「コミュニティ」は重いけど、「関わりしろ」は欲しい
ひとり時間が大好き。一緒に過ごすのは、本当に気を許した家族や友達とが良い。交流会とか本当にしんどい。
だけど挨拶しあえるご近所さんがいるとホッとするし、馴染みのカフェに行ってオーナーとお喋りしながらご飯食べるのも好き。
「コミュニティ」って呼ばれるような密接な関係性はなんだか重いけど、手を伸ばせば返ってくる「関わりしろ」は欲しいんだ。
と自分の欲求に気づいてから、祖母から継いだ賃貸マンション「トダビューハイツ」では、強制的ではない「関わりしろ」をご用意しています。
ご入居直後に「ご近所のおすすめお店」をメールでお送りするけど、一緒に行きましょうとは言わない。(仲良くなったら一緒に行ってる。楽しい。)
たま〜にイベントやったりするけど、告知は掲示だけ。直接のお声がけはしない。
継いだ当初は「イベントやらなきゃ...」って焦ってもいたんだけど、イベントは手段であって目的ではない。「賃貸住宅の居心地の良さ」を考えたら、このくらいのゆるさがちょうど良いのかもなって思えるようになりました。
隣人、大家、ご近所さんたちを知っているという「顔の見える暮らし」を作るのが、私がトダビューハイツの大家をしている上でのコンセプトです。
祖父母が長年作ってきた住人さんたちとの信頼関係のベースを壊さず、私なりに育んでいきたいと思っています。(なんせ築約40年で、40年住んでくださってる方もいる!全室でも平均約10年。)
そんな思いを抱きつつ、大家を継いで約5年。
先日、住人さんがとても嬉しいnoteを書いてくださいました。
カーテンやソファの色や柄に合う壁紙を一緒に選んでもらったり、近所のおススメのお店たちを案内してくれたり、これはホテルでいうところのコンシェルジュさんだな、ありがたいなと思う新しい生活のスタートだった。
ご近所につながりがあることで、「いざとなったら声かけられる」そう思える顔の見えるつながりが、手が届くところにあることは心強かった。
こんな風に思ってくださる住人さんに恵まれて、感謝してもしきれない。辛いことあっても、この言葉に救われてます。
私は生まれ育ったこの荒川区を気に入っていて、骨を埋めるつもりでいます。
だからこそ、
私がおばあちゃんになっても
下町らしい"個性"を残した
楽しい荒川区であり続けて欲しい。
そのために私ができることは、
「ここ住みやすいな」って思ってくれる、
上記のnoteを書いてくれたような住人さんを
荒川区に増やすこと。
荒川区を気に入ってくれる人が増えることは、町の魅力が増えること。町が楽しく個性的になる一歩だから。
トダビューハイツ以外に何をやってるんだと言えば、例えば、去年から始めた、新築マンションを建てるプロジェクト「想像建築」。
いきなり建てずに、空き地の段階からイベントをしてエリアや未来の住人さんとの関係性を作る実験です。
建てる物件のコンセプトは「町に長く住みたくなる」。
"物件"に長く住んでもらわなくても良いんです。だって賃貸だし、仕事や家族構成が変われば引っ越すのは当たり前。
そんな時でも、荒川区内での引越しを検討しちゃう。そんな気持ちになれる物件を目指して、機能や仕組みを考えています。
ここでもキーワードは「関わりしろ」だと思っています。
「屋上菜園」をつけたら、一人で没頭して土いじりをしても良いし、ご近所さんや住人さん同士でゆるく関われる場になるかもしれない。
共有スペースを一階に作って、みんなでご飯食べるのも良い。
もちろん、ひとり時間が過ごしやすい部屋にしたい。このご時世だからリモートワークもしやすいような。そのために間取り、材質、建具にこだわります。
なんて、色々と計画を進めつつ。
コロナの影響で住まいへの価値観は変化していると思います。
荒川区で叶えられる、ゆたかな暮らしを少しでもご提供できるように、私は私のペースで、コツコツやっていきます。
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👴トダビューハイツ→https://todaviewheights.com
🏡21年完成予定の賃貸・想像建築→https://souzou-kenchiku.com
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