子犬たちのやんちゃっぷりが際立つ 9歳の落ち着きなのか 元警察犬だ

          「シャルロットのアルバイト」

          「まず良識をみじん切りにします」

          5つの話が入っているのだけど 一つ目ですでに狂気的な雰囲気を感じてちょっと躊躇した けれど読み進めていくと確かにその世界に引き込まれていて どうなっていくのだろう・・・という好奇心が今度は強くなった 読んでいくうちに何かに近いものを感じるようになって それが「世にも奇妙な物語」なんだと気付いた 最初は「おかしい」と気付けている登場人物たちも どんどん飲み込まれていって染まっていく 個人的には二つ目と五つ目の話が好きだった 二つ目の終わりは まさに逃げても逃げられない狂

          「まず良識をみじん切りにします」

          「東京バンドワゴン オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」

          6月に読んだ以来の東京バンドワゴン この雰囲気が好きで読もうと思えば次々に読めるのだけど 新しい本や他のシリーズものを買ったりしているうちに 気づけば5ヶ月も過ぎていた 気持ちの上がらない日 本屋さんに行くも目当ての本もなく なんだかぼんやりとウロウロしていた 東京バンドワゴンに帰ろうかなぁと漠然と思って 6冊目を手に取った 果たして今の自分の気持ちに向いているのかは分からなかったけど 間が開いてもこの雰囲気にはスッと飛び込めるのは分かっていたので 癒しを求めてそのまま

          「東京バンドワゴン オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」

          本を読むこと@10月

          10月に読んだ本 9月が多かっただけで なんとなく安定して1ヶ月9冊が目安になりつつある 本が厚い=時間がかかる、 わけではないと気づき始めたのも ここ何ヶ月かのこと 積読もシリーズものも新しい出会いも読めた 積読だった本たち ・家族ゲーム ・食堂つばめ 初めましての作家さん ・N ラジオで紹介された本を買うのは人生初 加えて、この人と同じ本を読んでるんだな〜という感覚 話を一巡して、内容が見えたら どんな順番で読んだらどう感じるのか考えるのも楽しいかもしれない

          本を読むこと@10月

          「愛しさに気づかぬうちに」

          1年ぶりのシリーズ最新作 去年一気読みした時 本によって年が違うことがとても不思議だった 進んでいくなら自然だけど 進んで、また戻って、という感じ でもそれが伏線となるのかなと今作を読んで感じた 数の気持ちも未来もはっきりと書かれていないけど 前の本を読んでいれば分かる 分かって読むからいいのだと思った 常連が増えれば登場人物も増えそうだけど 常連絡みのお客さんはいても常連になるわけではなさそう ひとつ共感したのは 常連の二美子が初めて来たお客さんに質問攻めにし

          「愛しさに気づかぬうちに」

          「名探偵じゃなくても」

          おじいちゃん、元気でいてほしい 文庫化を待つ!と宣言していたのだけど どうしても我慢できず単行本で購入 結果、買って良かった 今読めてとても満足した そしてすでに次が楽しみ ・・・次、出るよね? 楓の好きな人は誰なのか 前作を読み終わるとそこにフォーカスが向いてしまうけど うまくどちらとも取れる描写で伏せられている もどかしいかなと思ったけど 自分にはそれくらいの関係の進み具合と見せられ具合でちょうど良かった そして何よりおじいちゃんの病気の進行具合が心配になる 新

          「名探偵じゃなくても」

          『銀座「四宝堂」文房具店Ⅳ』

          前作はいつだったかなと確認したら ちょうど半年前だった シリーズものは新作が出ればすぐ買うのだけど 不思議と読み始めるまで妙な躊躇がある 初めましての本は新鮮さしかないので 読む前のワクワクがシリーズものとは違う種類で そのためつい初めましての本の方を優先してしまう 今回も読み始める前に他の本を経由したけれど でも帯の文はひたすらに気になっていた だけど実際に読んでみたら 想像以上に硯ちゃんと良子の絡みがなかった その反面 想像以上に2人の関係も変わりそうな終わり方だ

          『銀座「四宝堂」文房具店Ⅳ』

          「猫目荘のまかないごはん 夢とふっくら玉子焼き」

          作品を送信するまでのジタバタ感 準備はできた…さぁ今か?いや、まだか…?って 待ったところで何も変わらないんだけど 押すまでにもじもじしちゃう感じ 共感しかなかった そしてその後に鳴るメールの着信に 心臓がバクバクする感じ 共感しかなかった 私より10歳若い主人公 叶った夢を手放そうとするけど 諦めたいけど諦められない感じ チャンスが巡ってきたのに 何とはわからない何かに引っ掛かって うん、と言えない気持ち 共感しかなかった そして いつも自分が考えていること

          「猫目荘のまかないごはん 夢とふっくら玉子焼き」

          「ミニシアターの六人」

          「まち」「ひと」「ライフ」と読んで 気付けば小野寺さんの本が増えていた 「まち」の前に読んでいた「みつばの郵便屋さん」シリーズも 小野寺さんの作品だと知ったのは「ひと」を読んだ後だったかな そんなわけで、 映画の話かなと手に取って 作者さんを確認して即決めた一冊だった 六人それぞれの章に分かれていて 間にもう一人の物語も書かれている 話の中心になる映画と監督について それぞれの視点で書かれていて 映画は6つの章に六人の物語と交差しながら進んでいく 一冊の中に映画の全

          「ミニシアターの六人」

          「食堂つばめ」

          2013年に買ったもの? 長く積読になっていたけど なぜ積読にしていたのか分からないくらいとても読みやすかった 生と死の間にある街 そこにいる人はみんな先に行くことに焦ってて その街に留まる人はなく閑散としている その街にいるノエとりょう 街に来たけど生きる方に戻った秀晴 この3人が街を訪れた人と関わっていく 街は街としてあるのだけど ノエが開く料理店の姿形は毎日違っていて 料理のイメージに合わせて変わる 味も食べる人によって違うのか 秀晴が感じる味とは違うみたい

          「食堂つばめ」

          「N」

          小説家になろうラジオで紹介されてて買ってみた なぜNなのか 話のごく一部にしかNは出てこなくて それがタイトルの意味かも分からなかった 上下を逆さまにしてもNはN ってことなのかな 6つの話が入っていて 上下入れ替えで3話ずつ入っている 読む順番は自分で決められる どんな順番で読んでもいいけど 読後感が変わっていく 上下を変えなくても…というレビューも見かけたけど やっぱりそうして物理的に話を切ることができるのは必要だったなぁと私は思った 私は自分の読んだ準備で良