隠し続けた心の物置き
誰が私たちの本を読んでくださるのだろうか?
今、この社会にDVを繰り返している人がどれだけいるのだろうか?
DVだと自覚を持ち、”何か”しなければと思っている人はいる。
その”何か”の入り口の扉を開けるのは誰にも知られずにそっと開けたいのだろうとも思う。
私もDVを繰り返していたときに”何か”しなくてはと思い、
「DV」「キレる」等をネットで検索して、関連する記事を読んだりしました。
検索していた頃に思ったことはDV関連の記事は被害者側(女性側*)の記事、体験が大半をしめていたこと。加害側(男性側*)の存在が見えず、加害した男性たちがどのようなことに向き合っているのか、どのような現実を生きているのかは隠れているような印象でした。
(*加害、被害側の性別をあえて特定しています。)
男性が語ること、男性が弱さをみせること、
背広やネクタイを外した姿、1人の人間としての姿、
家の扉を開けた瞬間に変わる姿。
ドメスティックの扉のさらに隠れた物置きの奥、片づけをせずに山積みに紐で積もれた古本・雑誌・新聞紙の奥にしまって隠し続けている暴力的な心の姿。
私たちもそんな隠し続けた心の物置きで暴力を繰り返し怒鳴り続けていた。
心の物置きを振り返り、片づけを続け、DV加害更生プログラムで自分と向き合っている男性達の本。
本で語られる内容は私たちが隠し続けていた姿。そして今の心の姿。
その本は”何を”語るのだろうか。あなたが探す”何か”となるだろうか。
本の一文はあなたが変わるきっかけになるかも知れない。
そのためにも私たちは変わり続ける。
本が出版されたあとも更生は続く。
心の隅々までみつめよう。
マックロクロスケ出ておいでーー!!
DV加害更生プログラムでお互いに心の目でみつめ、心の耳を傾けている。
1℃でも心の視野を拡げていこう。
自分の心に耳を塞ぎ、見失うことがないように。
私たちの心の姿が360℃拡がる青い空と草原のように社会に開かれるように。