ずるい男と弱虫女2
これはずるい男になぜか惹かれ騙され
まんまと都合のいい女へと成り下がる女の話。
前回
そんなずるい男に騙されるような
都合のいい女のわたしも昔は普通に恋をする15歳。
遅くても24歳ぐらいには結婚して子供ぐらいいるのだろうな〜
でもわたしに子育てなんてできるのだろうか。
そんな風に考えていたのを覚えている。
初めて彼氏ができたのは高校1年生。
同じ高校の男の子。彼とは小学校から同じだった。好きとかいう感情はずっと持っていなかったが、高校生になるとみんな彼氏を作り始める。
そこでわたしも彼氏を作ろうと決めたのだった。
彼をここではA君と呼ぼうと思う。
A君は真面目でクールな男の子。でも彼にとっても初めての彼女のわたし。彼なりに彼女として扱ってくれた。クラスは違ったので、休み時間には会いに来てくれたり登校時は手を繋いで学校にきた。
いま考えるとなんとも甘酸っぱい。
でもそれがわたしにはどうにも恥ずかしい行為で
手を繋いでの登校も嫌だった。
それで、A君とはすぐにお別れすることとなった。
A君はそこ後円形だっ毛症になっていた。
ストレスなのか、なんなのかは謎。別れてから全く連絡をとっていない。
わたしにとって初めての彼氏はなんとも実感がなく、ただ「彼氏」という存在が欲しいから作ったそんなものだった。
今考えるとA君には申し訳ないことをした。
真面目で誠実な男の子を利用した行為だった。
ごめん・・・A君。
今ならわかる初めての彼氏・彼女ってその後の恋愛の仕方捉え方に大きく影響する。もしA君が恋愛に拗らせているならわたしのせいも否めないだろう。
でもここで話を終わるわけにはいかない。
ここから二番目の人に話を移そう。
ここからがわたしの
都合のいい女のキツカケとなる話。
高校生の時、あれは確か17歳ぐらいの時だろうか。
地元北海道に大きなクラブがあった。音楽ガンガンのクラブミュージックの世界にハマり、そこにくる大人の男性陣に惹かれ
履きなれないヒールを足にはめ、毎週クラブに通うようになった。
音楽はさほどわからなかったが、それでもあの空間が好きだった。
お酒を飲んではいけない年齢でもその頃はまだIDチェックもなくすんなりと入れたものだ。
お酒と男とそして自分が女であると実感出せられる場所だった。
そこでB君と出会ったのだ。
B君は綺麗な顔をした大人の男性だった。
今思うと彼の職業も何も知らない。
でもあのクラブという空間で見る彼はとてもかっこよかった。わたしたちはクラブで少し踊り、その日は連絡先だけ交換し、解散した。
後日B君から連絡があり、会うことになった。
食事をし少し話た頃にはもう好きだな〜と感じた。
わたしはめっぽう人に惚れやすい女なのだ。
記憶が曖昧だけど、多分その日B君の家に行ったんだと思う。
そしてそこで初めてのセックスをした。
初めてのセックスは痛かった。血もたくさん出るかと思いきや、じわじわと激痛と痛み。決していいものとは思えなかった。
こんなもん楽しいのか〜?というのが正直な感想だったっけ。
でも何より惹かれた男の子と一つになれたことが嬉しかった。
そしてなぜか思った。
セックスしたら彼女になれる。
そうわたしは彼女になりたかったんだ。
でも先にセックスをしてしまった。しかも対してデートもしていない出会って間もない女。相手は高校生かたや彼は社会人。
今考えると犯罪?
もちろん彼はわたしと付き合うわけもない。
でもその時はセックス=カップル誕生だと思っていた。
でもあえてわたしから「ねぇ私たち付き合うんだよね?」なんて聞けなかった。そんなこと怖かった。きっと心の中でわかってた。
B君は全くわたしのこと好きじゃないって、ただセックスしたかっただけだって。
そりゃそうだ。出会って間も無いのに好きになる瞬間などなかった。
でも惚れやすいわたしは、すぐ好きになる。
だから勘違いする。
相手も同じようにすぐ好きになるのだと。
B君とは何度か連絡はとったが、すぐに連絡が来なくなった。
そこで気がついた、あ、わたし捨てられた。やり逃げされた。
その時無性に虚しくなった。
初めての体験を出会ってすぐの男の捧げたんだ。
その男はわたしを好きでもなんでもなかった。ただヤりたいだけの男だった。頭では理解しょうとした、大人の対応をしょうとした。
そういうこともあるし、仕方ないって。
でも今でもずっと引きずってる。
初めては好き同士な人がよかったって。
そこからわたし中で
付き合ってもない男女がセックスすると
関係は壊れるもしくは、男は女を好きになったりしない。
でも女はそんな男ですら好きになる。っていう方程式が出来上がった。
恋とか愛とかそんなもんわからない。
今でもわからないものあの時のわたしがわかるわけなかった。
でもわかることはものすごく後悔してる。
たかが初体験されど初体験。
あれが人生の恋愛偏差値を決める大きなポイントだったのかもしれないと。
話は少し先に進もう。
次の相手はC君。彼は高校の先輩。
彼ともなんとも言えないぐらいの苦い恋をするのだけど、
そんな彼の話はまた次回。