哀れとぞ思う
ひさびさの投稿は、やはりご近所のお宅について。認知症もしくは心を病んでしまっているご婦人のこと。
あまりにひどかったことがつづいて、誰かが何らかの策を打ったのか、少しだけましになったように思うと書いたのが、前回の投稿時でした。少なくとも真夜中や明け方に近所に向けて大声を出す奇行はなくなった、という程度でしたが。
このところ、症状がもどりかけているのか、ふたたびうるさいなぁと思っていたのですが、以前よりも、昼間にどこかへ連れ出される回数が増えてきていました。おそらく施設のデイサービスでしょうか。
週に2回くらいは、そんなわけで昼間に静かな時間が訪れていたのですが、帰宅後でも静かなときと、腹を立ててわめき散らす日とありましたので、近所はわが家以外でも、かなり迷惑していたはずです。
今朝は、ひときわ大騒ぎ。いつもの施設の迎えなのか、症状がひどくなってきたので別の施設(または病院)の人が来たのはわかりませんが、車に乗せられる前に金切り声でわめき、ひとごろしー、ぶっころしてやるーの連呼。係員の人たちが体を押さえて乗車させるところを、窓から目撃してしまいました。そして車の中でも金切り声で「ぶっころしてやるー」と叫んでいます。
ご本人と係員さんたちのほかに、見守るような立場の人が近くにいました。ご家族かもしれませんし、別の関係者かもしれません。いずれにせよ、車はまもなく発車しました。少なくとも今日は、夕方までは静かということでしょう。帰宅後に大騒ぎをする日もありますので、気は抜けませんが。
夫は、わたしがときおり、そのご婦人(連れていかれた方)のことを哀れと思うと言うと、哀れは哀れでも同情はしないように釘を刺します。あのレベルまで病気が進んでいれば、素人が生半可な気持ちで同情しても、どうなることでもないと。それに、じゅうぶんな被害に遭ってきているのだからと。
迷惑だし、腹も立つし、そしてなにより、怖さがある。それでもやはり、哀れです。
わめくということは、暴れるということは、ご本人も苦しいはず。
わたしたち夫婦は五十代。老後に呆けない保証はありませんが、あんなふうにわめき散らして、暴力的な言動をとるようなことにだけは、なりたくないなと、考えてしまいます。