長谷みこと『あつまって♥よりそって♥みことみーてぃんぐ!?』昼公演レポ
スクウェア・エニックスがプロデュースしてディアステージに所属しているアイドルグループ「GEMS COMPANY」(ジェムカン)を推しておりますささめと申します。
あらまし
長谷みことは12名のジェムカンメンバーの中で最年少の女子高生です。スクウェア・エニックスの取締役を務めているジェムカンの齊藤陽介プロデューサー(よーすぴ)は彼女のことをジェムカンの「博打枠」と表現し、彼女の才能や感性はジェムファンだけでなく時にはよーすぴや運営スタッフをも振り回すことがあります。とにかく何をしでかすか全く読めない存在です。
ジェムカン結成1周年を迎える2019年8月18日に配信された『【わちゃわちゃ】じぇむかんTV#11 結成1周年SP【アイドルバラエティ!!】』にて、ジェムカンのファンミーティング『あつまって♥よりそって♥みことみーてぃんぐ!?』開催決定が初めて告知されました。主にYouTubeやTwitterで活動しているジェムカンメンバーと直接対話ができる公式のファンミーティングが開催されることとなり、これは是非とも参加してみたいと強く思いました。
2019年8月25日配信の『ゲーム界隈井戸端会議#夏の夜の夢回』では、ゲスト出演していたよーすぴが第一弾の長谷みことを皮切りにメンバー全員のファンミーティングを開催していく構想を明言し、まだ都内某所と濁していたファンミーティングの会場を思わずポロリするハプニングもありました。
イベント前の恒例となっている2019年8月28日の公式チャンネルでの告知配信『【GEMS COMPANY公式放送】あつまって♡よりそって♡みことみーてぃんぐ!?に参加するために!』では、スクウェア・エニックスの高橋祐介プロデューサー(公式さん)と長谷みことがイベントの詳細やチケットの販売について説明をしました。正式に会場が池袋の「STORIA」と発表されて、演者と身近に接することができる数十席の小さな会場で昼と夜の2公演でチケット先着販売という、激戦の予想しかないチケット発売日の様子を思い浮かべて身震いしました。
チケット販売開始となる2019年9月2日はスクウェア・エニックスe-Storeの特設販売ページを開いてドキドキしながら待機しました。21時を過ぎて販売が開始されてまずは昼の部のチケットを無事に確保して、特設ページへ戻ってきたら夜の部は既に完売表示となっておりました。想像していた以上の激戦にジェムカンファンの熱を改めて確認しました。
スクウェア・エニックスアプリにチケットが発券されて、あとは当日を迎えるだけとなりました。
果たして長谷みことはどのようにジェムファンをもてなそうと考えているのか、昼の部のランチと夜の部のディナーにそれぞれどんな料理を用意しているのか、期待と不安で前日は上手く眠ることができませんでした。
2019年9月23日、池袋
台風17号が日本列島をかすめていった影響で、東京でも強烈な南風が吹き荒れる朝を迎えました。今日は長谷みことがランチを振る舞ってくれるということで控えめに朝食を済ませて決戦の地である池袋STORIAへ向かいました。
会場での物販情報の詳細が開催直前まで明らかにされず何をいくらで売るのか気になっていたのですけど、想定していた予算内でどうにか収まりそうな内容にホッと胸をなでおろしました。
広大で複雑怪奇なダンジョンを抜けて降り立った池袋の街は青空でした。気温は久しぶりの30度に達すると伝えていた天気予報に倣って、長谷みことの所属するユニット「citross」をモチーフにしたTシャツ姿という軽装にしてきてもなお、日差しが照り付ける外を歩くと額からは汗がしたたり落ちる蒸し暑さに包まれておりました。
開場の12時30分まではもう少し時間があったので、池袋駅のJRの線路を挟んだ反対側である東口へ向かいました。
池袋の地に本店を構える家電量販店ビックカメラの店舗は駅の東口側に多く固まっております。アイドルの現場では定番グッズの一つでありながら、アルバムやスタンドなどいざ入手しようとすると意外と取り扱うお店の少ないチェキ用のアイテムも店頭で多く取り揃えております。ライブでは欠かせないペンライトの在庫も豊富でした。
逸る気持ちをビックカメラの店内で少し落ち着けてから、西口へ向かいました。
タイトーステーション 池袋西口店
開場まで30分ほどとなった12時ごろの池袋駅西口の陽射しはさらに高くさらに熱を帯びておりました。祝日で賑わう駅前広場では一目でジェムカンファンであると分かる方を見かけることはなく、早々に日陰を求めて駅前すぐの会場を目指しました。
