「ビジネス日本語レッスンの実際」セミナー受講記録⑧
今回はフリーランスの日本語教師として有名な小山暁子先生による講義でした。
よくセミナー案内とかでも目にする先生だったので、どんな講義なのかとっても楽しみでした!
この記事は就労者に対する日本語教師養成の講座記録です。
講座の概要は↓↓
1.概要
今回は事前に準備したものを使ったグループワークが中心でした。
さすが、たくさんの授業をしてきた先生だけあって、無駄な時間がなく、授業時間をフル活用して学習者たち(今回はわれら受講生)が話す時間をたくさん取ってくださいました。
個人的には先生のたくさんの経験談を2時間みっちり聞きたかったですw
それにしても、日本語教育にかかわっている方たちはたくさんいて、さまざまな経験をされていらっしゃいます。
もっともっと先生方が経験された色々なことを知りたいです。
2.クライアントとは
就労者を相手にした日本語教師にとって、クライアントとはだれを指すのか?
この話は第2回の講義でも出てきたお話でした。
現場でレッスンをされている先生からは必ず出てくる話ということは超重要ということですね!
クライアントは「受講料の費用をだれが払っているか」によって決まります。
①本人
②会社(義務)
③会社(権利:福利厚生)
というパターンがあり、学習内容の決定権はそれぞれ異なります。
①は本人、②は上司・担当者、③は本人に決定権があります。
それを意識しましょう。ということですね。
またコースデザインについて、ADDIEモデルを使ってみようというお話がありました。
ADDIEモデルとはPDCAの教育・研修版ということだそうです。
私は今度、やさしい日本語セミナーを開催するときに意識してみようと思います!
3.行動中心アプローチについて
学習者の望んでいること、かなえたいこと、期待していることなどを突き詰めていくと、「行動中心アプローチ」につながります。
4.レディネス・ニーズシート
先生が実際に使用されているものを紹介してくださいました。
私も自分で作って使っていましたが、もっと詳しい内容でした。
特に学習者の「性格・こだわり」が学習動機につながっていることもあるので、そこの部分をしっかりヒアリングすることが大事だと感じました。
5.授業で役立つもの
サラ川(旧サラリーマン川柳←名前が変わったそうです)を活用されているとのことでした。
・発音のチェックができる(拍など)
・季語がいらない
・世相が分かる
・皮肉や風刺を理解することができる
特に日本社会で働いている就労者にとっては日本の企業文化などを理解するのにとても役立ちそうです。
1位を見てみると・・・
おぉ。。うまいな。
ほかのものも見てみると、確かに日本社会を表していて、学ぶとっかかりになりそうです。
面白い!
6.まとめ
・就労者を対象とした日本語レッスンは「クライアント」が誰かを意識する
・学習者のニーズをレッスンにつなげるためにしっかりヒアリングする
7.感想
・グループワークで実際の教案を作りました。皆さん実際に教えている人を想定していて、日本語教師の数だけ日本語学習者がいるんだなと当たり前のことを実感しました。
・30年以上も現場でずっとレッスンをしている小山先生は日本語教育が本当に好きなんだなと勝手に想像しました。
・私も現場が好き。
あとがき
行動中心アプローチについて、説明をはしょってしまいました。
いつか追記します。