【GRIIIx】芸術に触れて食べ過ぎた秋
「今度、これ見に行かない?」
と誘われたのが
Immersive Photo Event "秋とモネとゴッホ"
新しい芸術鑑賞の手法だ。
場所は新宿だったので、まずはランチしてからにしようと11時頃南口にある高島屋の入り口で待ち合わせをしたのだが、
もう何年も行っていない新宿は変わり果てていて、なかなか辿り着けない。
「もう新宿に着いているんだけど、迷ってる」
とお互い、今ここ、私もここと写メを送りながら、歩き回る。
半泣き状態になったところで、ようやく見つけた高島屋。
「ああ、もう会えないかと思った・・・」
と再会を喜ぶ。
ランチは、チェックしていたパエリアのお店。
メインはパエリアだけど、ランチコースにはポークソテーもついてくる。
シャキシャキのグリーンサラダはドレッシングも美味しく、
バルサミコ酢のソースがかかったポークソテーは柔らかくてジューシー。
そしてパエリアは、パエリア鍋のままで出てきた。
スプーンでゴリゴリしながら取り分けて食べたのだけど
シンプルながら味がお米に染み込んでいて美味しかった。
ひととおり食べ終わったけれど、きれいに食べきれていない。
これって、このままごちそうさまにするものなのかしら?
と思っていたら、ウェイターが突然現れて
「こちら、きれいにとってきますね」
と一度鍋ごとさげられた。
しばらくすると、それはそれはきれいに剥がされた(?)状態で戻ってきて
おこげがついている部分が特においしかった。
ほほー!!こうやって最後まで楽しめるのか!!
尽きない話を強引に切り上げて、会場に向かう。
明らかに普通の美術館とは違う空間に通され、ドキドキしながら
黒いカーテンをくぐると、不思議な部屋が現れた。
ランダムに置いてあるクッションを自由に動かして
ごろんと寝っ転がっている人もいれば、体育座りしている人もいる。
正面のスクリーンに大きく映し出された絵もどんどんスクロールされて
やがて壁一面にも広がる。
まるで、絵の中に入っていくようだった。
圧倒された。
繰り返し流れているので、どこから見始めても良い。
写真とも動画もご自由に撮ってお楽しみくださいと言う。
最後に、撮った写真や動画をSNSにアップすると、ポストカードをいただける。
この斬新な手法の絵画鑑賞は、とても刺激的だった。
いかにも現代らしいといえばそれまでだが、
見て個々に感じるという視点だけではなく
音にも触れ、そして引き込まれるような3Dに
違う楽しみ方を感じた。
これからも、芸術に触れる手法がどんどん変わっていくのではないと
推測する。
どれがいい悪いではなく、見る側に選択肢が残されるといいなと思う。
「へえ〜、これもまた面白かったね」
と話しながら、まだ話し足りなくてカフェへ。
運良く空いていて、とても居心地の良い席に座れたので
「せっかくだから、これ食べちゃう?」
「夕飯入るかなあ・・・、でも食べちゃう!!」
女子あるあるの会話で、パンケーキを注文。
しばらくすると、ギョッとするようなお皿いっぱいのパンケーキが運ばれてきた。
メニューを見て、写真より小さいねっていうことはあっても
その逆はなかなかない・・・。
食べ切れるだろうか
ちょっとドキドキしながら食べたけれど、
話しながら、ふとお皿を見たらほぼ食べ終わってて・・・
「さて、そろそろ帰るか・・・」
心も体も満たされて、素晴らしい秋の1日だった。