本日のファンミーティングの会場であるSTORIAは、アミューズメント施設「タイトーステーション 池袋西口店」の店内を抜けた先にありました。ビルの壁面にある「TSビジョン」では過去にジェムカン楽曲のMVを上映しており、ジェムカンの聖地としても過去に何度か訪れております。
STORIAの通常営業時は店内のエレベーターで直接6Fまで上がることができます。
本日は5Fから階段で店内へ入場すると案内がありました。
6FのSTORIAへ続く店内の階段には既に10名以上のファンミ参加者が待機しておりました。ここまでくれば、周りに居るのは全てジェムカンを知っている戦友であり、全員長谷みことのことが間違いなく大好きなクソ豚の群れなのです。
開場10分前には6Fから公式さんが降りてきて、入場時の諸注意をアナウンスしました。指示通りにスマホのスクエニアプリを立ち上げてチケット画面を表示しました。もうすぐ長谷に会えるのだと、時計の針を見つめながらじっと待っていました。
池袋STORIA
電子チケットを提示して6Fの店内に入ると、綺麗にセッティングされたテーブルが見えました。指示があるまで伏せたままにしておいてほしいとアナウンスされていたブツも見えます。店内BGMとしてジェムカン楽曲のインストが流されていました。
スクウェア・エニックスがプロデュースしているシアターカフェ&ダイニング「STORIA(ストーリア)」は「食事をしながらゲームを観戦して仲間と一緒に盛り上がる」という」コンセプトで運営されているイベントスペースです。スクエニの自社タイトルに限らず様々なゲームタイトルのイベントやコラボカフェの会場として使われております。
通常営業時はチーズ料理を目玉に据えるカフェ&レストランです。店内は白を基調とした落ち着いた空間で、ハロウィンが近いことからカボチャなどの装飾もありました。
長谷みことのサインは壁面の天井付近に書かれていました。
入り口左手のカウンターで1杯目のドリンクを選んでから席を選びます。チケットは席番指定のない自由席のため、空いていたところに適当に座りました。公式さんの放送で言われていた通りステージが見えない位置のテーブルは除かれていたので、通常営業時の7割ほどの座席数だったようです。
ステージに設置された大型モニターにファンミのロゴとしばらくおまちくださいの文字が表示されていました。同じテーブルに座った方と軽くお喋りをしながら開始を待ちました。
12時40分ごろに公式さんから開始前のアナウンスがありました。物販は料理提供中以外のタイミングで常時行うということで後からでも良かったのですが、せっかくなのでさっそくレジに並びました。
ブロマイドやプリクラ風シートステッカーのあざと可愛さ、ギャルゲー風を意識したというイベントロゴステッカー、そして100%長谷しか出ないピックアップチェキくじ。まさに長谷みことらしいラインナップでした。
無事に物販を買い終わって席へ戻ると、ちょうどファンミーティング昼の部開始時刻間際となっておりました。
みことみーてぃんぐ昼の部
13時を回り、いよいよ本日の主役である長谷みことの登場です。ステージの大型モニターに長谷の姿が映りました。オープニングのトークから早速客を弄んでいく長谷節全開です。長谷とおしゃべりしたい人へ積極的にマイクを渡していく進行の様子でしたけど、推しのアイドルを目の前にして緊張しないはずがありません。クソ豚どもをいつもの配信のように容赦なく捌いていく長谷の手腕は本物でした。
ちなみに、面白い返しが出来たファンにはじぇむかんTV#5でジェムカンメンバーに渡していた「いいじゃないのぉ〜」カードが、イマイチな返しには「クソ豚」カードがそれぞれ配られました(3枚溜まると退場というネタ付き)。まさかメンバーがかつて手にしたカードと同じものを手に出来るとはサプライズでした。
テーブルに伏せてあったブツはプレゼントの手描きミニ色紙と1杯目のドリンクのランダムコースター(全3種)でした。コースターの絵柄は「キメまほ」の愛称で知られる長谷みこと先生の「キメちゃんとまほうのクッキー」と、今回のファンミの為に描き下ろした新作イラスト2種類でした。
食事つきのファンミーティングということで、長谷みことはいったいジェムファンに何を食べさせるつもりなのか、参加者は全員期待と不安が入り交じった複雑な気持ちであったと思います。
昼の部のランチのメインプレートが配膳されました。ごはんのキメちゃんに半熟トロトロオムレツのお布団がかけられていて、ハヤシライスの夜空には人参の月と星が浮かべられています。カワイイです。カワイイしかありません。いったい何を食べさせられるのだろうと不安になっていた自分を恥じました。
配膳が終わると、テーブルごとに長谷がおいしくなるおまじないをかけてくれるサプライズがありました。チクショウカワイイかよ。やっぱりみこみこカワイイよ。
たまごのお布団の中にもしっかりライスがあって見た目以上にボリュームのある一品だったのですけど、割とあっという間に平らげてしまいました。キメちゃんたいへん美味しかったです。
デザートにはケーキが出ました。横に添えられたクリームにはアラザンが乗せられていて、這うたんっぽいなぁと思いました。
リアルみーてぃんぐでは、事前にTwitterで募集していたみこみこ議案の中から長谷が選んだツイートを、その場で投稿者に読み上げさせていました。選んでもらうためにみんな狙いすぎと長谷には全て見透かされておりました。
じゃんけん大会では長谷みことサイン入りのブロマイドをかけて熱いじゃんけんバトルが繰り広げられました。「みことはグーを出すよ」など揺さぶりを積極的に仕掛けてくる長谷に翻弄されるジェムファンではありましたけど、3枚あったブロマイドは毎回一人ずつ残る感じでそれぞれ無事に勝者の手に渡りました。
3枚揃うと退場と言われたクソ豚カードもたくさん配られていました。私も長谷の言うことを信じずにあっさり負け抜けしたので1枚もらいました。
ブロマイドが全てなくなったところで、長谷みことの私物をかけたEXマッチが始まりました。揺さぶりに翻弄されて全滅を何回か繰り返し、ようやく決まった勝者に渡されたのは土鳩の置物(長谷みこと直筆サイン入り)でした。ジェムカンメンバーの中でこのチョイスは長谷しかありえません。
じゃんけん大会の後は、いよいよお待ちかねの事前に光る棒を準備しておいてねと呼び掛けていた長谷みことカラオケライブです。昼の部のセトリは1曲だけ公開されていた「ハレ晴レユカイ」と、長谷みことがこよなく愛するEGOISTさんの楽曲、そしてマクロスFの楽曲という構成でした。ジェムファンのみんなが聞きなれているジェムカンの楽曲ではないので、どうしてもコールまではおぼつかないところもあったのですけど、長谷の歌声が響き渡る店内でキンブレが揺れる光景を楽しみました。途中で音響トラブルに伴う機材調整のために急遽数分間の中断が入りましたけど、こういったハプニングもライブならではです。
(ファンミ限定の「しばらくお待ちください」画像が見られたので嬉しいサプライズでもありました。)
カラオケライブが終わりチラッと時計を見ると14時半を回っていました。楽しい時間はあっという間に過ぎていき、エンディングのトークへ入りました。本当に最初から最後まで参加者を飽きさせない長谷の見事なトーク回しとファンいじりが光るファンミーティングでした。
退場時のお見送りでは一人ずつマイクを持って長谷と1分程度会話することができました。会話に長谷の方がノリすぎて剥がし役の公式さんが止めようとする場面も見られました。参加者全員が長谷に見送られながらSTORIAを後にしました。
闘い済んで日が暮れて
およそ2時間の昼公演の中で、トークの端々に毒を織り交ぜながらも、わざわざ池袋までやってきたジェムファンに対して喜んで帰ってもらいたいという長谷なりの感謝の気持ちも見え隠れしていました。長谷と会話をしてみたら、長谷はやっぱり長谷でした。
ジェムカンのメンバーは全員がTwitterでジェムファンのツイートをエゴサしていて、実際に積極的にいいねをつけて回る場面をたびたび見かけます。長谷みことはただ見たりいいねするだけではなくてしっかりとジェムファンのことを覚えていました。マイクを渡されて名乗ったジェムファンの名前を聞いて、普段はどんな呟きをしているジェムファンなのか即座に出てくる長谷の姿を目の当たりにして、ジェムファンは本当にヤバイ推しに出会ってしまったのだと改めて感じました。
ジェムカンのプロデューサーであるよーすぴというお方について、DQXの初心者大使の配信の大半をチェックしていたり、コミケに出展しているファンのサークルの様子を見に来ていたりと、ジェムカンを始める以前からマメな方であるという印象を持っていたのですけど、そんなプロデューサーが集めた12個の強烈な個性にもそれぞれ同じような特性があるのだとすれば、面白い話であると思います。
よーすぴが嫉妬したというのは本心だったのかもしれないとそう思いました。
昼の部が終わった後は池袋へやってきたジェムファンとカラオケに行ってジェムカン楽曲で盛り上がったり、居酒屋で飲みながらお喋りをしたりしました。普段なかなか会う機会のない方々とジェムカンについて喋ったり考えたりする時間は面白いものでした。
夜の部も楽しい時間が流れていた様子でしたけど、そのお話は参加された方にゆっくり伺いたいなと思います。
本当に楽しい時間を過ごすことができました。運営スタッフの皆さま、関係者の皆さま、参加者の皆さま、ありがとうございました。
おつかれさまでした。